
【創業の志】其の五:欧州の専任(お抱え)運転士を、京都の街に溶け込ませたい。
2026年4月、京都。会員8名様と一部ホテル様限定の福祉ハイヤー&生活サポート業を開業予定です。このnoteは、その創業に至るまでの歩みと、私が大切にする「志」を綴ったものです。
忘れられない、あの「扉」の重み

パリやロンドンの街角で、私は何度かその光景に見惚れました。 欧州の誇り高き専任(お抱え)運転手。
彼らの所作は、いわゆる「介助」や「サポート」とは一線を画していました。 お客様のために扉を開ける、その一瞬。 それは義務的な動作ではなく、極上の「オモテナシ」という儀式のようでした。洗練された身のこなし、無駄のない動き。そこには、お客様の尊厳を何よりも重んじる、プロフェッショナルとしての矜持が溢れていたのです。
彼らが纏う衣装もまた、着飾るためのものではありませんでした。 スマートでありながら動きやすく、背景に溶け込むようなミニマルな機能美。私は、この美学をそのまま京都へ持ち込みたいと考えています。
五感を、お客さま専用に調律する

「リュニーク京都」で使用するモビリティは現在準備中ですが、その車内空間は、可能な限り、お客様の五感に合わせたいと考えています。
香りは、原則として無臭。 音楽は、お客様の好みに合わせて。クラシック、ジャズ、あるいはあえての静寂。 会話もまた、調律の一部です。今日はたくさん話したいのか、あるいは一人の沈黙を楽しみたいのか。
私が運転席から伺うのは、単なる行き先だけではありません。 「今、この瞬間の空気感」を読み解き、音、香り、温度、そして寄り添う心の距離を、すべてお客様専用に仕立て上げます。もちろん、移動中のふとした寄り道も、なんなりとお申し付けください。
黒に宿る、ミニマリズムの品格

私の装いも、欧州のショフェーア・プリヴェに倣います。 色は、シンプルに「黒」を基調とします。 華美な装飾を削ぎ落とした、シンプルで上品な、しかし機敏に動けるミニマルなスタイル。
私は、お客様が「リュニーク京都の会員であること」に誇りを感じていただけるよう、常に黒子として存在したいと願っています。
「移動」という時間を、「愉しみ」へ。 欧州の美学と京都の粋が交わるその場所で、最高の一時をご提供する決意です。
創業を志す経緯を綴った【創業の志】
人格を磨く日々を綴った【精進の道】
開業までの歩みを綴った【前日の譚】
唯一無二(リュニーク)への礎を、一つずつ、静かに積み上げてゆきます。
L’UNIQUE KYOTO(リュニーク京都)専任執事 Kenichi