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【真説版】正皇戊蚘ゞャスティカむザヌ第8話 宿堎町の倜

    第1章「蚗された正矩線」党13話䞭 
    第8話 宿堎町の倜
    ▶第1章マガゞン

    垫の遺志を背負い、東を目指すナりキずリュヌヌ。

    远手を避け、蟿り着いた宿堎町の倜。

    ようやく埗た枩かな食事の䞭にも、

    聖郜を芆う異倉の噂は静かに忍び寄っおいた。

    陜の傟き始めた森の䞭に、濃い緑の匂いが満ちおいた。

    枝葉は幟重にも重なり、差し蟌む陜光を现く砕いお地ぞ萜ずしおいる。
    颚が吹くたび梢がざわめき、その隙間から遠く、
    街道の先にある関所の圱が垣間芋えた。

    その朚の䞊に、リュヌヌはいた。
    倪い枝ぞ身を䌏せるようにしお、県䞋をじっず芋䞋ろしおいる。
    その芖線の先では、皇囜の関所がすでに別の顔を芋せおいた。

    か぀お人ず荷が行き亀っおいたはずの堎所には、
    今や物々しい空気だけが匵り぀いおいる。

    芋匵りの兵。
    敎然ず組たれた陣。
    抜け目なく配眮された譊戒線。

    遠目に芋おも分かった。

    あれはただ兵を眮いただけの封鎖ではない。
    䟵入も、突砎も、逃亡も、すべおを蚈算に入れお敷かれた網だった。

    ゜ヌド軍。

    その統制の取れた動きは、芋おいるだけで息が詰たるようだった。
    既にこの呚蟺䞀垯は、カネサダの手䞭に萜ち぀぀ある。

    リュヌヌは现く息を吐くず、音もなく枝から飛び降りた。
    着地の衝撃をほずんど感じさせぬ軜やかな身のこなしで地ぞ降り立぀。

    そのたた朚立の奥ぞ歩を進めたずころで、反察偎の茂みが揺れた。

    戻っおきたのはナりキだった。
    額には汗が滲み、肩で息をしおいる。
    蟺りを探っおきたのだろう、袖口や裟には草葉がいく぀も付いおいた。

    二人は短く芖線を亀わす。

    それだけで、互いの結果が良くないこずは䜕ずなく知れた。
    先に口を開いたのは、リュヌヌだった。

    「ここもダメだわ。゜ヌドに抌さえられおる」

    ナりキが舌打ち混じりに顔をしかめる。

    「そっちもか。こっちもダメだった」

    その短いやり取りが、状況の悪さをすべお物語っおいた。

    想像以䞊だった。
    カネサダの謀反から、ただそれほど時間は経っおいないはずだ。
    それなのに、ここたで早く手が回っおいる。

    ただ兵力が倚いだけではない。

    呜什が培底しおいる。
    珟堎の動きに迷いがない。

    誰がどこを抌さえ、どの道を封じるべきか、
    その意図が末端たで浞透しおいるのだ。

    東ぞ抜けるための街道は、こずごずく抑えられおいた。

    真っ盎ぐ進めば早い。
    だからこそ、そこから先に蓋をする。
    たるで逃げ道の考え方たで読たれおいるようだった。

    リュヌヌは森の切れ間から芗く街道を䞀瞥し、それから静かに蚀った。

    「遠回りになるけど、迂回しお南偎から向かった方がいいわ」

    ナりキは悔しげに唇を噛んだ。
    最短で行ける道を遞べない苛立ち。
    远われる偎に回らざるを埗ない屈蟱。

    そしお䜕より、垫のもずぞ駆け぀けられぬ焊り。
    そのすべおが胞の内で枊を巻いおいるのが、顔を芋れば分かった。

    「仕方ないな  ちくしょう」

    吐き出した声は䜎く、苊かった。

    リュヌヌはそれ以䞊、なだめるようなこずは蚀わない。
    今は感情を慰める時ではないず、よく分かっおいた。

    二人は森の奥に隠しおおいた銬のもずぞ戻る。

    賢い銬たちは気配を朜めるように静かにしおいたが、
    近づくず、さすがに疲劎を隠しきれぬ様子で錻を鳎らした。

    銖筋を軜く撫で、手綱を取る。
    二人はすぐに再び鞍ぞ跚った。

    街道は避ける。

    南ぞ。

    より现く、より人目に぀かぬ道を瞫うようにしお進む。

    銬の蹄が土を打぀。
    枝葉が頬を掠める。
    幟床も朚々のあいだを抜け、湿った斜面を越え、小川を枡り、たた進む。

    倪陜は少しず぀西ぞ傟いおいった。

    昌の名残は薄れ、森の䞭の光は次第に色を倱っおいく。
    倕暮れの気配が萜ち始める頃には、銬たちの息もかなり荒くなっおいた。

    銖筋には泡立぀汗。
    脚運びには、重さが混じり始めおいる。
    ナりキは手綱を握りながら、ちらりず前を行くリュヌヌの背を芋た。

    圌女もたた、平然ずしおいるように芋えお、その肩に疲劎が滲んでいた。
    それでも䞀床も匱音を吐かず、䜕床も呚囲ぞ目を走らせ、気を匵り続けおいる。

    自分だけが焊っおいるわけではない。
    自分だけが疲れおいるわけでもない。

    そう思うず、さっきたで喉元たで出かけおいた苛立ちが、
    少しだけ匕っ蟌んだ。

    さらに進んだ先で、森がようやく途切れた。

    芖界の先に広がるのは、皇囜蟺境のひらけた倧地だった。
    草地の向こうには街道が䌞び、その先にひず぀の町が芋える。

    ここたで来れば、豊麗囜アマレシアずの囜境も近い。

    蟺境の町――そう呌ぶには、そこは思いのほか賑わいを垯びおいた。

    街の呚囲には荷車の列がいく぀も芋え、
    街道沿いには旅籠や商家が軒を連ねおいる。

    行き亀う人圱も絶えず、荷を運ぶ者、銬を匕く者、
    商談めいた声を亀わす者たちの姿が、倕暮れの䞭にもはっきりずあった。

    南方ずの亀易路に面しおいるのだろう。

    華やかさこそ聖郜には及ばないが、掻気だけなら決しお匕けを取らない。
    囜の端でありながら、ここは人ず物が亀わる節目ずしお息づいおいた。
    そのぶん、ただカネサダの手も完党には及んでいないのかもしれない。

    少なくずも、目に芋える範囲に゜ヌド軍の圱はなかった。

    リュヌヌが銬の速床を緩める。

    「今日はあそこで䌑んで行きたしょう。銬たちも限界だわ」

    ナりキも、自分の銬の銖筋ぞ目をやった。
    汗に濡れた毛䞊み。
    荒い呌吞。

    ここたで無理をさせ続けおきたのは明らかだった。

    「わかった」

    今床ばかりは、ナりキも玠盎に頷いた。
    もう感情だけで走れる段階ではない。
    ここで銬を朰せば、それこそ東ぞ向かう足そのものを倱う。

    それくらいの刀断は出来た。

    二人は町ぞ入る。

    倕刻の宿堎町は、蟺境ずは思えぬ掻気に満ちおいた。
    軒先では旅商人たちが声を匵り䞊げ、
    荷解きをする者たちの手が慌ただしく動いおいる。

    銙蟛料の匂い。
    焌いた肉の匂い。
    銬ず土の匂い。

    それらが入り混じり、街そのものが旅人ず商いの熱を垯びおいた。

    行き亀う人々の衣服も様々だった。
    皇囜颚の旅装だけでなく、どこか南方の色圩を思わせる
    鮮やかな垃をたずった者の姿たで混じっおいる。

    囜境に近い町らしい雑倚さず、それを飲み蟌むだけの懐の深さがあった。

    そんな賑わいの䞭ぞ入っおも、二人は気を緩めない。

    たずは銬を預ける。
    銬番の男が、疲れ切った二頭を芋お目を䞞くしたが、
    䜙蚈な詮玢はしなかった。

    慣れた手぀きで手綱を受け取り、氎ず飌葉の甚意をする気配を芋せる。

    それを確認しおから、二人はようやく宿屋ぞ向かった。

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    宿は町の䞭でも倧きい郚類に入るらしく、
    衚にはいく぀もの灯が吊られ、
    戞口の脇には旅人たちの荷が積たれおいた。

    叀びおはいるが、䜿い蟌たれた頑䞈さず繁盛の気配がある。
    朚の扉を抌し開けるず、䞭から暖かな空気が流れ出おきた。

    煮蟌みの匂い。
    燭台の火。
    卓を囲む客たちの話し声。
    食噚の觊れ合う音。

    長く冷たい倖気に晒されおいた身には、
    それだけで少し力が抜けそうになる。

    だが、気は緩めない。

    リュヌヌは䞭ぞ入った瞬間に、店内の人数、出入口の䜍眮、
    奥ぞ通じる階段たで玠早く芖線を走らせおいた。

    ナりキもたた、その埌ろに続きながら、無意識に呚囲を芋回す。

    ようやく屋根の䞋ぞ蟿り着いたずいうのに、
    ただ心のどこかが匵り詰めたたただった。

    さすがに、二人の顔には疲劎の色が濃く滲んでいる。
    ナりキの足取りは重く、リュヌヌの目元にも隠し切れぬ翳りが差しおいた。

    それでも二人は倒れ蟌むような真䌌はせず、
    ただ黙っお宿の奥ぞず進んでいく。

    長い䞀日は、ただ終わっおいなかった。

    宿の䞀階は、食堂も兌ねおいるらしかった。
    広いずは蚀えぬ造りの䞭に、旅人や商人たちの熱気が満ちおいる。

    燭台の火が橙色の光を揺らし、磚き蟌たれた朚卓の䞊には
    湯気を立おる皿や酒杯が䞊んでいた。

    煮蟌みの匂いに、焌いた肉の銙ばしさ、
    南方から運ばれおきたのだろう銙蟛料の刺激的な銙りたで混じっお、
    長旅で冷えた身䜓には嫌でも空腹を思い出させる。

    ナりキずリュヌヌは、壁際の卓ぞ通された。

    呚囲からは少し倖れおいるが、食堂党䜓を芋枡せる䜍眮だ。
    リュヌヌがそこを遞んだのは、偶然ではないだろう。

    背を壁に぀けるように腰を䞋ろした圌女は、絊仕に簡朔に食事を頌むず、
    それきり䜙蚈な蚀葉を発さなかった。

    運ばれおきたのは、熱い豆の煮蟌みず硬めのパン、銙草を振った焌き肉、
    それに薄く塩味の぀いた野菜の汁物だった。

    蟺境の宿らしい玠朎な料理だったが、
    疲れ切った身には十分すぎるほどありがたい。

    しばらくは、二人ずもほずんど無蚀だった。

    ナりキは空腹に任せるようにパンをちぎり、
    煮蟌みぞ浞しお口ぞ運ぶ。

    枩かいものが喉を通るたび、
    匵り詰めおいた内偎が少しず぀解けおいく気がした。

    向かいでは、リュヌヌが静かに匙を動かしおいる。

    食べる速さは決しお早くない。

    だが、疲れを芋せぬようにしおいるだけで、
    本圓は圌女も限界に近いのだろうず分かった。

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    やがおナりキが、ぜ぀りず呟いた。

    「  こんな状況でも、腹は枛るんだな」

    それは誰に蚀うでもない、独り蚀のような声だった。

    リュヌヌは手を止め、ナりキを芋た。

    「それが生きおいる蚌なのよ」

    静かな蚀葉だった。
    慰めるようでもなく、突き攟すようでもない。
    ただ、揺るがぬ事実ずしおそこに眮かれた䞀蚀だった。

    ナりキは少しだけ目を䌏せる。

    「生きおいる、か  」

    その蚀葉が、今は劙に重かった。

    自分は生きおいる。
    こうしお飯を食っおいる。
    なのに、垫は今も呜を懞けお戊っおいるかもしれない。

    口の䞭の枩かさず、胞の奥の冷たさが、ひどくちぐはぐだった。
    しばしの沈黙ののち、ナりキがぜ぀りず口を開いた。

    「東に行けば、本圓にどうにかなるのか」

    リュヌヌはすぐには答えなかった。

    汁物の怀を卓ぞ戻し、ほんのわずか芖線を䌏せる。

    答えを濁すためではなく、軜く扱うべきこずではないからだず、
    その間だけで知れた。

    「どうにかなる、なんお蚀い方は出来ないわ」

    静かな声だった。

    「でも、東には隠者がいる」

    ナりキの手が止たる。

    「隠者  」

    「ええ」

    リュヌヌは呚囲を䞀床だけ芋やった。

    誰もこちらぞ泚意を払っおいないのを確かめおから、声を少し萜ずす。

    「東方霊邊シンラに身を眮く、倧アルカナの継承者」

    「䞖捚お人めいた生き方をしおいるせいで、そう呌ばれおいるけれど  ただの倉わり者じゃないわ」

    ナりキは眉を寄せた。

    「そんな奎が、オレたちを助けるのかよ」

    「助けるかどうかは、あの人次第よ」

    リュヌヌの答えには迷いがなかった。

    「あの人は誰かに媚びるような人じゃないし、皇囜にも、どこの囜にも簡単には䞎しない」

    「でも、だからこそ芋えおいるものがある」

    「ゞンラむ様が東ぞ向かえず仰ったのなら、䌚う意味はあるわ」

    ナりキは焌き肉をひず切れ口ぞ攟り蟌み、乱暎に噛みしめた。

    腹は枛っおいる。

    だが、食べたずころで胞の぀かえは消えなかった。

    「䌚った事、あるのか」

    ナりキの問いに、リュヌヌはほんのわずかだけ目を现めた。

    「あるわ」

    その短い返事には、どこか遠いものを芋おいる響きがあった。

    「幌い頃に、䞀床だけじゃない」
    「あたしも、姉さんも、あの人のもずで修行を぀けおもらった事がある」

    ナりキが顔を䞊げる。

    「そんなにすごい奎なのか」

    「ええ」

    リュヌヌは頷いた。

    「厳しい人よ」

    「甘い蚀葉なんおひず぀もくれない」

    「でも、目を逞らしおいるものを、絶察に芋逃さない」

    「匷いずか匱いずか、そういう分かりやすい尺床だけで人を芋ない人だった」

    その蚀い方には、䌝聞ではない重みがあった。

    東の隠者ずいう存圚が、ただの噂や期埅ではなく、
    圌女自身の過去に深く結び぀いたものなのだず知れる。

    「名はゲンドり」

    その名を口にした時、リュヌヌの声音はほんの少しだけ䜎くなった。

    「隠者なんお呌ばれおはいるけど、本質はそんな生易しいものじゃない」

    「こちらの芚悟も、迷いも、たぶん党郚芋抜かれる」

    「䌚えばきっず、楜な道にはしおくれないわ」

    ナりキは苊い顔をした。

    「そういうの、いちばん苊手だ」
    「でしょうね」

    即答だった。

    「でも、あなたは䌚わなきゃならない」
    「たずえ気に食わなくおも」
    「たずえ䜕を蚀われおも」

    ナりキは文句を返しかけお、やめた。
    反発したずころで仕方がない。
    リュヌヌの蚀う通りなのは、自分でも分かっおいた。

    その時だった。

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    少し離れた卓から、男たちのざわめきが耳に入る。

    「  だから本圓だっお。聖郜で謀反が起きたんだずよ」

    「銬鹿蚀え、建囜祭の盎埌だぞ」

    「俺だっお最初は䞎倪話だず思ったさ。だが、南ぞ䞋っおきた荷銬車の連䞭が揃っお同じ事を蚀っおた」

    別の卓でも、䌌たような声が䞊がる。

    「゜り゚む様が蚎たれたずか」

    「いや、そこたでは分からん。だが城が燃えたっお話だ」

    「゜ヌド軍が関所を抌さえ始めおるのも、そのせいじゃないのか」

    食堂の空気が、目に芋えぬ圢で少しず぀倉わっおいく。
    さっきたで商売や旅の話で賑わっおいた声の波に、
    ざら぀いた䞍安が混じり始めた。

    誰もが倧声では語らない。
    だが、だからこそ䜙蚈に生々しい。

    ナりキの指先が、卓の䞊でぎくりず動く。

    聖郜。
    謀反。
    ゜り゚む。
    城が燃えた。

    聞きたくなかった蚀葉ばかりが、勝手に耳ぞ入っおくる。

    「  垫匠」

    ほずんど無意識だった。

    掠れた声に、リュヌヌは䜕も蚀わない。
    ただ、卓の䞋でそっず拳を握る。
    圌女もたた平静ではいられないのだ。

    だが、取り乱す代わりに、なお䞀局冷たく自分を抌し固めおいる。

    「今は、顔に出さないで」

    その囁きは、刃のように鋭く、同時に现やかでもあった。

    「ここで聖郜の話に過敏に反応すれば、それだけで怪したれる」
    「聞こえおいないふりをしお、食べなさい」

    ナりキは奥歯を噛み締めた。

    悔しさか、焊りか、それずも恐れか。

    自分でも分からない䜕かが、胞の奥でどす黒く枊を巻く。
    今すぐ飛び出しお、確かめに戻りたい衝動すらあった。

    だが、戻れない。
    戻れば終わる。
    ここで死ねば、ゞンラむが蚗したものも終わる。

    それが分かっおいるからこそ、䜙蚈に苊しかった。

    ナりキは黙っお怀を取り、残っおいた汁を飲み干した。
    熱い液䜓が喉を焌くように萜ちおいく。
    けれど胞の䞭の冷たさたでは、どうしおも消えおくれない。

    食堂のざわめきは、なおも続いおいた。
    聖郜の噂は尟ひれを぀けながら、人から人ぞ枡っおいく。
    ただ誰も真実のすべおを知らない。

    だが、ひず぀だけ確かなこずがあった。

    もう以前の皇囜ではない。
    その厩れ始めた珟実のただ䞭に、自分たちはいる。
    リュヌヌは静かに立ち䞊がった。

    「食べたなら、郚屋ぞ行きたしょう」
    「今日は䌑む。話の続きはそれからよ」

    ナりキもたた、遅れお立ち䞊がる。

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    卓の䞊には空になった皿ず、散らかったパン屑が残っおいた。

    たったそれだけの食事なのに、
    たるでひず぀の時代が終わったあずの垭のように芋えた。

    二人は呚囲のざわめきを背に、宿の階段ぞ向かう。

    東の隠者ゲンドり。

    聖郜を包む謀反の圱。

    そしお、ただ芋えぬ明日。

    重いものばかりを抱えたたた、それでも倜は容赊なく曎けおいこうずしおいた。

    封鎖された街道を避け、南ぞ迂回するナりキずリュヌヌ。

    宿堎町の灯ず枩かな食事は、束の間だけ二人の疲れを癒やす。

    しかし、食堂に広がる聖郜の噂は、

    ゞンラむから蚗されたものの重さを、ナりキぞ改めお突き぀ける。

    次回【真説版】正皇戊蚘ゞャスティカむザヌ 第9話        
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