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いじめられっ子

    昔の私はよくいじめにあっていた。
    でも先生にいじめにあってるのか問われても、
    私はいじめられてないと答えて、
    そもそも先生に助けを求めるつもりはなくて、
    相談するつもりも更々なくて、
    いじめられてる事実を先生に伝えたら、
    先生がその子を注意するのは決まってるから、
    私はその事実が1番怖いんだから、
    嘘つくに決まってるよ。

    作り笑顔は絶やさずに、
    決して引きつらずに、
    暴言を吐かれても、
    笑顔で返して、
    暴力を振るわれても、
    痛くないふりして、
    自分の気持ちに嘘をつくことで、
    いつの間にか笑顔がうまくなって、
    いつの間にか虚言もうまくなって、
    可哀想と周りに思わせないように、
    毎日楽しんでると思わせるように、
    そうやって生きてきたら、
    一体私は誰なんだろう?
    人生一体何が楽しいのだろう?
    そう思った。

    自分の気持ちに正直なれば、
    涙が出るのは知っているから、
    それがかっこ悪くて、
    人に見せるのは恥ずかしくて、
    だから相談なんか出来なくて、
    自分の気持ちに嘘ばかり、
    自分の気持ちを隠してばかり、
    それがいじめられっ子の性分なのかなって、
    いじめられっ子はみんなそうなのかなって、
    でも相談する気はないから、
    みんなどう思っているのかもわからなくて、
    そしたらやっぱり1人で悩んで、
    答えは一切見つからないまま、
    死にたいなって、
    毎日笑顔で思ってた。

    大人はいいなと思って、
    会社はいつでも辞めれるから。
    いじめられたら違う会社に入ればいい。
    選択肢さえ与えてもらえるから、
    自由な大人はいいなと思って。

    でも学校は義務だから、
    辞めることはできないから、
    逃げ道なんてどこにもないんだから、
    学校は絶対行かなきゃならないんだから、
    だから逃げ場所ない子供は自殺するのかな。
    そう思った。

    先生にも家族にも、
    相談出来ないいじめられっ子は、
    今日も何食わぬ顔で学校に行く。
    地獄に毎日通い続けて、
    心ズタズタなったら、
    もう選択肢は死ぬしかない。
    そう思って生きてきた。
    今の今まで生きてきた。

    その全てが私である。
    何か文句でも?
    今は35歳の子持ち3人。
    こんな私でも今も生きてる。
    色々あったが今も生きてる。
    結婚して一丁前に子供もいる。
    別にたいした大人ではないが、
    悲しみ苦しみ、心の叫び、
    人の痛みは誰よりも聴こえる。
    聴こえすぎて1人でいたくなる。
    だから今でもたくさん悩みはある。
    今でもたくさん悩みはあるが、
    前より今のがまだマシか。
    今がマシならあの日の私は、
    あの頃死にたかった私で、
    良かったのかもしれない。

    そんな私だから伝えられることがある。
    そんな情けない私だから、
    みんなに伝えられることがある。

    助けを求めることほど難しいことはない。
    人間は優しい生き物。
    心配されるの嫌いでしょう?

    だからいじめられっ子には気をつけて。
    大人全員気をつけて。
    いじめられっ子は、
    いじめられてるとは絶対言わない。
    いつでもどこでも笑ってる。
    どんな時でも怒らない。
    でもふと気が付けば自殺している。
    昨日のことが嘘のよう。

    お父さんお母さんも気をつけて。
    いじめられっ子は、
    いじめられてるとは絶対言わない。
    口が裂けても絶対言わない。
    あなたの心配する顔、目、言葉、
    全部見たくも聞きたくもないんだから。
    あなたが思っているより、
    子供はあなたのことを安心させたいんだから。
    不安には絶対させないと、
    心の底から誓ってる。

    いじめっ子よ全員集合、
    みんな私の前に集まって。
    いじめはやめたほうがいいよ。
    気づいた時には自殺しているから。
    何気ない次の日、あの子は死んでいるから。
    あなたのこれからの素晴らしい人生、
    台無しにしたくないなら、
    これ以上、人様の嫌なことはしない方がいいよ。

    忠告したくて書いてみた。
    ありのままの昔の私と、
    ありのままの今の私が言えることを書いてみた。

    これが私の全てであるが、
    何か文句でも?

     
     

    くり

     
     
    おとなたちへ。 聴いてください。

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