初めての「食べたい」
ハイハイができるようになった頃・・・
「食べたい」という気持ちが芽生えた記憶があります
それがなぜか今の自分のやるべきことだと思えたのです
それに・・・哺乳瓶はもう飽きたのです
その頃、私は自分の身の周りにあるいろいろなものが何なのかよくわかっていませんでした
多分ほとんどのものはおもちゃで、たまにおもちゃではないものがあったのです
それがおもちゃだとかそうでないという区別はなかったのですが、きっとおもちゃはとても色合いが良かったので、そういうものは私に芽生えた「食べたい」の対象としてロックオンされやすかったのです
私はロックオンしたものにむかって「身に付けたばかりの移動手段(ハイハイ)」をつかって、全力で飛びつきました
しかし、巨大な人間は私から「それ」をとりあげたのです
「なるほど、これはダメなのか・・・」と思った私は、目標を別の物に変えてつかまえました
しかし、また巨大な人間がじゃましてきたのです
これを数回繰り返して・・・
どれもこれもとりあげられて
あまりに理不尽な仕打ちに私は「いったいどれならOKなんだよ・・・」
っと思っていました
それから時が経ち、「席」みたいなところに運ばれて、首に「布」みたいなものを巻かれて、目の前にドロドロなものが用意されました
巨大な人間がこのドロドロを私の口に入れようとしたときに私はすべてを悟りました
私のこの「食べたい」の気持ちは、これによってしか許されないのだと
それは私の望むところではなく、またイメージに合うものでもありませんでした
私は、この「食べたい」という気持ちは周囲のなにかを捕まえて満たすものだと思っていたのです
なんのためのハイハイだ・・・
おそらくこのドロドロを口に入れられるとてもしっかりと準備されたこの時間以外
そしてこのドロドロ以外
私の「食べたい」をどうにかすることは許されないのだろうと想像したとき、とても大きな失望感があったのですが
そのうちあきらめました♪
