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子供のためのオルセー美術館(110)7人で描いた1枚の絵・みんなびっくり!/150年前のサロン、ラサールの絵

    おもしろい! いいよ、僕ぼくたち協力きょうりょくするよ。


    ここは昔むかしから続つづく伝統的でんとうてきな展覧会てんらんかい、1874年サロンの会場かいじょう、
    すきまなくびっしり並ならんだ絵えを見みる人ひとで、会場かいじょうは大変たいへんな混雑こんざつです。

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    身みを乗のり出だして絵えを見みてる人ひと、すわってじっくり見みてる人ひともいます。

    革かわの手袋てぶくろにパラソル、エレガントなドレスで着飾きかざった人ひとたち
    みんなが持もっているあのぶあつい本ほんはなんでしょう。

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    これは展覧会てんらんかいのカタログ。絵えの説明せつめいを読よみながら、展示てんじされたたくさんの絵えからお気きに入いりの作品さくひんを見みつけます。
    絵えには番号ばんごうが書かいてあるので、それがめやすになるのです。

    なになに? 
    今回話題こんかいわだいの絵え? No. 292 

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    カバイヨ・ラサールは、150年前ねんまえの展覧会てんらんかいの雰囲気ふんいきや様子ようすが、とてもよくわかる絵えを描かきました。

    そして……
    この絵えには、展覧会てんらんかいの最初さいしょの日に、みんながあっと驚おどろくようなしかけがあったのです。

    ここに描かいてある6枚まいの絵えは全部ぜんぶ、

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    ラサールと仲なかの良よかった6人の画家がかが、その年としのこの展覧会てんらんかいで、初はじめて発表はっぴょうした絵えでした。
    ということは、展覧会てんらんかいに出だす前まえに、すでにこのラサールの絵えに描かいてあったということです。

    それに気きがついた人ひとたちの驚おどろいたこと。

    「 No.292 の絵えに描かいてある6枚まいの絵え、さっき向むこうで見みたぞ。なんでもうこの絵えに描かいてあるんだ!」
    「この絵えの題名だいめいだって、1874年のサロンって。今いまのこの展覧会てんらんかいのことじゃない!」

    みんな目めを丸まるくしてこの絵えを見みました。

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    人気の絵の前は
    Edmond Yon  « Salon de 1874» L'Iustration, 6 juin 1874

    実じつは、この展覧会てんらんかいが始はじまる前まえ、
    6人の画家仲間がかなかまが、ラサールの絵に、自分じぶんで自分の絵を描かきいれたのでした。
    そのあとラサールは、額縁がくぶちや絵えを見みている人ひとたちを描かきたして、これから始はじまるその年としのサロンの雰囲気ふんいきを本物ほんものそっくりに表現ひょうげんしたのです。

    あのカタログの No.292 ラサールの絵えの説明せつめいにも、ちゃんと 6人にんの画家がかの名前なまえがありました。

    展覧会てんらんかいを先取さきどりした型破かたやぶりなラサールの絵、No.292 は、みんなをあっと言いわせて驚おどろかせ、大評判センセーションを巻まき起おこしたのです。

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    Camille Cabaillot-Lassalle (1839-1902)
    Le Salon de 1874 
    1874
    Paris, musée d'Orsay, don Galerie Ary Jan et Segoura Fine Art, 2023
    Salon, 1874, n° 292
    カミーユ・カバイヨ=ラサール
    1874年のサロン
    1874
    パリ、オルセー美術館、ギャルリー・アリー・ジャンとセグラ・ファイン・アート 2023年に新規寄贈作品
    サロン1874年、No.292号

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    1. Eugène Petit, Chrysanthèmes et Pêches

    2. Jules Jacques Veyrassat, Charrette en Forêt

    3. Ernest Guillemer, Vallée de Franchard, Fontainebleau

    4. Jean-Baptiste-Camille Corot, Le Soir

    5. Léon Richet, Moulin à Vent, en Picardie

    6. Henriette Browne, Portrait de M.E.S

    1. ウジェーヌ・プティ 菊と桃

    2. ジュール・ジャック・ヴェイラサ 森の荷車

    3. アーネスト・ギルメール フランシャール渓谷、フォンテーヌブロー

    4. ジャン=バティスト=カミーユ・コロー 夕べ

    5. レオン・リシェ ピカルディの風車

    6. アンリエット・ブラウン M.E.Sの肖像

    「...ラサールは、絵の中の細密画の額縁に記される、絵画の正確な展示番号を描くために、サロンのカタログが出版されるのを待ったほどである...」(Anne Robbins, conservatrice Peinture)
    1874年のサロンに飾られたこの作品は、たちまちセンセーションを巻き起こした。「おそらくサロンで最も独創的な絵画」「非常に好奇心をそそる」「比類なき」と批評家たちは絶賛した。この絵は、見る者をミニチュアの世界に投影し「自分が絵の中に実際にいるかのように思わせた」と別の批評家は述べている。この画家は、その正確さを追求するあまりカタログが出版されるまで、この6枚の細密画の額縁に、展示された絵画の正確な展覧会番号を記すのを待った。
    ただ、1874年のサロンでは、ここに並んで展示されている6点の絵画が実際にこの絵と同じ場所に展示されることはなかった。作品は当時の慣習に従って画家ごとにアルファベット順に別の部屋に分けられていたからだ。
    しかし、カミーユ=レオポルド・カバイヨ=ラサールの作品は、複雑で茶目っ気のある「プロジェクト」であり、その意図と実行の両面において、注目に値するものである。

    musée d’orsay 
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    カタログに載った作品番号までわざわざ各絵に書き込んである。

    お読みいただきありがとうございました。
    昨年2023年にオルセー美術館に新規納入されたラサールの絵をご紹介しました。
    伝統のサロンでも、このような7人の名手による合作が許されたのには驚きました。折しも、この1874年、印象派第一回展覧会が開催の年ですから、マンネリ化の隠せない古い体質のサロンにセンセーションを巻き起こしたのもうなずけます。
    それにしても仲の良い6人の画家たちがラサールのアトリエに出向いて、それぞれ自分の作品のミニチュアを描いたというのですから、なんとも微笑ましい。
    展覧会初日に訪れる人々の驚愕を想像しつつ、ワインでも飲みながら楽しんで描いたのでしょうか。


    現在のオルセー美術館印象派150周年企画展にて。印象派展に対して、1874年当時のサロンの比較再現

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    サロン1874年カタログ

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    Explication des ouvrages de peinture, sculpture, architecture, gravure, et • lithographie des artistes viants exposés au Palais des Champs-Elysées, le 1er mai 1874, Paris, Imprimerie nationale 1874 Livret Paris, Archives Durand-Ruel
     
     
     
    パリの美術館から子供のためのやさしい美術作品紹介1回1作品 美術館初心者の皆様も是非どうぞ。美術関係仕事の夫帯同でロンドン・パリに35年 楽器指導者 「アートワネット」フォロワーさんより拝命。パリのアートをネットで紹介👸アントワネットのエレガンスもご一緒にお届けする意です👑

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