【PL学園#14】男女交際禁止なのに生徒会長から手紙届きました💝忘れられない恋物語1
各回読み切りなので、この記事だけでも楽しんでもらえます!
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2学期が始まってすぐの昼休み。
隣のクラスのVちゃんから白い封筒を渡された。
「Fさんからよ。Cちゃん(私)、口ラッパ隊で見初められたの」
何のことか、すぐにはわからない。
「すごい一所懸命、声を出していたでしょ。しかも、あんなに暑くてキツい中、ずっとニコニコしてた、って」
「それは…嬉しいけど、Fさんって、どなた?」
「なに言ってるの。生徒体長のFさんに決まってるじゃないっ」
PL学園には応援部があり、応援部長もいる。
だが、1,000人近い人文字応援団全体の団長は、高校の生徒体長(生徒会長)が務めるのが伝統だった。
ルールで金管楽器の演奏が禁止された大阪大会。
応援部やブラスバンド部に加わって、口ラッパ隊を務めた私たちバスケット部のことは当然、指揮をしながら注視していただろう。
準々決勝で逆転できず、リズムをくずした苦い記憶がよみがえる。
(あのときに目をつけられた、ってこと…?)
「おめでとう!生徒体長とおつきあいするなら、決まったも同然よっ!」
いつのまに聞きつけたのか、Qちゃんが隣に立っている。
卒業式で吉村禎章さんを直撃したQちゃんだ。
「Cちゃん、よくやった! すぐにお返事して」
興奮してまくし立てるが、何のことだか、さっぱりわからない。
VちゃんがQちゃんに「何よ、何の話?」と訊く。
私も内心で(そうよ。何の話?)と訊いた。
「CちゃんがFさんの彼女になったら、うちら2年もビッグバンド・ショーに出られるってことよ!」
🎤❤️ステージと恋が、同時にやってくる?!
2学期のメインイベントといえば、豪華絢爛、超ド派手な文化祭。
PL学園の本気は野球だけではない。
教団の広い会場を借り切ってのステージ。
ひとつひとつのクオリティが、とにかく高い。
圧巻は「ザ・ベストテン」を完全再現した「ビッグバンド・ショー」。
黒柳徹子さん、久米宏さんに扮した3年生が「1位は松田聖子さんです!」と呼び込むと、本物さながらのセットから、フリフリの衣装を着た3年生が登場する。
そして、スポットライトを浴びて歌う。
カラオケではなく、ブラスバンド部の精鋭(ビッグバンド)による生演奏。
「なんてキラキラした世界なんだろう」
初めて見たときは、夢のようだった。
ちなみに先日noteのメッセージ機能で連絡をくださった人気者のU先輩は、私が初めて見たステージで郷ひろみ「お嫁サンバ」を完コピ熱唱🎤
生徒体(生徒会)によるオーディションに合格した3年生だけが出演できる、選ばれし舞台。
「Qちゃん、頭いい! 生徒体長は審査委員長だものね!」
「あのステージに2年が出るなんて、前代未聞の快挙じゃない?」
気づいたら人だかりができていた。
「ちょっと待ってぇぇぇぇ!!!」
声を張り上げると、みんなは一瞬、黙ってくれた。
「Fさんのことは、よく知らない。応援の指揮をされるお姿をちらっと見ただけで、どんなかたなのか——」
「いいかたに決まってるじゃないっ。口ラッパ隊のCちゃんを見初めてくださったのよ」
誰かがスパッと遮って、みんなが熱弁をふるい始めた。
「生徒体長と、おつきあいしない選択なんてゼロでしょ」
「ビッグバンド・ショーの通行証をゲットしたようなものよ」
「それにFさんってたしか、教団幹部のF先生の息子さんよ」
「え~っ、もはや治外法権じゃないの」
「衣装なら任せて。Cちゃん、誰の何を歌う?」
「上級生に妬まれるから、グループのほうがいいんじゃないかしら」
私はまだ、手紙の封を開けてもいないのに、話はいつのまにか「誰が何を歌うか」に移っていた。
校則で男女交際は禁止されている。
それなのに、生徒体長から恋文が届いた。
キラキラした文化祭ステージへの憧れと、突然転がり込んできた恋。
ふたつ同時に、目の前におかれた17歳の秋。
どうする、私?!
💝つづきは10/8(木)公開です。
その前に~
わかモンさんの企画「 #秋ラノベまつり 」に乗っかって、同じ冒頭シーンから始まるパラレルワールドを書きました。
ぜひ、こちらも楽しんでください💖
※このコラムは、あくまで個人の記憶と主観に基づくものです。

ありがとうございます✨️
「#はじめてのnote」まだのかたは、ぜひお読みくださいね🥰
