
【歌詞】恋人たちの世界(オリジナル曲)
作詞・作曲:孤独猿
寒空に 消えていく鳥たちのささやきが
遠くに聞こえる 夕暮れの歩道橋
バス通り 灯り出す明かりを合図のように
男女(ひと)は集い 今日も色めく街角
They are weekend lovers. 見渡せば
頬を染め 肩寄せ 手と手絡め
互いの温度 確かめ合う
やわらかなオレンジ色に包まれて
二つずつ伸びる影
黄昏の街に溶け込んでいく
肌を刺す 木枯らしにさえも
背中押されるように 響く暖かな笑い声
いつの間に迷い込んでいた 恋人たちの世界
あてのない 冷たい両手はポケットの中
凍える心を ぶら下げて歩く
寄る辺なく ひとり立ちすくむ僕に背を向けて
男女(ひと)は番い 今日も愛し合うのでしょう
They are weekend lovers. 見上げれば
着飾ったあの娘の横顔を
ふと目で追う そんな自分が嫌になる
今ここに 僕の隣に居なくたっていいさ
遠いどこかの街 思い通じ合える女性(ひと)もいない
煌めくように暗闇を照らす 色とりどりの魔法が
祝福のエールを送るよ
そして僕はひとり 家路をたどるだけ
さよなら 恋人たちの世界
【楽曲紹介】
趣味の音楽制作の第三弾、今回はクリスマスソングです。恋人のいない人間の視点から、浮き足立つ12月の街中を仲良く闊歩するカップルたちと孤独な自分を対比し、まるで恋人たちの世界に迷い込んでしまったような錯覚を覚えるとともに、募る寂しさに耐えかねている、という内容です。
2年前ぐらいまでは僕も(毎年恒例ですが)一緒に過ごす人のいないクリスマスにもどかしい思いを感じていました。それでも、一人でも雰囲気を味わおうと、チキンやケーキを食べたり、わざわざ車で出掛けてイルミネーションを見に行ったりもしていました(後者に関しては、今考えたらカップルや家族連れの中に一人で特攻していくのは、若気の至りとしか思えませんね。当時の僕が何を考えていたのかよく分からないですが、もうそんな向こう見ずな行動はできません)。
僕も天涯孤独のまま歳を重ね、今や30手前になり、クリスマスやらイルミネーションどうこうでいちいち感傷に浸れるほどの感受性はだんだん無くなってきているような気がします。それでもクリスマスソングは好きなので、通勤中や寝る前にプレイリストを垂れ流しにしています。
ちなみにどうでもいいですが、この曲ができたのも、クリスマスが近づいてきてセンチメンタルな気分になったからではなく、有名なネットミームである「性の喜びおじさん」の「Weekend Loverのくせに!」という鮮烈な一言がずっと印象に残っていて、それを思い出したのをきっかけにここまで膨らんでしまった曲です。そういう意味では「補作詞:性の喜びおじさん」とクレジットすべきだったかもしれませんね。
少し脱線しましたが、それぞれの良いクリスマスをお過ごしください。(おわり)