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Photo byvoice_miwa0401

わたしがキャベツだった頃《上》

    こくぞう

    わたしがキャベツだった頃
    何度も思った

    この畑で
    綺麗な景色を見ながら自然に還りたいと


    あれは、何度目のキャベツ生だったろうか

    わたしは、とある農家さんの畑で育った
    右も左もキャベツ
    どうやら、商品用に大量に作られたのだ

    わたしも出荷される
    いやだ行きたくない、そんな願いも虚しく
    行き着いた先は、安売りがウリのスーパー

    出荷されるのが
    小さい頃から嫌だったわたしは
    ストレスで芯も小さいし
    虫にも喰われている
    そのせいで手に取られては
    これじゃないと放られる

    悲しい

    必要とされない、買われるのも恐い
    ゴミ箱には、入りたくない
    なんでわたしは生まれてきたのか…
    知るよしもない

    ついには、見切り品として

    どうにか見た目だけは
    少しでもよく見えるようにと
    小さく小さくなっていったわたしは
    ある人に

    「 丁度良かった 」と
    買われる事になる


    こんな小さい
    美味しく無さそうなキャベツを
    嬉しそうに買い物袋に入れ
    ランランと歩いている

    家に着くと、グツグツと煮立つ鍋
    そうか具材の付け足しに買われたのだ

    遠い過去、何度も似たような事があった気がする
    思い出せない
    それにしてもこの人、とても笑顔で料理するな

    食べられるなんて正直嫌だった
    けど、思っていたよりも嬉しかった
    丁寧に扱われ、その料理に必要としてくれている

    頂きますという感謝の音は
    わたしの心を、少しだけ震わせた気がした

    また、喜んでもらいたい
    今度は美味しいキャベツとなって…

    気がつくと、なんだか落ち着く土の中
    そうか、わたしはキャベツ
    食べられずに自然の中に還りたい


        わたしがキャベツだった頃《上》終わり



    画像はみんなのフォトギャラリーから
    使わせて頂いております↩

    丁度思い浮かべてた画像でありがたいです
    優谷美和様、ありがとうございます



    ↪あとがき

    キャベツのつぶやきをしたところ
    なぜかとても書きたくなって
    下書きに乱筆したところ
    なぜか上下巻になりました

    上巻を読んで頂きありがとうございます
    下巻まで読んで頂けると、とても嬉しいです


     
     
     
    読んで頂きありがとうございます わたしが伝えたい事がnoteを通して 誰かに届いたら嬉しい限りです 読むのも好きです 色んな事を書いていけたらと思います 自然が好きです よろしくお願いします 現在書く事に専念中です スキは返せませんが とても励みになります ありがとうございます

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