道しるべ【自信】
「目標を達成する人」
目標を達成する人は、目の前に山が現れたとき、
「この山、登れるかな」
「本当に大丈夫かな」
と、不安ばかりを考えている人ではありません。
もちろん、不安になることは誰にでもあります。
大きな仕事を任されたとき、初めてのことに挑戦するとき、人生の大きな決断をするとき。
「自分にできるだろうか」と考えるのは、決して悪いことではありません。
でも、そこで立ち止まってしまうのか、それとも、
「よし、この山を越えてやろう」
と、一歩を踏み出すのか。
私は、そこに大きな違いがあるのだと思っています。
目の前に大きな山があっても、深い谷があっても、険しい崖があっても、まず一歩を踏み出してみる。
登り始めれば、途中で苦しくなることもあります。
「もう無理だ」と思うこともあるでしょう。
それでも、そこで諦めず、もう一度だけ力を振り絞って前へ進む。
すると不思議なことに、最初は途方もなく大きく見えた山が、少しずつ小さく見えてくることがあります。
そして、気がつけば山の頂上に立っている。
振り返ってみると、
「よく、ここまで来たな」
と、自分自身でも驚くことがあります。
私は、それが「自信」というものの正体なのではないかと思っています。
自信とは、最初から「自分なら何でもできる」と思うことではありません。
「できるかどうかは分からない。でも、やってみよう」
そう思って、一歩を踏み出すこと。
そして、その一歩一歩を積み重ね、実際に山を越えた経験が、次の自信をつくっていく。
つまり、自信は頭の中だけで生まれるものではなく、自分自身の行動によって育っていくものなのだと思います。
人生には、何度も山や谷が現れます。
若い頃には若い頃の山があり、歳を重ねれば、また違った山が現れる。
大切なのは、山があることを嘆くことではなく、
「さて、どうやって越えてやろうか」
と考えることなのかもしれません。
「無理かもしれない」と思って立ち止まるのか。
それとも、
「よし、越えてやろう」
と、一歩を踏み出すのか。
その小さな違いが、何年も積み重なったとき、人生には大きな差となって表れてくるのだと思います。
私自身、これまでの人生で、いくつもの山を越えてきました。
決して、最初から自信があったわけではありません。
むしろ、「本当に大丈夫なのか」と思いながら、それでも一歩を踏み出してきた。
だから今、私は思います。
自信とは、自分を信じること。
そして、自分を信じる力は、誰かから与えてもらうものではない。
自分で一歩を踏み出し、自分で歩き、自分で山を越えてきた経験によって、少しずつつくられていくものなのだと思います。
だから、これから先も山が現れたなら、私はこう思いたい。
「また山が来たか。よし、越えてやろう。」
人生は、山がなくなることが幸せなのではない。
山があるからこそ、越えたときに見える景色がある。
