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Photo bycandy_spider

Geminiと共に、作りたかったものを作ってみた――メモアプリ編

    (4,863字)

    ◇経緯

    ITツールを使って実現してみたいと妄想していたことが、働きながら段々と溜まって来ました。

    ただ、社会人になりたての頃は「余暇を使って少しずつ作って行けば何とか1つくらい作れるだろう」と思っていましたが、いざ働き始めるとそんな時間はみじんも取れませんでした。
    Web寄りのスキルからは遠い部署で、加えて正直なところ、お金も切り詰めないと全然貯まらなかったため、月額サービスの類は極力使わないようにしていました。

    そのような経緯から、優先度が低いまま上げることが結局今日まで叶わなかったのですが、近年のAIの発展によって、何やらアプリが自動的に作れるようになったらしいですし、良い機会なのでGoogleのAIツールを使って、昔から作りたいと妄想していたことの第1歩を進められるのか試してみました。

    ◇作りたいこと3選

    今でも作りたいと思っている類のものは、主に以下の3つです。
    このうち、今回は手軽そうな①(メモアプリ)にトライしてみます。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    【作ってみたいもの3選】
    ①アイデアメモをカード型で残すアプリ
    ②WordPressサイトの構築支援
    ③Google CloudのAPIを使った、身体計測アプリ
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ◇Googleの主なAIツール一覧

    GeminiとNotebookLMは知っていましたが、調べてみると他にも複数ありました。以下に列挙しますが、今回は主にGeminiに作り方を質問して、Opalに依頼する形で進めてみます。

    ●Antigravity(ユーザーと伴走する)

    ・コーディングツールと呼ばれる類似製品の中で唯一無料、マルチモデル対応
    ・主な競合としては、
     - AIにタスクをお任せできるという点で「Anthropic Claude Code、Amazon Kiro、OpenAI Codex」
     - AIがコーディングのサポートをするという点で見ると「Cursor、GitHub Copilot」あたり

    ●Jules(ユーザーから委託を受ける)

    ・Antigravityは細かい指示が必要だが、より大まかな設計を伝え作るものを依頼してアウトプットを確認するだけで済む
    ・PMのように作るものを依頼してアウトプットをみる
    ・アウトプットの細かい調整はAntigravityを併用すると良い

    ●Opal(ミニアプリでノーコード)

    ・Julesよりも小規模で簡易な内容なら、1度の依頼ですぐミニアプリが作成可能
    ・いわゆるノーコードアプリをAIで指示操作する感覚か

    ●その他(Google AI Studio / Gemini CLI など)

    今回は割愛します。細かいツール群は公式リンクに掲載されています。

    ◇Opalでメモアプリ作成に挑戦

    ●初手エラー

    まずGeminiにメモアプリをOpalで作る方法を質問して、Geminiが出してくれた指示文をそのままOpalに投入してみます。

    「Notionのギャラリービューよりも軽量で、付箋を並べるようなUIのメモアプリを作りたい。入力フォームは1行だけ。
    投稿すると下にカードとして追加される。
    カードはドラッグで並び替え可能。 これを最小構成で作って」

    GeminiによるOpalへの指示文

    数分待つと、メモアプリらしき画面が表示されました。
    しかし、動作確認してみると、動きません……。

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    テストメモすら保存されなかった図


    早速Geminiにエラーメッセージと共に相談してみます。

    画像
    早速躓くの巻 なんで初手から”空っぽ返答”やねん

    (※こういった、初手でエラーが出て動かないパターンが嫌いなんです。プログラミングだといわゆる”おまじない”的な前処理が必要になるのは分かりますが、少なくとも初手はAIなら前処理なくても最低限の動作はするようにして欲しい……今回はOpal側か)

    ●やや変な単純メモ

    Geminiに質問すると、解決策を幾つか出してくれました。
    それぞれ試すと、「Gemini 3 Flash」を選ぶことで動作するようになりました。

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    エラーに強くて安定していることが分かっているなら、
    デフォルト設定を「Gemini 3 Flash」にして欲しいなあ……Opalさん如何でしょう
    画像
    Gemini 3 Flash を選択する画面

    ただ、動くと言っても最初に謎の挙動が発生しています……。
    それを気にせずにメモしてみると、確かにメモを一言記入・保存できるアプリとして動いています。
    また、付箋のようにメモの順番を入れ替えることが出来ます。

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    Startを押下するところから始まる
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    「テストメモ」と書いてみる
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    なぜかサンプルの付箋メモが登場
    「テストメモ」はどこ行った……??
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    気を取り直して、新たに出現した入力画面で「テストメモ」と書いてみると、
    今度は付箋メモに追加された!
    メモの上下関係も後でマウスで移動できました。

    ●単純メモからの脱却

    ただ、これだと普通のメモ帳アプリの域を出ないので、もう少し依頼してみたいですが、初手からエラーが出るようだと先が思いやられるので、なるべく簡単そうでかつ従来のメモアプリにない機能を他の生成AI含めて提案してもらいました。(※因みに、下記指示文内では別AIの提案で、要約することを"思考蒸留"と表現しています)
    結果、「タグの自動分類」「既存メモを要約する」という機能が良さそうだったので、これらを依頼してみます。

    今後、私のメモ管理を以下の【思考蒸留フロー】に従って実行してください。

    1. 入力と解析(随時)私が音声やテキストでメモを投げたら、内容を解析してください。
    タグ付与: 内容から適切なタグを3つ以内で自動付与してください。
    スコアリング: 0〜100点満点で『重要度』を算出し、メモの冒頭に記載してください。


    2. カード一覧への蓄積解析したメモは、タグと重要度がひと目でわかる『カード形式』で出力・保存してください。


    3. 定期リマインドと整理(週次または指定時)保存されたメモの中から、重要度が低いものや作成から時間が経過したものをピックアップし、『このメモ、まだ必要ですか?』と私に確認してください。
    私の返答に応じて、以下の処理を行ってください。
    残す: そのままキープ。
    削除: 完全に消去。
    要約に統合: 関連する複数のメモを抽出し、本質だけを凝縮した『1枚の要約カード』に書き換えてください。


    このルールを理解したら、まずは私の次のメモから『解析とカード化』を開始してください。

    別AIの提案で、要約することを「思考蒸留」と呼んでいます
    その点以外は全て、別AIによるフローに基づいたGemini提案のOpal指示文です

    すると、「タグの自動分類」は確かにされるのですが、JSON形式の文面そのまま表示されたり、カードのレイアウトがテキストのみだったりと、CLIみたいな表示に変わってしまいました。劣化……。
    (キャプチャ画像は残しそびれたので割愛)

    Geminiに相談して、改めて依頼し直してみます。

    ・メモはカードや付箋のようなUIで提示してください。全部テキストで表現するようなCUIライクなデザインは望みません。また、横スクロールせず縦画面に全て綺麗に収まるようボタン配置して下さい。
    ・新たにメモを1つ書くごとに保存するか要約するか削除するかを質問する仕様は意図に反します。
     - メモを記載したらそれは必ずオートセーブにしてください。
     - トップ画面で「メモを新しく登録する」「要約する」「登録されているメモを編集・削除する」といったように、「要約」ボタンを設けて任意のタイミングで要約できるようにしてください。

    修正指示文

    この後もう一度修正指示文をGeminiに生成してもらった投入しましたが、メモアプリのUIは格段に良くなったものの、なぜか2枚目が記入できなくなりました。なんでやねん。

    画像
    全くもって記入していないキーワードばかりで生成されたメモアプリ
    Digital Gardenって何やねん

    結果、「TEST」しか入力していないのに、TESTが保存されず、全然関係ない例文メモが複数生成され、またしても2枚目以降記入できないままです。

    ●一から作り直して失敗

    更に劣化しましたが、Geminiに最後の依頼をします。
    継ぎ足しで指示文を書いていくとどんどん複雑になるので、一旦まっさらにして下記指示文を投入せよとのこと。

    画像
    Geminiの出した解決策
    「完全に新しいチャット作れ」はもうちゃぶ台返しやんけ

    今から、私が投げるメモを『カード風』に整理して蓄積していってください。
    余計な解説、追記、サンプルの英文などは一切出力しないで、以下のフォーマットだけで返答してください。

    【重要度】 ⭐️ [0〜100のスコア]
    【分類タグ】 #[タグ1] #[タグ2]

    【本文】
    [私が入力したメモの原文をそのまま100%記載]

    これ以外の挨拶やシステムの説明は不要です。理解したら『準備完了』とだけ返してください。

    最後の修正指示文

    準備完了なんて返ってこないし、やっぱりメモ保存されず関係ない例文メモが複数生成、2枚目以降記入できない。。。

    画像
    最終的なApp画面(これまでのはEditor画面)
    「Add New Note」はクリック不可、左上ハンバーガーはただのクレジット表記、
    既存メモは編集不可、Last updated が2024年だが今は2026年
    匙投げました

    だめだこりゃ。
    時間切れ終了~~~~

    ◇NotionやObsidianとの比較

    因みに、NotionやObsidianのカード風メモ管理の方法もGeminiに教えてもらいました。Geminiの言う通りに手順を進めてみると、これらは確かにカード風になりました。
    長くなったので、解説は省略して画像キャプチャのみ以下に記載します。

    画像
    Notionについてのやり取り
    細かい設定部分
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    Notionのカードメモ風の設定画面
    ギャラリービューを選び、ページの開き方やプレビュー等も
    出来るだけカードライクな挙動になるよう少し変更
    画像
    Obsidianのカードメモ側の前処理設定
    ここの ”おまじない” はコアテンプレート化推奨とのこと
    画像
    Obsidianのカードメモをリスト表記するページ抜粋
    プラグインを利用して、カードor付箋風の見た目で横に並べることが出来る
    (因みにCursorもFlutterも初期設定が手順通りにいかず放置中……後日Geminiに相談しようかな)

    ◇結果

    Opalを使いこなすのは難しいという結論に、残念ながら至りました。
    極めてシンプルなメモアプリとしてなら動きましたが、それならNotionやObsidianの方が当然良いです。

    小さ目の規模感でかつ、NotionやObsidianで微妙に届かない動作があれば検討の余地があるのだろうと思いますが、そのようなタスクって一体何なのだろうか……?
    あったとしたら、ZapierのようなiPaaS系で済むのでは?

    こんなつもりじゃなかったんだけどなあ……。
    Opalの使い道が分かりませんでした。

    次は②(WordPress構築支援)にトライしてみたいと思います。
    引き続き頼んますGemini!

    ◇余談

    あと、こういった「初歩の操作でエラーが出るソフトウェア」が私は苦手です。
    初期設定や暗黙のお作法を多々求める製品は、目的の機能の周りに余計な作業を増やしがちです。初歩操作で起きるエラーにも種類が色々あると思いますが、今回何らかのお作法に抵触したのかも知れません。

    AIにはついそのお作法云々に対する融通を期待してしまうのですが、今回はまだそこまで届きませんでした。(普通は現場で逆に”そんな作法も分からないのか!”と怒られて一蹴されると思いますが、あえての問題提起のつもりで追記しました)

    初歩操作によるエラーが出なくなれば、それだけでも一段と使いやすくなる可能性があるように思いますので、今後のOpalの発展を願っています。
    (何かお作法が別途あるのなら教えてくれい、Gemini)


     
     
    日々の体験談を中心に書いています。また、長文の執筆にも少しずつトライしています。 音楽・仏教・整体・ITなど、複数ジャンルに挑戦していきたいと思います。

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