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冷たい手

     「手が冷たいのは、心が温かいから」

     こんなことを誰かが言っていた気がする。もし本当なら、今の私はかなり心が温かいだろう。あまりの温かさで、ネコが寄ってくるかもしれない。

     冗談はさておき、コメを研ぐと、とにかく手が冷たくなる。寒さのピークは過ぎたが、冬のつらい家事の1つだ。私も妻もご飯が好きなので、この難関を乗り越えなければ白米にありつけない。

     最初はまだいいのだが、水を出しているうちに水温がどんどん下がってくる。「うー冷たい」と思いながら耐える。最後は冷たいを通り越して、ピリピリと痛いくらいの感覚になる。

     昔はボウルとザルを使って研いでいたが、最近は面倒で炊飯器の内釜のまま研いでいる。そのためか、釜を押さえている左手も冷たくなる。釜は熱伝導率が高く、冷たい水の温度にすぐさま反応するのだ。

     お湯を使えばいいのだろうが、お湯を使うと美味しくなくなってしまいそうな気がする。これは完全に勝手なイメージ。自分なりのルーティーンを守るには、冷たい水を我慢するしかないのである。

     解決策は何だろうか。韓国ドラマの調理シーンでよく見かける分厚そうなゴム手袋を使う?あるいは、冬は無洗米を買うのもいいかもしれない。アメリカで美味しい無洗米はあるのだろうか。

     そんなことを何カ月も考えているうちに、3月になった。来週は最高気温が20℃以上の予報の日もある。私の手はこの冬を耐えた。お疲れ様、私の手。



    きょうの1曲

    クラゲ、流れ星 - 大塚愛
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    妻のアメリカ駐在に帯同中の主夫です。海外生活を通して感じたり、考えたりしたことを毎日書き留めています。30歳になりました。元新聞記者。

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