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【詩】ばあちゃんの裁縫箱🧵

    ばあちゃんの裁縫箱は
    お煎餅がきれいに並んでいたらしい
    四角い空き缶だった
    銀色の
    四角い空き缶

    中は空き箱で仕切られていて
    見たことのない道具や材料で
    敷き詰められている

    いちばん心躍るのは
    ばあちゃんが集めた
    不揃いのボタン
    透明の小さいのから
    黒に金の縁の
    ちょっと豪華な白い花の

    ころんと丸い
    針山もあったような
    赤いギンガムチェックの針山
    いっぱい刺さった先の丸いまち針が
    髪の毛みたい

    編み物もばあちゃんに教わった
    ばあちゃんの高速かぎ針さばき
    真似してみるけど
    わたしが3つ編むうちに
    ばあちゃんは10編む

    あとから知ったよ
    ばあちゃんは昔
    裁縫の仕事をしてたんだって
    だから何でも作れるんだ


    ばあちゃんの裁縫箱
    また開けたいな
    わたしの宝箱

     
     
    水面にぷんっと 浮かんでくる そこへ そっと 紙を重ねて うつしとる ことばにして 音にして

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