
第36夜|星が照らすもの
星は
影の胸で
静かに光っていました
小さな光でした
けれど
そのぬくもりは
暗い森よりも
近くにありました
影は目を閉じます
その瞬間
胸の奥で
何かが
小さく揺れました
遠い記憶
冷たい風
誰にも見つからないように
歩いてきた夜
何も持っていないと
思っていた日々
何もないと
思い込んでいた場所
星は
静かに光っています
その光は
闇を照らしているのでは
ありませんでした
影は
ゆっくりと
目を開きます
胸の奥に
小さな光がありました
弱く
頼りなく
今にも
消えてしまいそうな光
それでも
確かに
そこにありました
影は
そっと
その光へ手を添えます
はじめてでした
自分の中を
こんなふうに見つめたのは
星は
今日も
静かに光っています
まるで
「最初から ここにいたよ」
そう
微笑んでいるようでした🌙
読むだけで、
あなたの心に眠る小さな星へ
そっと届きますように🐈⬛✨🌙