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「ち」からはじまる#エッセイしりとり               「ちょっとずつで、まぁええやん。」

    津田祐希(ゆきてぃ)

    noteでご縁を頂いたshieさんからバトンを頂きました。

    マイキーさんの#エッセイしりとりに参加いたします。

    「ち」

    私の頭に浮かんだのは、
    「血筋」と「力仕事」でした。

    ちょうど、ハッピーライティングマラソン#65で、
    父の戦争体験についての記事を書いたところでした。

    父が亡くなる2か月ほど前、
    ぽろっと満州からの引き揚げの話をしてくれました。

    血のにじむような苦労とともに、家族で日本へ帰国し、
    戦争の爪痕が残る中を必死に生きてきたようでした。

    父は引き揚げ時小学生。
    父の父、つまり私の祖父は、
    力仕事をして家族6人を支え、なんとか生きながらえてきました。

    父は、自分の家庭を持ってから、
    ほぼ毎日のように家族に大きな声で怒鳴り、文句を言っていました。

    力をふるうような、手をあげることはありませんでしたが、
    私たち家族はいつも息を殺すようにして暮らしていました。

    「家族ってこんなもの??」

    子どものころから、ずっとそんなふうに感じていました。

    近頃の心理学の研究でも、
    トラウマが世代を超えて影響する「世代間連鎖」という考え方が、
    広く知られるようになってきました。

    祖父の苦労が父へ。
    父の苦しさが、また家族へ。

    そう考えると、
    「血筋」という言葉には、顔立ちや体質だけではなく、
    知らないうちに受け継いできたものもあるのかもしれません。

    でも受け継いだからといって、
    全部そのまま次へ渡さなくてもいい。

    「これは、ここでおしまい!」

    私はそう決めています。

    血筋は選べないけれど、
    これからの生き方は、ちょっとずつ選べる。

    というわけで、
    私の「ち」は、

    「血筋」
    「力仕事」

    そして最後は、

    「ちょっとずつ」、

    「ちょっとずつで
    人生まぁ、ええやん。」

    #エッセイしりとり


     
     
     
    絵本作家。 明るい未来に着地する文章を心がけています。 よろしくお願いいたします。 Amazonアソシエイトに参加しています。

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