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Photo by595919

五条不在、死神付き。

    桐原まどか

    1、黒いノート

    放課後の呪術高専。
    虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇の三人は五条悟の居室へと向かっていた。
    何でも用があるらしく、呼ばれたのだ。
    「チッ、面倒くさいわね」と舌打ち混じりに言うのは野薔薇だ。
    「いったい何なのよ、花の女子高生を呼び出すなんて」
    「呼ばれたの、お前だけじゃないだろ、釘崎」と恵。
    「まぁまぁ、もしかしたら夕飯奢ってくれるかもよ?焼肉とか!」とちゃっかり発言をするのは悠仁だ。

    コンコン、と恵がノックすると中から「どうぞ、入って〜」と呑気な声が聞こえた。
    「失礼します」と口々に言って、入室する。と。
    「うわぁ?なんだコレ?檻?」声をあげたのは悠仁だ。
    そう、何故か五条の居室の一角に檻が設置されていた。
    最も中は空のようだが…。
    「まま、説明するからさ。まずは三人とも、これに触って」
    五条が三人の前に差し出したのは真っ黒なノートだ。
    嫌な予感しかしない。だが抗う訳にもいかず、三人同時に触れた、その瞬間―
    「えっ!?」は野薔薇。
    「うぉっ!?」は悠仁。
    至極冷静に
    「また厄介なモン、押し付けられましたね、先生」は恵。
    先程まで空だったはずの檻の中に、ノートに触れた瞬間、現れたのだ。
    ギョロギョロとした目、耳まで裂けているのでは?と思われる唇、背中から真っ黒な蝙蝠を思わせる翼の生えた異形の生物が。
    五条が掌を向ける。
    「紹介するよ、彼はリューク。〈死神〉だよ。このノートは〈DEATHNOTE〉といってね、触れた者に彼の姿を認知させる機能がある」それから、と五条は実に軽いテンションで言った。
    「このノートに名前を書かれるともれなく死にます」
    「は?」と恵。
    「マジか?」は野薔薇。
    「スゲー、ヤベーじゃん!!」は悠仁。
    五条はのんびりとした口調で続ける。
    「いやぁ、この〈DEATHNOTE〉と〈リューク〉の扱いを上が揉めててね。ノートの影響を受けない僕に預かってくれ、って、押し付けられちゃってさ」
    五条が椅子を一回転させる。
    「ところが僕、緊急の任務が入っちゃってさ」
    三人はそれぞれ顔を見合わせた。
    嫌な予感、大当たり。
    「二年はいま、合宿でいないだろう?」だからさ、と言う。
    「悪いんだけど、僕が出張から戻ってくるまでの間、三人に〈リューク〉を見張ってて欲しいんだ。大丈夫、〈リューク〉は至極聞き分けが良くて、大人しいからさ」
    これ、鍵ね。と恵の手に檻の鍵を渡す。
    「〈リューク〉が食べる用の林檎はそこに買って置いてあるから、あとはまぁ、雑談でもしてあげてよ」
    それじゃあ、よろしくねん。と言い置いて、五条は行ってしまった。
    「あんにゃろー、帰ってきたらザギンでシースーだ!」と野薔薇。
    「まだ行ったばっかりじゃん」と悠仁。
    「お前ら、緊張感持て」と恵。
    三人は改めて、檻の中の〈死神〉―〈リューク〉を見やった。
    「そんなに見つめられると照れるぜ」と〈リューク〉が言った。
    「「喋った!」」と野薔薇と悠仁。
    恵は至極冷静に「なんかして欲しい事あるか?檻から出す、以外で」と聞いた。
    リュークは「とりあえず、林檎くれるか?」と言った。
    恵が五条が用意していったダンボールから林檎を渡す間もリュークは大人しかった。
    シャクシャクと音を立て、嬉しそうに林檎を頬張るリューク。
    「さて…」恵が聞いた。
    「これからどうする?交代で見張るか?」
    「私、嫌よ。寝なきゃ、お肌荒れちゃう」と野薔薇。
    「じゃ、公平にジャンケンで決めようぜ」と悠仁。
    かくて、ジャンケンの結果、一人目の見張りは悠仁に決まったのだが…。

     
     
     
    はじめまして。 一次創作と二次創作を並行して、載せていこう、と考えております。よろしくお願いします。

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