
14キロ痩せて朝5時に起きられるようになった私が、夜に「引き算」したもの
今までバラバラに投稿してきた私の日々の変化を、ひとつの読み物として、1本にまとめてみました。
仕事をしながら、トイプードルの愛犬とのんびり暮らす、どこにでもいるアラフィフの私。
今の私は、朝5時に起きる。
まだ誰も起きていない静かな部屋で、大好きな沈香のお香を焚き、一杯の白湯を飲む。この心地いい「最高のご褒美時間」が、私の1日のエネルギーになっている。
食事の見直しと無理のない運動を続けた結果、7ヶ月で14キロの減量にも成功した。あんなに重かった体が、ずいぶん軽くなった。
こう書くと、「意識が高い、意志の強い人」のように見えるかもしれない。けれど、少し前までの私は、本当に正反対の人間だった。
「早起きしたいのに続かない」
「ダイエットを始めても三日坊主」 「今年こそ変わりたいと思いながら、また同じ一年を繰り返してしまう」
「あと5分……明日がある」と自分に負け続け、気がつけば全部が中途半端。
どうして私はいつもこうなんだろうと、自分のことが嫌いだった。
そんな私が、ものすごく強い意志を持てたわけでもないのに、なぜ変わることができたのか。
理由は、頑張って何かを「足した」からではなかった。
ただ、夜の時間をほんの少しだけ「引き算」したからだった。
欲望のままに過ごした、あの頃の夜
当時の私は、仕事のストレスを発散するように、夜な夜な「ドカ食い・ドカ飲み」を繰り返していた。
大好きな唐揚げを並べ、ビールや缶チューハイをあけ、時には自分で焼酎を割って飲む。
仕事帰りには必ずコンビニへ吸い込まれ、「今日は頑張ったから」とシュークリームやクレープをご褒美代わりに買って帰るのが習慣だった。
当然、夜の時間には色々なことを詰め込みすぎることになる。
家事に追われ、やっと訪れる自由な時間。
ついついスマホを握りしめてSNSをチェックし、動画をダラダラと見続ける。
気づけば時計は23時をまわっている。
焦って布団に入っても、ベッドの中でまたスマホを見てしまうから、頭が冴えて眠れない。
翌朝は当然、身体が重たいまま。
いつも7時過ぎにギリギリ目が覚め、「あと5分だけ……」と言い訳をしながら慌てて仕事へ向かう。
朝食を抜くのは当たり前で、「食べない方が痩せるだろう」とさえ思っていた。
40代も後半になり、体がいつも重く、疲れが取れない。
鏡を見るたびにため息が出て、このまま老いていくのかなと、心のどこかでずっと怯えていた。
私の体を使った「実験」
そんな生活を送っていたある日、知人からかかってきた一本の電話が、大きな転機になった。
久しぶりに話した彼女は、見事にダイエットに成功していたのだ。
「一番大切なのは食事。やってみたら。」
今までも本やテレビで聞いたことがあるはずの言葉が、その時はなぜか、限界を迎えていた心にスッと入ってきた。
私はそれを義務ではなく、「自分の体を使った実験」としてやってみることにした。
まずは、毎晩の「一息つく時間」のお酒を、ノンアルコールの「作戦」へ置き換えた。
お気に入りのグラスに氷をたくさん入れ、カラカラと涼しげな音を響かせて炭酸水を注ぐ。
そこに、10倍に薄めたリンゴ酢を少しだけ落とする。
さっぱりとした風味はまるで本物のサワーのようで、「リンゴ酢炭酸水に変えたら、私の脳は満足できるかな?」と実験しているうちに、不思議とお酒じゃなくても満足できるようになっていった。
仕事帰りのコンビニスイーツも、ダイエット向きの「和菓子」へ置き換えた。ようかんやおまんじゅうをお茶と一緒にゆっくり味わう。
そうして少しずつステップを踏んでいるうちに、気づけばお菓子の売り場を覗くことすら忘れて家に帰る自分がいた。
運動も、YouTubeで見つけた『ダンシング・ヒーロー』に合わせた5分間のダンス動画から始めた。
最初は息が上がってきつかったけれど、じんわりとにじむ汗と一緒に押し寄せる「今日も動いたな!」という達成感が好きで、毎晩3セットが習慣になった。
体が軽くなり、少しずつ痩せてきたことで、私はカレンダーに毎朝の体重を手書きで記録するようになった。
全体の流れを見るようになると、一日だけの数字に一憂しなくなる。
さらに、これまで思い込んでいた「朝ご飯を抜く習慣」をやめ、温かい味噌汁や卵、納豆をしっかり食べるようにした。
豆腐、えのき、わかめ、長ねぎ、家庭菜園のなすびを入れた具だくさんの味噌汁。空腹の体にじんわりと染み渡る温かさが、私の体の燃焼スイッチをオンにしてくれた。

食事と運動が整っていくうちに、私の中に面白い逆転現象が起きた。
世間ではよく「早起きをすると痩せる」と言われる。けれど、私の場合はまったく逆だった。
ダイエットをして身体が軽くなり、調子が良くなった結果、自然と「早寝」ができるようになり、連動して「早起き」ができるようになったのだ。
起きられないのは、自分の意志が弱いからではなかった。
身体がお疲れモードだったから。
そして、夜の時間にスマホの画面を見つめ、色々なものを詰め込みすぎ、脳を疲れさせていたからだ。
幸せは、夜の頑張りではなく、「夜の引き算」からやってくる。
3つの引き算がくれたもの
私はようやく、3つの「夜の引き算」の習慣にたどり着いた。
1.寝る30分前にスマホをオフにする。
2.部屋の明かりを落とし、間接照明で過ごす。
3.布団の中で、軽いストレッチをして体をゆるめる。
最初は「夜の自由な時間が減ってしまう」と寂しく思っていた。
けれど、実際は真逆だった。
スマホの眩しい光を見る代わりに、静かな部屋でのんびりする。
これだけで布団に入ってすぐ眠れるようになり、夜を削った分、翌朝が最高の「ご褒美時間」に変わった。
今、私の朝は5時からの心地いいルーティンで回っている。
ラジオ英会話をBGMに布団の中で下半身をほぐし、温かい白湯を飲む。
それからトイプードルの愛犬と、静かな朝の空気を吸いながら15分ほどの散歩へ。
帰ってきたら玄関のたたきを雑巾で水拭きし、お香を焚きながら10分間の瞑想をする。
あれこれ考えてしまう頭を一度空っぽに整えたあと、ゆっくりと美味しい朝ごはんを食べる。
夜にスマホの画面をダラダラと見るよりも、この静かな朝の時間のほうが、ずっと贅沢で私を満たしてくれている。
完璧じゃなくていい。
できない日があってもいい。
私が14キロ痩せて朝5時に起きられるようになったのは、特別な人間になったからではない。
ただ、自分にとって「心地いいこと」をひとつずつ選び直し、夜の時間をほんの少しだけ「引き算」してきた結果だ。
形や手段は変わってもいい。
小さな一歩の積み重ねで、人はいつからでも、少しずつ変わっていける。
この「夜の引き算」が、あなたの明日を少しだけ軽く、そして心地よいものに変えてくれるきっかけになれば嬉しいです。