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『星ペミ暹の䞖界』 第20話 【番倖線】 吟茩はミロである 氎の星からの莈りもの

#創䜜倧賞2026  #ファンタゞヌ小説郚門

第20話 【番倖線】 吟茩はミロである 〜氎の星からの莈りもの〜

フィオナが芳枬舎に来お、
幌暹が星ペミ暹のそばに
根を䞋ろしおから、
少しだけ時間がたったころ。

この話を語るのは、
ナビ゚ルでも、フィオナでも、
もちろんナキでもない。

芳枬舎に䜏む猫型星獣、ミロである。

「こら、䜕が猫型星獣ずな
たったくけしからん。
番倖線『矎しい星獣、
吟茩はミロである』の、
はじたりはじたりである」

吟茩はミロである。
この名を誰が぀けたのか、
もう芚えおいない。
芳枬舎に䜏む、
皀有な灰色の星獣である。

この家の者たちは、
吟茩をただの猫のように
思っおいる節がある。
たこずに倱瀌な話だ。
毛䞊みは銀の星を散りばめたように矎しく、
しっぜはふさふさ長く、
目は矎しい宝石のような
゚メラルドグリヌン。

自分で蚀うのもなんだが、
なかなか敎った、
矎星獣である。

さお、早速だが、
この家で共に暮らす者たちを玹介しよう。

たずは、吟茩のすぐ目の前、
芳枬デスクの暪で
星字を蚘録しおいる銀癜髪の矎青幎。
ナビ゚ルこず゚ルは、
星屑を散りばめたような青い瞳を持぀、
攟っおおけない息子のような茩だ。

え息子を矎青幎っお
呌ぶなんおおかしいっお
ふん、事実なので仕方あるたい。
た、吟茩の毛䞊みの矎しさには
到底敵わないがな。

そしお゚ルは、
この䞖界の巡りを支える聖暹、
星ペミ暹を芳枬する者だ。
コミュニケヌション以倖は
たいおい完璧にこなす。
ちなみに料理の腕は
際立っお玠晎らしい。

次に玹介するのは、
゚ルの兄、ナキである。
月光のような金の瞳を持぀、
長身のナキヒョりを思わせる矎男だ。
コホン。
これはギャグではないぞ。

䜕でもそ぀なくこなすような
顔をしおいるが、
意倖ず攟っおおけないずころもある。
倪陜系にある地球ずいう惑星が、
ずおも奜きなようで、
その話をうんざりするほど聞かされおいる。

そんな兄は、匟をサポヌトしながらも、
星の生たれず終わりを芋守り、
蚘録する芳枬者でもある。
现かいこずは吟茩にはよくわからないが、
いわゆるスケヌルが倧きい仕事を
そ぀なくこなしおいる。

足元で寝おいるシロルは、
癜くお䞞くお、たれ耳の、
マリンブルヌの瞳の兎型星獣だ。
少々萜ち着きがない。
ナキが蚀うには、
地球ではホヌランドロップずいう皮類の
うさぎにそっくりなのだそうだ。
ちなみに少々、ずいうのは
優しさで蚀っおいる。
実際には、かなり萜ち着きがない。

そしお今、この芳枬舎には
もうひずり新しい家族がいる。
劖粟のような嚘、フィオナである。
最初に芋た時は、
今にも消えおしたいそうに匱っおいた。
薄い氎色の髪をしお、
若葉色の瞳を半分だけ開けお、
たるで倜に忘れられた
小さな花のようだった。
しかし意倖な面もあり、
朚登りが埗意で、吟茩も顔負けの
身軜さである。
星ペミ暹に登った時の速さず蚀ったら、
たるで朚の実をずりに行く
リスのようだった。

今にも消えそうだった嚘の姿は
もうどこにもない。
元気に芳枬舎の床を歩き、笑い、
゚ルに怍物の䞖話を教わっおいる。

小さなものは、よく育぀。

これは吟茩が長い芳枬舎暮らしで
孊んだこずのひず぀である。
ただし、育぀もののそばには、
やたらず心配する者も珟れる。
たずえばナビ゚ルこず、゚ルである。
゚ルは以前ずは様子が倉わった。

「フィオ、そこは滑る」

「はい、゚ル」

「その鉢は重い。持たなくおいい」

「でも、少しだけなら  」

「駄目だ。そこでじっずしおいろ」

「はい  」

吟茩は゜ファで、
しっぜをゆっくり揺らした。
たったく。
少し前たで、あの男は芳枬蚘録ず
星ペミ暹の倉化ず料理にしか
興味がないような顔をしおいた。

それが今では、
フィオナが小さな鉢を
持っただけで眉を寄せる。
効に過保護な兄のようにも芋える。
いわゆる、フィオナ心配症
ずいうや぀である。

「゚ル、過保護だな」

吟茩がそう蚀うず、
ナビ゚ルは振り向きもしなかった。

「違う。必芁な管理だ」

  管理。
吟茩はしっぜを、ふり、ず揺らした。
ナビ゚ルがそう蚀う時は、
だいたい心配しおいる時である。
フィオナはフィオナで
゚ルによく懐いおいるので
問題はなさそうだ。

よし、次はナキの様子でも
芋に行っおやるか。
吟茩はしっぜをふりっず揺らしながら、
枩宀の先の廊䞋ぞ足をのばした。

ナキは自宀のベッドに暪になっおいた。
癜銀の長い髪を枕に流し、
金の瞳を閉じおいた。
飲みかけの薬草茶のカップが
サむドテヌブルに眮かれおいる。

「゚ルの薬草茶。いい銙りだ」

「ミロ、今日は䜕だかひたすら眠いよ。
昚倜、新しく生たれた星の状態を
確かめたり、
地球が倪陜ずずもにたどっおきた
叀い星字蚘録を
远っおいたせいかもしれない」

ナキが眠そうに寝返りをうっお
う぀䌏せになる。

「ふむ、お疲れのようだな。仕方がない」

吟茩は寝台ぞ䞊がり、
ナキの背䞭の䞊郚ぞ前足をのせた。

ぷに、ぷに。
もみ、もみ。

肉球で、ゆっくり抌す。
匷すぎず、匱すぎず。
これは加枛が倧事である。
吟茩の肉球は、ただ可愛いだけではない。
すこぶる圹に立぀䞀玚品の肉球である。

「極楜〜。
助かるよ、ミロは本圓に䞊手だね」

「圓然だ。
おたえは倜曎かしばかりしおいるな。
睡眠をしっかりずれ。
゚ルにも蚀えるこずだがな。
無理はするな」

「うん、わかったよ」

ナキはかすかに埮笑んだ。
その衚情は、
朝の光に溶けるようにやわらかかった。
吟茩がしばらくナキの肩や背䞭を
もみもみしおやっおいるず、
扉のそばで小さな声がした。

「ミロ、ナキのマッサヌゞを
しおいるのですか」

フィオナだった。
今日は薄い生成り色のワンピヌスを着おいる。
癜い靎の氎色のリボンが、歩くたびに
埌ろで小さく揺れおいた。

「そうだ。がくは
お぀かれナキのケアで忙しい」

「すごいです」

フィオナは本気で感心しおいた。
この嚘は、䜕でもたっすぐ受け取る。
そこが少し危なっかしく、少し眩しい。

やがお吟茩はナキの肩から降り、
窓蟺の長怅子ぞ移動した。
働いたあずの毛䞊みは、少し乱れる。
星獣にも、身だしなみ
ずいうものがあるのだ。

するず、
フィオナが小さなブラシを持っおきた。

「ミロ、毛をずかしおもいいですか」

吟茩は、しばらく考えたふりをした。
本圓は、フィオナのブラシは悪くない。
いや、かなりよい。

力の入れ方がやわらかく、
毛の流れもよく芋おいる。
シロルのように、勢いだけで
突っこんでこないずころが実にいい。

「  たあ、蚱そう」

吟茩は長いしっぜをゆっくり動かした。
フィオナは嬉しそうにうなずくず、
吟茩の背䞭ぞそっずブラシを通した。
毛の間に、やさしい感觊が入っおくる。
悪くない。
かなり、悪くない。

「ミロの毛は、ずおもきれいですね」

「圓然だ」

「さらさらです」

「圓然だ」

「でも、少し絡たりやすいずころがありたす」

「  それは、星獣の毛が繊现だからだ」

吟茩がそう蚀うず、
ナキが寝台の䞊でくすりず笑った。

「フィオは本圓に䞊手だね」

「ありがずうございたす。
ミロがじっずしおいおくれるからです」

じっずしおいるのではない。
任せおやっおいるのである。
そこぞ、廊䞋の向こうから
シロルが跳ねおきた。

「なになに 毛繕い
がくも がくもずかしお」

吟茩は片目だけ開けた。

「シロルは、たずじっずする緎習からだ」

「えヌっ」

シロルはその堎でぎょんず跳ねた。
ほら芋ろ。
すでにじっずしおいない。

フィオナはくすくす笑った。
その時、開いた扉の向こう、
枩宀ぞ続く廊䞋の奥で、
青癜い星字の光が䞀瞬だけ揺れた。

゚ルが、こちらの様子に
気づいたのだろう。
姿は芋えない。
けれど、゚ルが
フィオナの気配を確かめたこずくらい、
吟茩にはわかる。
そしお䜕事もなかったように、
たた蚘録ぞ戻った気配がした。

だが、吟茩は芋逃さない。

゚ルは、フィオナの様子を
こために確認しおいる。
本人は気づいおいないのかもしれないが、
吟茩はちゃんず知っおいる。

その時だった。
小さな青い鳥が
枩宀を暪切るように
矜ばたいおいくのが芋えた。

「青い鳥」

フィオナが気が぀いお
ブラシの手を止めた。
ナキも寝台から、
ゆっくり身を起こす。

「おや、オモむドリだね。珍しい。
想いを運ぶ鳥だよ。
想いをのせた星字䟿を、
届けたい盞手のもずたで運んでくれるんだ」

ナキの金の瞳が、少しだけ明るくなった。
そのあず、吟茩たちは
青い鳥を远いかけるように
䞻空間ぞ戻った。

゚ルが蚘録しおいた星字のそばに、
さきほどの小さな青い鳥が、
封筒をくわえお止たっおいた。
鳥がその封筒をくちばしで開くず、
手曞きの氎の粒をたずった星字が
空䞭に浮かび䞊がった。

やがお、封筒ず青い鳥は
波王のようにほどけお消えた。

「これは、氎の星からの星字䟿だね。
ルキたち、元気にしおいるかな」

「氎の星」

フィオナが銖をかしげた。

空䞭の星字䟿は、
ゆらゆらず揺れながら、
青銀の光を萜ずしおいた。
たるで氎面に星が映っおいるようだった。
そこに、短い知らせが珟れる。


芪愛なるナキ、ナビ゚ルぞ

元気ですか
私たちはい぀もず倉わらず、
穏やかな日々を送っおいたす。
倧切な友人である君たちに、
氎の星でしか手に入らない
特別な莈り物を送りたす。
ぜひ、そばに眮いお眺めおください。

远䌞近いうちに、お䌚いしたいです。

オヌロラルキ

シロルのたれ耳が、ぎくんず跳ねた。

「莈り物 なになに」

「萜ち着け」

吟茩は蚀った。

「ただ䜕も来おいない」

その盎埌、星字䟿を開いた真䞊で、
倩井ドヌムの空間が氎面のようにゆらいだ。
淡い光の茪がひらき、
リボンで結ばれた现長いラベンダヌ色の
倧きな包みが珟れた。

ナキの背䞈を越えるほどの、
かなり倧きな莈り物だった。

包みは、ひずりでにほどけた。
するず、透明な矎しい円柱型の
ケヌスが珟れた。
その䞭では、色ずりどりに光る
小さな魚が泳いでいた。
氎䞭を泳いでいるように芋えるが、
本物の氎ではないようだった。

芋た目よりずっず軜いらしく、
゚ルが星字をひず぀浮かべるず、
ケヌスは床に觊れないたた、
ふわりず䜍眮を倉えた。

青。
銀。
淡い緑。
ずきどき真珠のような癜。
珊瑚のような赀橙色。
小さな魚たちは、尟をひらめかせながら、
円柱の䞭をくるくるず泳いでいる。
魚ずいうより、
光ず氎の蚘憶が
圢になったもののようにも芋えた。
ずきどき魚の圢をほどき、
ただの光の玉のように䞞くなる。

「す、すごいです、ずおもきれい  」

フィオナは目をたるくしお、
円柱型のケヌスを芋䞊げた。
シロルは錻をくっ぀けそうな距離で
駆け寄っおいる。

「すごい倧きい お魚だ
光っおる 食べられる」

「たず食べる発想をやめろ」

吟茩はしっぜを揺らした。

゚ルは静かにケヌスの前ぞ立った。
癜い指先を空䞭にかざし、
星字をひず぀、たたひず぀ず浮かべる。

「ちょっず埅っお。
ただ状態を確認しおいない」

「觊っおみたい」

「ちょっず埅っお」

゚ルはそう蚀っお、
シロルの頭を軜く抌さえた。

「むきゅっ」

フィオナはケヌスを芋぀めたたた、
目を茝かせおいる。
その瞳の䞭に、
光る色ずりどりの魚たちが泳いでいた。

ナキがそばぞ来お、蚀った。

「氎の星にいる叀い知り合いからだよ。
王族の姉匟でね。
昔から、こういう矎しい莈りものを送っおくれる」

「王族の姉匟  お姫様ず王子様ですか
ナキには、すごい友人がいるんですね」

フィオナは、思わずナキを芋䞊げた。

「うん。姉のオヌロラは淑女で、
匟のルキは少し気たぐれだよ。
ふたりずも、氎の䞖界の芳枬者」

「氎の䞖界の芳枬者  」

「そう。氎の䞭にある呜や蚘憶を、
芳枬する者たちだよ」

ナキはそれ以䞊、
詳しくは蚀わなかった。
だが、その声には懐かしさがあった。
吟茩は、長怅子の䞊からケヌスを芋た。
氎の星の姉匟。
吟茩はただ䌚ったこずがないが、
ナキず゚ルの幌銎染だず聞いおいる。

ケヌスの䞭の光のお魚たちは、
吟茩たちの気配に気づいたらしく、
ふわりず色を倉えた。
その䞀匹が尟をひらめかせるず、
ケヌスの内偎に
小さな波王のような光が広がる。

フィオナが息をのんだ。

「氎がないのに、
光の波で泳いでいるみたいです」

「そうだね、
氎の星の特別な技術が䜿われおいるようだ」

ナキが感心しながら答えた。

「氎の星で芳枬された光の魚たちは、
姿をほどいおも、たた自然に増えおいく。
星ペミ暹の根の巡りず
少し䌌おいるずころがあるかもしれないね。
消えるのではなく、巡っおいく。
このケヌスの魚たちは、呜そのものずいうより、
蚘録された恵みに近いのかもしれないね」

「す、すごいです  」

「昔、゚ルが氎の星の魚を朚の実ず合わせお
ぜりぜりするお菓子にしおくれたこずがあるんだ」

その蚀葉に吟茩の耳がぎくりず動いた。

あれか
あの、ぜりぜりずしお、銙ばしく、
ほんのり塩気があっお、甘味もあっお。
噛むたびに、ぜりぜりっず
銙ばしさが舌の䞊ではじける菓子。
あれは、なかなかよいものだった。

「゚ル、このケヌスの魚でも䜜れるかい」

ナキがたずねた。

フィオナはケヌスを芋䞊げた。
その目は、星ペミ暹に登った時ず同じ目だった。
おそらく、䞊たで登れば
光の魚を取れるのではないか、
ず考えおいる目である。

「フィオ、登るな」

゚ルが、すかさず蚀った。

「え の、登ろうずなんお  」

フィオナは目をぱちぱちさせた。
どうしおわかったのだろう、
ずいう顔である。

登るずは、ただひず蚀も蚀っおいないのに。
さすが、フィオナ心配症である。

゚ルはケヌスの光を確かめながら、
淡々ず答えた。

「材料があれば」

「朚の実なら薬草庭にある」

「調合しおみる。少し時間がかかる」

「やったヌ」

シロルが跳ねた。

「お魚のお菓子 お魚のお菓子」

「ただできるず決たったわけではない」

゚ルが無衚情で蚀う。

「本圓に食べるんかい」

吟茩は思わず、そう蚀葉をこがした。
でも内心、ぜりぜりするお菓子に
期埅もしおいた。

゚ルは、円柱型のケヌスの䞊郚たで
ふわりず浮き䞊がるず、
装食の矎しい蓋を開け、
星字をひず぀浮かべた。
するず、ケヌスの䞭から、
小魚の圢をした光の粒が
ほんの少しだけ倖ぞこがれ出た。

゚ルはそれをすくい䞊げるず、
キッチンぞ向かった。

しばらくしお、
芳枬舎のキッチンの方から、
銙ばしい匂いが広がっおきた。

゚ルは、すくい䞊げた光の粒を、
现かく砕いた朚の実ず混ぜおいた。
火にかけるず、その粒は小魚の圢から
だんだん星の結晶のような圢に
なっおいった。

「おや、金平糖のような圢になったね」

ず蚀いながらナキは興味深そうに
眺めおいる。

フィオナぱルの暪で、
助手をしおいた。

「近づきすぎるな。やけどする」

「はい」

「そこの黄色い蓋の瓶をずっお」

「はい」

「少しだけふりかけお」

「はい、゚ル」

吟茩は足もずで䞞くなりながら、
二人の様子を眺めおいた。
なかなか息が合っおいる。
シロルは埅ちきれず、
怅子の䞊で耳をぱたぱたさせおいる。

やがお、星の結晶のような
小さな菓子が焌きあがった。
衚面には、癜い粒のようなものが
振りかけられおいた。

ナビ゚ルは小皿に䞊べお、
みんなの前ぞ眮いた。

「ただ熱いから、
少し冷たしおから食べた方がいい」

「はい」

シロルは返事だけはよかった。
しかし耳はもう皿ぞ向いおいお
すぐに口に入れた。

「いただきたす、
あっちい ふヌふヌ」

「シロル、だ、だいじょうぶですか
今お氎を持っおきたすね」

フィオナはあわおお
シロルに氎を枡した。

「いわんこっちゃない」

吟茩は呆れお蚀っおやった。

フィオナは、
少し冷たしたぜりぜりをそっずかじった。

ぜり。

軜い音がしお、
フィオナの目が䞞くなる。

「おいしいです  」

「ほんず」

シロルもふヌふヌしながら食べおいる。

「ぜりぜり おいしい すごい
光のお魚も、゚ルもすごい」

「この焌き菓子は気持ちを
萜ち着かせる朚の実の粉も入っおいる」

゚ルが蚀う。

「ぜりぜり、がくにぎったりだね、
ぜりぜり、゚ルすごい」

シロルは嬉しそうに、
食べながら話しおいた。

「食べながら話をしない」

吟茩はシロルのためを思っお
泚意しおやった。

ナキもひず぀食べお、
満足そうにうなずいおいる。

「䜕だか懐かしい味だね」

吟茩も、前足でそっず皿の方を瀺した。

「がくもいただこう」

゚ルは小さなお皿を吟茩の前に眮いた。

「食べすぎるな」

「分かっおいる」

吟茩はそれを口にした。

ぜり。

銙ばしい。
ほんのり甘い。
ちょっぎり塩っぜい。
奥の方で、光がはじける。
悪くない。
いや、かなりよい。
吟茩はしっぜを䞀床だけ揺らした。

「  おかわり」

゚ルは䜕も蚀わず、空になった小皿に、
たたぜりぜりのお菓子を盛っおくれた。

その日の午埌、光のお魚ケヌスは
䞻空間の奥の倧きな窓の暪に
眮かれるこずになった。
シロルは䜕床も芋に行き、
錻をケヌスにこすり぀けそうになるので、
そのたびに吟茩が泚意しおやった。

フィオナは、
ケヌスのそばに小さな垃を敷き、
たわりを敎えおいた。

「ここなら、みんなで芋られたすね」

「うん、いい堎所だね」

ナキが蚀った。
゚ルはケヌスの状態を確かめるように芋お、

「勝手に觊るな、眺めるのはいい」

ずだけ蚀った。

「はい、゚ル」

フィオナはうなずいた。
その顔を芋お、吟茩は少しだけ目を现めた。
フィオナは、もう最初の頃のように、
ただ守られおいるだけではない。
小さな手で、よく働く。
吟茩は長怅子に䞞くなった。

窓の倖では、
星ペミ暹が癜銀の葉を揺らしおいる。
そのそばには、
生たれたばかりの幌暹も立っおいる。

芳枬舎には、
今日も手のかかる者ばかりである。

過保護な芳枬者。
矎しすぎる寝䞍足の兄。
隒がしい癜うさぎ。
そしお、少しず぀育っおいく小さな嚘。

たったく、目が離せない。

吟茩はミロである。
この芳枬舎を芋守る、
灰色の矎しい星獣である。

だから今日も、
吟茩はここで目を光らせおいる。
時々、ぜりぜりするお菓子を食べながら。

星ペミ暹の䞖界の日々は、
今日も続いおいく。



みなさた、『星ペミ暹の䞖界』を
お読みくださり、
本圓にありがずうございたした。

フィオナたちの物語は、
ここでひずたず䞀区切りずなりたす。

星ペミ暹の䞖界の日々は、
今日も続いおいたす。

たた、この䞖界の続きを
お届けできる日たで。

心から感謝を蟌めお。

Lunavi

♪おたけ♪
第20話【番倖線】
「吟茩はミロである 〜氎の星からの莈りもの〜」むメヌゞむラスト

氎の星から届いた莈りものは、
芳枬舎に新しいきらめきを運んできた。

※物語の蚭定をもずに、AIを掻甚し、
䜜者が加筆・調敎を行っお制䜜したした。
䞖界芳・蚭定・監修Lunavi / minamiayako
星ペミの仲間たちむラスト/南アダコ minamiayako
物語・䞖界芳・蚭定Lunavi

いいなず思ったら応揎しよう