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【創業の志】其の五:欧州の専任(お抱え)運転士を、京都の街に溶け込ませたい。

    2026年4月、京都。会員8名様と一部ホテル様限定の福祉ハイヤー&生活サポート業を開業予定です。このnoteは、その創業に至るまでの歩みと、私が大切にする「志」を綴ったものです。

    忘れられない、あの「扉」の重み

    夜のロンドン、トッテナム・コート・ロード駅前の風景。雨に濡れた石畳のような路面が、街灯やネオン、そして赤い二階建てバスのテールランプを鏡のように反射している。左側には「TOTTENHAM COURT ROAD STATION」と書かれたモダンで明るい地下鉄駅の入り口があり、多くの人々が行き交う都会の躍動感が伝わってくる。
    ロンドン・オックスフォードとトッテナムの交差点

    パリやロンドンの街角で、私は何度かその光景に見惚れました。 欧州の誇り高き専任(お抱え)運転手。

    彼らの所作は、いわゆる「介助」や「サポート」とは一線を画していました。 お客様のために扉を開ける、その一瞬。 それは義務的な動作ではなく、極上の「オモテナシ」という儀式のようでした。洗練された身のこなし、無駄のない動き。そこには、お客様の尊厳を何よりも重んじる、プロフェッショナルとしての矜持が溢れていたのです。

    彼らが纏う衣装もまた、着飾るためのものではありませんでした。 スマートでありながら動きやすく、背景に溶け込むようなミニマルな機能美。私は、この美学をそのまま京都へ持ち込みたいと考えています。

    五感を、お客さま専用に調律する

    パリ・モンマルトルにある「ジュ・テームの壁」。深い青色のタイル一面に、世界中の言語で綴られた無数の「愛しています」の言葉。その上部には、青いドレスを纏った女性の壁画と、情緒ある街灯が写っている。
    パリ・モンマルトル「ジュ・テームの壁」

    「リュニーク京都」で使用するモビリティは現在準備中ですが、その車内空間は、可能な限り、お客様の五感に合わせたいと考えています。

    香りは、原則として無臭。 音楽は、お客様の好みに合わせて。クラシック、ジャズ、あるいはあえての静寂。 会話もまた、調律の一部です。今日はたくさん話したいのか、あるいは一人の沈黙を楽しみたいのか。

    私が運転席から伺うのは、単なる行き先だけではありません。 「今、この瞬間の空気感」を読み解き、音、香り、温度、そして寄り添う心の距離を、すべてお客様専用に仕立て上げます。もちろん、移動中のふとした寄り道も、なんなりとお申し付けください。

    黒に宿る、ミニマリズムの品格

    イタリア・ミラノの歴史的な街並みが残る狭い路地。両側にはベージュや淡い黄色の伝統的な建物が並び、窓には木製のシャッターが見える。整然と敷かれた石畳の道に、一台のシルバーのバンが静かに停車しており、落ち着いた欧州の午後の空気感が漂っている。
    ミラノ・ブレラ地区

    私の装いも、欧州のショフェーア・プリヴェに倣います。 色は、シンプルに「黒」を基調とします。 華美な装飾を削ぎ落とした、シンプルで上品な、しかし機敏に動けるミニマルなスタイル。

    私は、お客様が「リュニーク京都の会員であること」に誇りを感じていただけるよう、常に黒子として存在したいと願っています。

    「移動」という時間を、「愉しみ」へ。 欧州の美学と京都の粋が交わるその場所で、最高の一時をご提供する決意です。


    創業を志す経緯を綴った【創業の志】


    人格を磨く日々を綴った【精進の道】


    開業までの歩みを綴った【前日の譚】


    唯一無二(リュニーク)への礎を、一つずつ、静かに積み上げてゆきます。
    L’UNIQUE KYOTO(リュニーク京都)専任執事 Kenichi

     
     
    2026年4月、京都。会員8名様と一部ホテル様限定の福祉ハイヤー&生活支援業を開業予定。移動は勿論、寺社や美術館への同行やスマホ操作支援まで。30年の企業勤め(うち10年の取締役)の経験と感性で、お客様の人生に彩りを添える専任執事サービスです。開業前に介護職員初任者研修修了予定。