セブンで何度も食べて、札幌の「すみれ」にたどり着いた。
先日プライベートの用事で札幌へ行った。ホテルは大通公園の近く。
宿泊先が決まったあと、以前から食べてみたかった「すみれ」をGoogleマップで調べてみると、すすきの店まで行けそうな距離だった。公式サイトで店舗情報を確認し、YouTubeで店の動画も見る。
ここまで調べている時点で、もう行く気はかなり固まっていたのだと思う。
そもそも、僕がすみれを知ったのは実店舗ではない。セブンだった。
正確な回数や商品までは覚えていないけれど、カップ麺をはじめ、セブンの「すみれ」の商品をたぶん6回くらいは手に取っている。濃い味噌ラーメンという印象は残っていて、いつか札幌の店でも食べてみたいと思っていた。
とはいえ、その「いつか」はなかなか来なかった。
13時、細い階段に並んだ
すすきの店に着いたのは13時ごろ。店舗はビルの2階にあり、入口へ続く細い階段に列ができていた。
待ったのは20分ほど。別の店を探すこともできたけれど、ここまで来て帰る気にはならなかった。
赤い暖簾を抜けて店に入り、味噌ラーメンを注文する。
最初に感じたのは「濃い」よりも「熱い」だった。
スープの表面を覆う油が熱を逃がさず、口に運ぶたびに沁みる。セブンの商品で味の濃さは知っていたつもりだったけれど、この熱さまでは分からなかった。
何度か食べていても、店で初めて分かることが残っていた。
来店のきっかけは、Googleマップだったのか
食べ終わってから、仕事柄つい考えてしまった。
今回の来店は、何がきっかけだったのだろう。
店へ行く直前に使ったのはGoogleマップだった。公式サイトも見たし、YouTubeでも店の動画を確認している。
でも、Googleマップで偶然すみれを見つけたわけではない。「すみれ」と店名を入力して、探している。検索した時点で、すでに食べてみたい気持ちはあった。
デジタル広告の効果測定でも、最後に触れた接点だけを見ていると、その前に何が効いていたのか分からないことがある。いわゆるアトリビューションの話だ。
今回の行動も、少し似ている。
Googleマップは店まで連れていってくれた。でも、行きたい気持ちをつくったのは、もっと前にセブンで食べた「すみれ」だったのかもしれない。
ホテルが遠かったら、行かなかったかもしれない
ただ、それだけでも店には行っていない。
もう一つ大きかったのが、ホテルから店舗までの距離だった。
飲食店は立地が大事、とよく言われる。今回ほどそれを実感したことはない。
以前からすみれを知っていても、ホテルから遠ければ「今回はいいか」で終わっていたかもしれない。反対に、近くにあっても店を知らなければ、ほかのラーメン店を選んでいただろう。
前から知っていたことと、今回たまたま近くにいたこと。その二つが重なって、ようやく店へ行った。
まとめ
振り返ってみると、セブンで何度か食べたこと、札幌へ行ったこと、ホテルから店が近かったこと、Googleマップで検索したこと。どれか一つだけで、今回の来店を説明するのは難しい。
数字にすれば、セブンで「すみれ」の商品を何度か買った。それだけの話だ。
でも、僕の中では、その一つひとつが札幌の店へ行くまでの助走になっていたのかもしれない。
全部をデータで追う必要があるとは思わない。ただ、人が動くまでには、数字だけでは見えにくい接点やタイミングが重なっている。
少なくとも、今回はそうだった。
店を出たあと、ホテルへ戻る道を確認するために、もう一度Googleマップを開いた。
次にセブンで「すみれ」を見かけたら、たぶんまた手に取ると思う。
今度は、あの細い階段と赤い暖簾、そして油の熱さを思い出しながら。
