
あの時の下読みの方、すみませんでした。
私がシナリオを描いてみようと思ったきっかけは、つまらないドラマを観終わった後に、
「これよりは面白いドラマ、書けるんじゃないか?」
と、そんな根拠もないことを漠然と思ったことからでした。
「さっそく、シナリオコンクールに応募してみよう」
そう思い立った私は、シナリオについて何も調べもしないまま、
雑誌「応募ガイド」に載っていた「某テレビドラマコンクールの長編部門」
に応募することに決めました。
シナリオと小説の書き方が違うということなんとなく分かっていましたが、
きちんとしたシナリオの作法があるということは知りませんでした。
私は「締め切りまでにシナリオコンクールに作品を応募する」という目標だけを掲げ、シナリオ作りに取り掛かりました。
図書館から雑誌「月刊シナリオ」に載っていた某邦画のシナリオをお手本にしながら、頭の隅にあった青春恋愛ストーリーを基に、見よう見まねでシナリオのようなものを書いていきました。
悪戦苦闘しながら、なんとか作品を完成させ、無事、応募することが出来ました。
シナリオを趣味にして6年になる私が今思うことは、初めて書いたシナリオ作品は、シナリオとはとても呼べない出来のもので、そんな不良品紛いの私の応募作品を目にした下読みの方は、とても困惑したと思います。
下読みを担当した方にもし会う機会があれば、
「あんな作品を読ませて、本当にすみませんでした」
と、心から謝りたいです。
あの頃の私は、「とにかく応募したい」という気持ちだけで、シナリオに挑んでいました。
「誰かが読む」ということは、全く考えていませんでした。
今は、読む人がいることを念頭に置いて、シナリオを描いています。
「あのひどい作品を読んでしまった下読みの方が、今の私のシナリオを読んだら、どんな感想を持つのだろう?」
ふと、そんなことを思ってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました!