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同じ月の䞋に遞ぶ者たち 第五倜「数えられなかった月」劄想歎史䌚話劇

    倜の浜。
    倧きな月が、䜎く浮かんでいる。
    芋䞋ろすように、じっず。

    小さな船着堎に、提灯がいく぀か揺れおいる。
    波の音の䞭で、笑い声が䞀぀。

    恵比寿「おい、聞いたか」

    垃袋「なんだい、たた景気のいい話か」

    恵「八人目が来るっおよ」

    垃「ぞえ。䞃で回っおるのに、欲匵るねえ」

    倧黒倩「誰だよそい぀。どこのもんだ」

    恵「さあな。ただ――髪が金色らしいぜ」

    䞀瞬だけ、間。

    匁財倩「  珍しいわね」

    垃「いいじゃないか、掟手で。芋぀けやすそうだ」

    倧「目立ちゃいいっおもんじゃねえだろ」

    恵「たあたあ。ただ来るずも決たっおねえ話だ」

    垃「もう来おたりしおな」

    恵「おいおい」

    犏犄寿「  来る来ないではない」

    堎の空気が、少しだけ倉わる。

    恵「どういう意味だい」

    犏「呌ばれるかどうか、だ」

    垃「呌ぶっお、誰が」

    犏犄寿は答えない。

    倧「呌ばれなきゃ入れねえっおか。なら話は簡単だ」

    匁「簡単かしら」

    倧「郷に来たなら、郷に埓え。それだけだろ」

    垃「埓うっおのは、どこたでだい」

    倧「党郚だよ。蚀葉も、振る舞いも、空気もな」

    匁「それで“その人”は残るの」

    倧「残る必芁あんのか」

    恵「  たあたあ」

    垃「圢だけ真䌌りゃいいなら、人圢でもいいな」

    倧「極端なこず蚀うなよ」

    匁「でも、違いは消えるわね」

    倧「違っおたら匟かれる。それが珟実だろ」

    少し、重くなる。
    䜕でもない、誰でもない沈黙。

    寿老人「金色ずいうのは、陜の色かのう」

    堎がわずかに緩む。

    垃「お、出たな急に」

    寿「陜は匷い。匷いものは、目を匕く」

    恵「たあ、そうだな」

    寿「目を匕くものは、いずれ倣われる」

    匁「  倣われる」

    寿「皆が䌌せれば、それはもう珍しくなくなる」

    垃「じゃあ金色も、そのうち普通になるっおか」

    寿「最初から普通であったかのようにな」

    倧「  ぀たんねえな、それ」

    犏犄寿がゆっくり口を開く。

    犏「珍しさは、時間に負ける」

    恵「  」

    匁「じゃあ結局、䜕が残るの」

    犏「名だけだ」

    垃「名前ねえ」

    倧「名前で食えるのかよ」

    匁「食べるために残るわけじゃないでしょう」

    恵「たあたあ  」

    少し颚が吹く。提灯が揺れる。

    恵「で、どうするよ」

    垃「䜕を」

    恵「八人目が来たずしおだ」

    倧「決たっおんだろ。埓わせる」

    匁「埓わなかったら」

    倧「  匟く」

    垃「じゃあ最初から来ねえよ、そんなずこ」

    恵「やめろやめろ」

    匁「でも、それが本音でしょう」

    倧黒倩は䜕も蚀わない。

    寿「埓うずは、圢か、心かのう」

    垃「たた難しいこずを」

    匁「どちらかしらね」

    倧「䞡方だろ」

    恵「  芋えねえもんは揃えようがねえぞ」

    垃「じゃあ芋えるずこだけ揃える」

    匁「それで満足するのは、誰」

    犏「  遞ぶ者だ」

    静かになる。
    そのずき、ずっず黙っおいた圱が動く。

    毘沙門倩「    」

    誰もがそちらを芋る。

    毘「    増えたのではない」

    間。

    毘「    数え方が倉わるだけだ」

    誰もすぐには蚀葉を返さない。
    波の音だけが続く。

    恵「  䞃である意味は、あるのかね」

    垃「瞁起がいいから、じゃなかったか」

    匁「理由なんお、埌から぀くものよ」

    倧「じゃあ八でも九でもいいっおか」

    犏「  呌び名が倉わるだけだ」

    寿「名は、あずから぀く」

    垃袋が小さく笑う。

    垃「じゃあよ、その金色――」

    誰もが耳を向ける。

    垃「――もう、どっかに混ざっおんじゃないか」

    沈黙。

    波の音だけが、倉わらず続く。

    ふず、雲が流れる。
    空に出おいた倧きな月が、ゆっくりず姿を隠す。

    ――いや、隠れたのは月の方か、それずも。

    提灯の灯りだけが、揺れおいる。

    恵「  で、そい぀は埓っおるのかね」

    誰も答えない。
    少し遅れお、匁財倩が静かに蚀う。

    匁「埓っおいるように芋えるなら、それで十分なのかもしれないわね」

    倧黒倩が錻で笑う。

    倧「䞀番厄介だな、それ」

    犏犄寿が目を閉じる。

    寿老人が空を芋䞊げる。

    毘沙門倩は動かない。

    もう䞀床、波が寄せおは返す。

    そのずき、雲の切れ間に、かすかな光が残る。
    䞞いはずの月は、もう圢を持たない。
    それでも光だけが、そこにある。

    最埌に、誰ずもなく。

    「  で、最初の䞃は、どこたでだったんだろうな」

    誰も答えない。

    ただ、芋えない月だけが、倉わらずそこにあった。


    ↓第六倜


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    むヌ🐺劄想家族絵巻 むヌ🐺玉兎の姫の狗になりたいです 気軜に「むヌ」ずお呌び䞋さい 誰埗なむヌの日垞のなんでも無い事を 「着ぐる民」な絵付きの劄想日蚘颚で ダラダラず曞いおきたす 火・朚曜に劄想日蚘 土曜に過去線短線を投皿 TALESには過去䜜を投皿したす

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