
〇〇と私の徒然草|その2:秒で凪いだ先輩風と私
仮名書道を始めて1年。
筆も紙も墨も違うことすら知らなかったことが懐かしく感じる今日このごろ。
蒸した風も爽やかに感じる・・・
な~んて何かに浸っていたあの頃…
(約1年前)
書道教室にて。
当時仮名書道は習っていなかった先輩生徒さんが言った。
「学生時代に少しかじった程度でもうほとんど覚えてないけれど、また習ってみようかな。」と。
「ぜひぜひ~!一緒にやりましょうよ!」
と調子のいい後輩(私)。
だって仮名に関しては先輩も同然!!
先輩の後輩(ややこしいな)は聞いてきた。
「筆とか紙とかどこで揃えました?」
はい、任せて!
「ネットで買ったんですけれど、『仮名書道 硯 』って検索して、私はこれを買いました。紙は○○ってのを使っています。練習用なのでこれで大丈夫だと思いますよ。墨は漢字用とは違うので仮名用の墨を用意してくださいね。」
なんて先輩風ビュ~ビュ~吹かせながら語った。
その上にその時持っていた仮名の用紙を1枚見本で差し上げた。
毎月、競書(きょうしょ)と言う本にある課題を練習・提出し評価を受ける。
級の間は毎月合否判定される。
(会派によります)
仮名書道前後左右わからないところから始めて1年。
それまで競書課題を提出していなかったが、そろそろいいかな、と教室の先生の許可を得て提出し始めた。
「先輩の後輩」も私よりひと月遅れで提出し始めた。
10級から始まり、9級8級ときて7級で落ちた。
その次の月も落ちた。
教室では笑顔を保ったが心中穏やかではない。
落ち着け…!
まだ「先輩の後輩」に追いつかれただけで追い越されてはいない!
…がしかし、その次も…落ちた。
「先輩の後輩」は合格して一瞬で私を追い抜いて行った。
まだまだ暑さの残る(昨年の)の10月。
爽やかに「先輩の後輩」は私の隣を吹き抜けて行った。
ビュ〜ビュ〜に吹かせていた「先輩風」は秒で凪いだ。
不甲斐ない自分に悔しい気持ちがあふれる。
しかしそれ以上にこみ上げてくる強烈な羞恥心
「先輩の後輩」には会いたくねぇ!と思った。
(その後、双方教室に通っているが会っていない。思いの力は強い)
その後、私はもう一度7級に落ちた。
それでもまだしがみついて続けている。
まだまだ初心者の壁を突破出来てはいない。
思えば「先輩の後輩」に追い越されたのは当たり前だったのだ。
彼女は仮名書道こそご無沙汰でだったが漢字やペン字は五段所有者であった。
全然違うように思えても仮名も漢字もペン字もつながっている。
仮名においても「後輩」ではなく「先輩」だったのだ。
腐しさと恥ずかしさと情けなさの間をぐるぐる巡って巡り続けて、その後練習を続けるもなんか身が入らず。
1番効いたのは「日にち薬」。
時とともにゆっくりだがいろんな気持ち和らいでいった。
そもそも「誰かと比べる」のは違うとわかっていたつもりだったが、本当に「つもり」だったようだ。
今回のことで身に沁みた。
本当に良い勉強になりました。
先輩風が凪いだあと、嵐が吹き荒れたが(私の心中で)、「それでもまだしがみついて続けている自分」を褒めることにした。