福祉のお仕事:予算ゼロでレクリエーション、新型コロナ流行時に手仕事をやってみた
就労継続支援B型事業所で生活支援員や職業指導員などをしていますグラデーションと申します。
前回は軽作業の空き時間を利用してレクリエーションをやっていたお話をしました。今回もその続き。それと新型コロナ流行時期をどうやって乗り切ったか、のお話もしますね。
レクリエーションをする時は、いつも低予算もしくは予算ゼロを念頭においていました。当時の事業所はホントに余分なお金がなかったようで、事務担当者に「ほしい」「買いたい」なんて言うと、ものすごく渋い顔をされました。大抵、「そんな余分なお金はありません」と一蹴されました。
新型コロナが流行した頃は、本当に何もかも大変でしたね。
徐々に軽作業がない日が増えてきました。外出を控える人が増えて、モノが売れなくなってしまいましたよね。その為、発注先の工場が事業縮小されたんです。利用者さんは毎日通所されるのに仕事がない…という日々。
そこで私が考えたのが、手仕事でした。お金をかけずにモノを作る…。
これはかなりの難題でした。事務担当者に材料費を出してもらえないか、と頭を下げましたが、お金をいただけたのは最初の方だけ。常に渋い顔をされるので、もうその顔が見たくなかった。なので、あとは自腹でした。仕事がなくても工賃は出さないといけませんから、事務担当者の気持ちもわからなくはないです。工賃は出しますから、大人しく過ごしててください、ってことだったんでしょうかね…。
さて、利用者さんの中には軽作業以外のことは苦手意識が先行して、縫い物なんてやらない!という人も少なくありませんでした。そういう方はおしゃべりする、気が向いたらぬりえや点つなぎで過ごされました。
縫い物、編み物が得意な方には材料を提供しました。手慣れた手付きでどんどん作っていかれましたよ。
私は図書館で手芸本を何冊か借りました。少々不器用な方でも作ってみよう、と意欲がわいてきそうなものを探してみました。そのなかでやってみて良かったのは、段ボール織機を作って、織物を作る、でした。まずは、家で試作品を作って、自分が作れたら、作業場で一緒に作りながら教える、ということをやりました。間違えたらまた糸を外してやり直し、ということを繰り返し、円形の鍋敷きが作れた時はお互いに喜びました。
ただ…困ったことに売れないものが日に日に増えていったのです。手仕事が得意な方は自分用に帽子を編んでご満悦な様子でしたが。鍋敷きみたいなモノを製作された方たちは、お家に持って帰ってもらいました。家族に見せてあげてください、と言って。
作りはじめた頃は新型コロナがこんなに長引くとも思っていませんでした。仕事もすぐ復活するかな…と思っていました。当時は見通しが立たないまま毎日をやり過ごす感じでしたね。
ところが、そんなある日。仕事という神様が不意にやってきました。新型コロナ流行時期でも業績を伸ばしている事業所があって、仕事をいただけることになったのです。ただ、全員ができるという仕事ではありませんでした。
編み物や縫い物に織物、ぬりえや点つなぎもしつつ、受注もこなすという。混沌とした作業場でしたが、楽しかったですね。
それにしても、日常に戻るまでいろいろと乗り越えてきたなぁ、と改めて思います。
では今日はこの辺で。
