【秋田旅のフィナーレ】「秋田きりたんぽ屋」で味わう、山仕事の知恵から生まれた郷土の味

秋田の旅の最後を締めくくるべく足を運んだのは、JR秋田駅の目と鼻の先にある「秋田きりたんぽ屋 秋田駅前本店」である。  
木造りのマタギ小屋を思わせるノスタルジックな店構えに迎えられ、旅の最後をしみじみと振り返るにはこれ以上ない最高の空間が広がっている。

そもそも「きりたんぽ」の歴史とは?
私たちが何気なく口にしている「きりたんぽ」は、実は北羽(秋田県北部)の過酷な環境と山仕事から生まれた歴史的な保存食・携帯食である。
山仕事に入る木こりやマタギたちが、冷えたご飯を杉の棒に握りつけて潰し、味噌などを塗って焼いて食べた「たんぽ」がその原型とされる。それを狩猟生活の中で、ヤマドリやウサギなどの野鳥の肉と一緒に鍋に放り込んで食べたのが、のちの「きりたんぽ鍋」の始まりであった。過酷な大自然の中で暮らす人々が編み出した、生活の知恵が詰まった郷土食なのだ。
香ばしさがたまらない「味噌付けたんぽ」
鍋が煮えるまでの間にと注文した一本は、表面が絶妙なきつね色に香ばしく焼き上げられ、甘辛い味噌の香りがふわりと鼻をくすぐる。
外側はパリッと香ばしく、中はモチモチとした食感。ご飯の甘みと味噌のコクが一体になり、一口かじれば旅の疲れが心地よく溶けていくようだ。

比内地鶏の出汁が染みわたる「きりたんぽ鍋」
そして真打ちは、黒い鉄鍋でぐつぐつと湯気を上げるきりたんぽ鍋である。
比内地鶏から丁寧にとられた黄金色のスープは、旨味が凝縮されていながらもすっきりと上品。その極上のスープをたっぷりと吸い込んだきりたんぽは、噛むたびにじゅわっと深い味わいが広がる。

シャキシャキとしたセリやゴボウ、きのこ類といった秋田の山の恵みも絶妙なアクセントになり、身体の芯から温めてくれる。山男たちが愛した素朴で力強い味わいが、旅の終わりに胃袋と心にしみわたっていく。
温かい鍋を囲みながら味わう秋田の味は、忘れられない最高の旅のフィナーレとなりました。

秋田県の旅ブログはここまで、次回は岩手県ですが
佐竹家に関する資料は膨大に残されているため、歴史ブログの秋田編をしっかりとまとめるにはもう少し時間がかかります。秋田県の歴史をできるだけ妥協せず、正確にブログに残していきたいと考えておりますので、次の岩手県旅ブログの開始は少し先、佐竹特集が一段落してからになります。そちらの歴史記事もぜひ楽しみにお待ちください。

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