
バツイチおっさんの日々|たぶん、自分だけが覚えている
仕事で、元カノと名刺を交換した
お互い、付き合っていた頃とは
違う名刺入れだった
気がついたけど、何も言わなかった
四十数年の人生、元カノの人数は片手で足りる
元妻も含めて
地方の田舎育ちの男なんて、そんなもんだと思う
知らんけど
となりの業界で働いているから
いつか会うかもとは思っていた
でも、いざ名刺を差し出された瞬間は
少し戸惑った
付き合っていた当時、
誕生日に何が欲しいか聞かれた
自分は、名刺入れをリクエスト
そのとき彼女は、自分用に色違いのを
一緒に買っていた
「かわいいやつ」と思ったのを
なぜか今でも覚えている
別れてから、何年経っただろう
正確な年数は、もう思い出せない
それなのに、
名刺入れのことは覚えている
お互い齢を取りましたな
男性は、名前を付けて保存
女性は、上書き保存。
……らしい
あの名刺入れのことは
たぶん、自分だけが覚えている