
『ゴジラ-1.0』を妄想しました。
『ゴジラ-1.0』の時代背景は、第二次世界大戦終結直後の1945年(昭和20年)から1947年(昭和22年)にかけての日本です。
この時代は、日本史上最も過酷な状況下の一つでありした。
東京大空襲をはじめとする空襲により、都市部は焼け野原となっており、人々はバラック小屋で生活するなど、極限の貧困と絶望の中にありました。
戦地から生還した兵士(復員兵)たちが、家族の死や戦禍によって帰る場所を失い、深い心の傷(トラウマ)を抱えながら、生き残ったことへの罪悪感に苛まれる姿が描かれています。
日本はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領下にあり、軍事的な決定権を大きく制限されていました。そのため、ゴジラという未曾有の脅威に対し、公的な軍事組織が迅速に動けない、あるいは国際政治的な制約に縛られるという状況が、物語における重要な障壁となっています。
戦争によってすべてを失い、ようやく復興の兆しが見え始めた矢先に、さらに追い打ちをかけるようにゴジラが襲来するという、まさに「無(ゼロ)」の状態からさらにマイナスへ突き落とされる過酷な状況が、本作の物語の核となっています。