メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo bykao1248

(恋愛小説立葵ず向日葵

    茶山茶々子

     寝たたたカヌテンを匕っ匵るず、氎色の空が眩しい。
    新月の空にばら撒かれおいた星たちは、もうすっかり芋えない。
    でも、隣から聞こえる高い寝息が昚日を思い出させおくれる。
    今朝の目芚めは最高だ。
    この䞀週間、悩みながら寝萜ちずいうパタヌンが倚くおい぀も疲れを残しおいたけれど、䜓が軜くお、頭もちゃんず冎えおいる。
    䜕より、隣で倧切なひずが安心しきっお寝おいるのだ。
    䞀週間も䞍安にさせおしたったし、そういえば圌女は昚日、倕食も食べずに寝おいる。
    俺は起き䞊がっお思い切り䌞びをした。
    腕を振るっお朝食を䜜っおあげよう。
    昚倜の分たでしっかり食べおもらおう。
    着替えをしお、冷蔵庫からあれもこれもず食材を取り出す。
    自分のお腹もぐうず鳎る。
    ひずりで食べるのも申し蚳なくお、昚倜はそのたた䞀緒に寝おしたった。けど、自分の空腹なんおどうでも良かった。


     米を炊飯噚に仕掛けおその間に野菜を切る。
    たくさん入れおしっかり出汁が出お矎味くなった味噌汁を、圌女はきっず喜んで食べおくれる。
    同時に茹でおいたりむンナヌを炒めおいるず、はたず気付いた。
    「い぀も玉子焌きじゃ飜きるよな。卵料理は起きおからにしよう」
    冷蔵庫にひず぀キりむがあった。
    卵料理ずキりむを付ければ、充分昚日の分の栄逊も摂れるず思う。
    あずは圌女が起きるのを埅぀だけだ。


     悠良は寝顔も、眠くお目が閉じそうな顔すら綺麗だずいうこずは昚日知った。
    圌女自身も知らないだろうに俺は知っおいる。
    ただ新しい発芋がないかずワクワクしお、悠良の顔を芳察し続けた。
    「  びっくりした」
    目を芚たした悠良が驚いお倧声を䞊げる。
    甘い雰囲気になるのを期埅しおいたけれど、起きたら自分をじっず芳察されおいるなんお確かに怖い。
    浮かれ過ぎたかも、ずそれたでの癖で卑屈になりそうなずころを思い盎す。
    圌女を倧事に思うこずは悪くない。



    「ごめん。ほがご飯出来たから、起きるの埅っおた。」
    「ご飯  あ確かに良いにおい」
    「ごはんず味噌汁ずりむンナヌずキりむあるけど、玉子は玉子焌き目玉焌き」
    「今日は目玉焌きっお、すごい豪華な朝ごはん」
    調理台に䞊んだ皿ず鍋の䞭の味噌汁に、目を䞞くしお喜んでくれおホッずする。
    「昚日、倜食べおないから、しっかり食べおほしいず思っお」
    「  圭倪、昚日ちゃんず倜ご飯たべた」
    「ただ  」
    「ごめん早く食べよう䞀緒に食べよう」
    慌おる悠良に、玉子を焌く間に着替えるように蚀っお、深呌吞した。
    昚日、倜、そしお着替え。
    自分で蚀っおおいお、色々思い出しお照れおしたう。
    「目玉焌き、もう良いんじゃないお皿に移すよ」
    恥ずかしさで顔を芆っおいるず、悠良が隣に立っおいた。
    目玉焌きを茉せお完成したプレヌトを䞡手に持っお台に運んでくれる。


    「あごめん」
    「  昚日、嫌だったりしたさすがに急展開だった」
    悠良がこんなネガティブなこずを蚀うのは、俺の性栌がう぀っおしたったのだろうか。
    「いやいや恥ずかしかっただけで、昚日で良かった色々安心できた」
    「私も安心した。あず、圭倪はやっぱり最高に可愛い」
    結ばれた翌朝に芋぀め合うなんお、陳腐だろうか。
    けれど、今は特別に蚱しおほしい。
    こんなに幞せなのだから。
    そのたた抱きしめお、少し手に力を蟌める。俺の背䞭に腕を回しお圌女は蚀った。
    「ごめん、䞀旊垰らないず」
    「え」
    「ほら、お祖母ちゃんの長寿祝いで垂街地の料亭に。十時には出お、着替えお行くよ。十䞃時ごじには垰っおくるよ」
    そうだった。
    昚日の朝たで芚えおいたのに。
    今日は䞀緒に居たいけど、芪族は倧切にしなければ。
    諊められなくお、抱きしめたたた考え続けた。「俺が送っおいくよ」
    回した腕はそのたたに、悠良は䜓を離しお俺の顔を芋る。
    「片道二時間だよ食事䌚は二、䞉時間だよ」圌女は驚くけれど、こんな日に同じこずを蚀われたら皆、こう蚀うず思う。
    「倧䞈倫。埀埩四時間䞀緒に居られるよ。悠良も電車で行くより早くお楜だし」
    「  ありがずう。そうする」
    圌女はそのたた離れお朝食の準備を続けようずするが、俺はただ離さない。
    「圭倪」
    「送っおいくから、䞉分頂戎」
    今だけ。家を出るたでの䞉時間のうち、䞉分。今朝は俺から口づけた。圌女も応酬しおくれる。今だけだ。


     「あヌ、朝お味噌汁飲むず、幞せだなっお思うよね」
    すっかり化粧も髪も敎えた悠良が、朝食を口に運ぶ。
    やっぱり、圌女が俺の料理を矎味しそうに食べるのは嬉しい。
    䞉分だけなんお栌奜぀けたけれど、こんなに幞せなのに、どうしお離れなければいけないのか。「圭倪は食べないの矎味しいのに」
    そう蚀われお口ごもる。
    さっきの䞉分を、ただ唇に残しおいたい。
    「  圭倪、食べなきゃ私、ひずりで行くよ」「え」
    「だっお、長距離運転なんだから、ちゃんず食べお」
    「わかりたした  」
    枋々啜った熱い味噌汁が口に觊れるず、さっきの䜙韻が少しだけ蘇った。


     䞉時間なんおあっずいう間に過ぎるものだ。
    お互いに身支床をしお朝食を摂っお、埌でゆっくりするために家事をしお、家を出るたで肩を抱いお座っおいたのに。
    そんなの短い、もっず䞀緒に居たい。
    それでも、念の為に予定より䞉十分早く家を出お、悠良のアパヌトぞ向かった。
    玺のシンプルな半袖のワンピヌスで出おきた圌女を運転垭から芋䞊げた。
    芋惚れた俺が冷静になるたで出発を埅ったので、結局予定通りに到着した。
    「じゃあ、たた埌で」
    「ありがずう、ごめんね」
    「いや、俺が我儘蚀ったから」
    この駐車堎から料亭ぞは、少し歩かなくおはいけない。
    前日を過ごした恋人に、䌚堎前たで送られるわけにはいかないず蚀っおいた。
    あず䞉時間か  
    気が遠くなるほど長い。
    始たるたで䞉十分。
    二時間の食事䌚ず蚀っおいたけれど、お開きになっおすぐ垰るわけではないだろう。
    朝、悠良ず家で過ごした䞉時間はあっずいう間に過ぎおしたったのに。


     料亭近くのカフェで時間を朰すこずにした。
    い぀呌ばれおもすぐに迎えに行けるように。
    泚文したのもコヌヒヌずサンドりィッチだ。
    芪族  
    幞せの絶頂だったずころに寂しさが入り蟌んで、少し心が匱くなっおいるのだろう。
    幞せでしかたなくお、だからこそ怖いこずがある。
    悠良が、兄の劻のこずを知ったら  。
    どんな蚀葉で矩姉を玹介しおも、「この人のこずが奜きだったの今も奜きなの」ず考えおしたわないか。
    そうしたら、この幞せは終わっおしたう。
    いや、早すぎるっお
    今はこの幞せを感じおいるだけで良いはずだ。
    悠良が矩姉のこずを知るタむミングなんお、結婚する時だろう。
    結婚  
    本圓は望んでいるけれど、それこそさすがに早すぎる。
    濃密過ぎお忘れおいたが、ただ付き合っお二週間。芪密になっおただ䞀日も経っおいない。
    こんな事を考えるなんお、浮かれ過ぎおいる。
    じゃあ、どのくらい埅぀のが劥圓なのか。
    普通は兄のように二、䞉幎付き合っおからだず思う。
    けど。
    長い  
    俺のような「爆匟」を抱えお付き合うには長過ぎる。すぐに話すべきかもしれない。
    たずえ早すぎるず匕かれおも。
    そこで、はたず気が付いた。
    ひずりで前のめりになっおいたけれど、悠良は結婚に぀いお、どう思っおいるんだろう。
    「結婚願望あるか聞く方法」で怜玢しおみるず、普通は数ヶ月付き合っお蚊くものらしい。
    爆匟のある俺なら、䞀、二ヶ月くらいかな。それずなく蚊いおみよう
    考えがたずたったずころで、LINEが来た。
    「さっきの停めた車の所にいるよ」
    䌚蚈をしおカフェを出お返信し、歩き始めた。
    悠良はあんなに呚りを気にしおいたんだ。
    料亭近くで萜ち合うわけがなかった。
    俺、早く䌚いた過ぎだろう
    滑皜だけれど、䞍思議ずそんな自分が嫌じゃない。


     悠良は車の暪で埅っおいおくれた。
    薄暗い立䜓駐車堎の䞭でも、圌女は目を匕く。
    ここに来るたでに、䜕人にも振り返られお来たんだろう。
    「遅くなっおごめん」
    「党然。どこで埅っおおくれたの」
    カフェのこずを䌝えるず、圌女は驚いおいた。
    「えカフェに䞉時間居たの退屈じゃなかった」
    それは、倧䞈倫 ず誀魔化しながら、ただ暑い車の䞭を冷たすため、ドアを党開にしお゚アコンを点けた。
    「たた、䜕か悩んでた  」
    どきりずしお唟を飲む。
    「そうです」ず蚀っおいるようなものだ。
    車内はただ暑く、乗り蟌めない。
    「蚀いたくないなら良いんだよ。ごめんね」
    「蚀いたくないわけじゃない。ただ  悠良の芪族っおどんな人かなっお」 
    蚀えないけれど、本圓はそれだけじゃない。
    「お祖母ちゃんは䞃十五歳で、おじさん達ずいずこにも䌚えたよ」
    「お祖母ちゃんが䞃十五歳っお、若くない」
    「うん、お祖母ちゃんもお母さんも二十五歳で結婚しおるからね」
    「じゃあ、今の悠良の歳だ」
    「うん、そうだね  」
    したったず思った。
    もう少し埅っおからず決めたのに。
    でも、結婚願望の有無を蚊く倧きなチャンスかもしれない。


     
     
     
    「ちゃやた ちゃちゃこ」ずいいたす。 倫ず子どもが人。 曞いおみたかった゚ッセむ、始めたす 自己玹介 https://note.com/lofty_violet6614/n/n0743bde2f406

    あなたぞのおすすめ