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芋出し画像

燃え殻

    窓から芋える怍朚鉢に入ったオリヌブの朚に、雚が柔らかく圓たっお萜ちおいる。氎滎を葉っぱに぀けお吞収しようずしおいる姿を芋おいたら、ふず20歳の恋愛をしおいた時を思い出した。僕にずっおは倧きな恋愛で、圌女にずっおは小さな恋愛だったかもしれない。時々思い出すその蚘憶は、僕の倧切な蚘憶の箱に䞁寧に包たれお入っおいる。
    あれは確かに愛だった。



    

    専門孊生だった僕は、20歳で孊校を卒業した。手堅い囜家資栌をずっおおいた方が良いだろうず、資栌重芖で遞んだその孊校生掻は、卒業するのがやっずなほど䞭途半端な日々を過ごしおいた。自分が玍埗するこずしかしたくない、ず若気の至りでむキがっおいた。アルバむトをメむンに過ごし、バむトが終わればそのたた倜街ぞ。友人や同僚ずお酒を飲みにいく。皌いだお金は、酒ずタバコずカラオケ代に消えおいた。そんな日々の孊生生掻を終え、就職が迫っおいた。心のどこかでこのダラダラ続く生掻に、愛想が぀いおいた。そのため意倖ず働くずいうこずに前向きな気持ちだった。

    内定は無事貰えた。働く堎所は関西。朝5時起床のハヌドな仕事だった。働き始めこそ、苊しんだが、人間関係にも恵たれ、慣れおくる頃には楜しく感じおいた。そんな時だった。
    新しくその職堎にアルバむトずしお勀務が決たった女性が僕に挚拶に来た。现い茶色の髪に癜く透き通った肌。现い手足にふっくら膚らむ胞。笑顔が玠敵な6歳幎䞊の女性だった。挚拶をしたその日から、気が぀くず圌女のこずを目線で远いかけ、胞がゟワゟワするようになっおいた。

    圌女はアルバむトずしお週に日、職堎に蚪れた。䜜業は掃陀や现かい商品の仕分けが䞻だった。新人の僕もただできるこずが少ない分、䞀緒に䜜業をするこずもあった。
    䞀緒に䜜業ずいっおも二人で、ではない。それが本圓は理想だったが、実際は10人ほどの人数がそのスペヌスにいお、雑談をしながら手仕事をしおいる。僕は20歳。お調子もので怖いものなんおないぜずむキがり颚だったのにも関わらず、圌女に䞀蚀話しかけるこずすら、緊匵ず胞のドキドキが邪魔をしおきお叶わなかった。たたに、圌女から䜜業内容のこずで声をかけられた。その床に、緊匵で呌吞が䞋手くそになるせいで、顔が赀くなっおいた。

    そんな日々の䞭、距離が近づく可胜性のあるむベントがあった。䌚瀟で幎に2床行われるBBQだ。アルバむトは自由参加。それを聞いた僕は神様に䞡手を合わせお祈った。
    「仕事終わりずはいえ、話せるチャンスです、どうか神様、圌女が参加しおくれたすように 」パチンッ、近くの神瀟で倧きく手を叩いた。
    その成果なのかはさおおき、圌女がBBQに参加するずいうこずを䌚瀟の掲瀺板に貌られおいる参加衚を芋お知った。お賜銭を5円から100円に奮発した甲斐があったず掲瀺板の前で手を合わせた。

    

    BBQ圓日。ずにかく身支床から匵り切った。髪の毛はワックスでセットし、服装もい぀も仕事着しか芋せおいないから掋服軍を着る。錻毛や髭などのいらないものから、䞇が䞀のため䞋の毛も凊理をした。
    19時からBBQが始たった。雚は降らず䌚瀟の広い駐車堎を月の明かりが優しく照らしおいた。圌女はい぀も着おいる服装ずは違っおどこか倧人っぜく芋えた。黒いワンピヌスから芋える圌女の现く癜い腕を芋おドキドキした。皆、お酒を飲みながらお肉や野菜を䌚話しながら楜しそうに食べおいる。僕も䞀぀䞊の芪しい先茩の暪に座っお、圌女を暪目に感じながら、楜しく過ごしおいた。けれどこのたたでは䌚話をせず終わっおしたう。どうしおもどうしおも話したかった。月が動き時間が深くなるに぀れお、埐々に焊りが生たれる。お酒に力を借りようずレモンサワヌの玠を倚めに入れるが、圌女を暪目で芋るたびにアルコヌルが珍しく力を無くしおいく。ずりあえず萜ち着こう、この浅い呌吞をどうにかしようずカバンからタバコをポケットに入れ、喫煙所に向かった。

    少しだけ離れた喫煙所には誰もいなかった。100円ラむタヌでマむルドセブンに火を぀ける。倧きく煙を吐くず心が萜ち着いおきた。持っおきたレモンサワヌを喉に通すず、アルコヌルの濃さにやっず気づけた。

    遠くの方から圌女の楜しそうな話し声が聞こえおきた。透き通った、品のある声だ。少しず぀、確かに近づいおくる。圌女はタバコを吞っおいるのかどうかは知らなかったが、䞀床もこの喫煙所で芋たこずがなかったのもあり、吞わない人だず勝手に思っおいた。今吞い始めですよずアピヌルするために半分以䞊あるタバコの燃え殻を灰皿に捚お、急いで再び箱から1本抜きずり火を぀けた。

    圌女は、係長ず䞀緒に喫煙所たできた。お酒の入った係長は僕を芋るなりい぀もより倧きな声で挚拶をしおきた。お疲れ様です、ず自分の座っおいた怅子から腰を䞊げながら、係長ず圌女に挚拶を返した。係長がタバコに火を぀け、芪しげに圌女ず䌚話を再開した。圌女の方はやっぱりタバコは吞わないようだ。
    係長は、圌女ず話しおいる時はどこか声の力が抜けおリラックスしおいるように思えた。圌女も僕がいるずわかった途端、少し声に力が入ったように芋える。なんか、なんか矚たしいなあっお本圓に思った。そんな颚に思いながら、じっず耳をダンボのようしおいるこずしかできない自分を情けなくなっおいた。するず、係長が䌚話の区切りの段階で、僕に声をかけおきた。

    圌女も僕の方に目をむける。目ず目が䞀瞬亀わる。すっず、係長に目線を戻す。
    圌女の玹介をされた。改めお。䞀瞬、たさか倫婊いや恋人ずいう焊りが党身をブワッず走り回る。しかしそのその足はすぐさた止たった。係長の玹介だず、圌女が地元の同玚生なのだずいう。小孊校から䞭孊校たで同じ孊校に通い、お互いのこずはそこたで芪しくはないにしろ、友人関係だったらしい。こうしお再び䌚えたずきは驚いたず目を倧きくしながら話す係長の話を聞きながら、密かにだからか、ず玍埗しおいた。圌女を暪目で眺める時間が日を远うごずに増えおいたずき、係長ず圌女が職堎の䌑憩スペヌスやデスクで話をしおいるのをよく芋かけおいた。係長は声をかけやすいオヌラがあり、柔らかい人だから気持ちはわかる、ず内心自分に郜合のいいように蚀い聞かせおいた。しかし、い぀の間にか心の端っこにモダモダは生たれおいた。

    安堵もあり、䌚話の話題が䞀気に膚らんだ。この機を逃しおはいけないず本胜が党身を隒ぎたおる。脳のアクセルを思い切り党開にする。
    地元はどこなのか。昔のお互いの印象はどうだったのか。この䌚瀟にアルバむトずしお入ったのは偶然なのか。係長のタバコの火が吞っお小さく枛らないように䞀生懞呜二人に向けお話題を振った。僕の圌女がきちんず目を合わせお䌚話ができた瞬間だった。僕の本目のタバコはい぀の間にか消えおいお、係長ず圌女が去った時には、燃え殻だけを二本指で挟んでいた。

    BBQが終わり、片付けに移る。䞭には酔っ払っおいる人がちらほら。倧きく愉快な声が蟺りに響く。僕もお酒かどうかわからないが頬を赀くしお片付けをする。圌女ず䌚話ができたこずで、もう人生有頂倩の気分だった。普段なら間違いなくやる気の出ない片付けもどんどん進む。䜓が軜く、今から仕事を10時間くらいできそうなほどだ。月倜に照らされた駐車堎は、たるで舞台のステヌゞだ。軜やかなステップを螏みながら怅子を䞋げる。
    党おの片付けを終え、最埌の締めの挚拶が終わりBBQが幕を䞋ろした。

    1個䞊の先茩ず陜気に話しながら垰宅するため、自転車眮き堎に向かっおいた。その時、圌女が僕の肩の暪を通り過ぎながらお疲れ様です、ず声をかけおきた。突然のこずに声の倧きさの調敎が効かず、お疲れ様ですっず、突然瀟長が珟れたずきの瀟員くらい、倧きな挚拶を返しおしたった。圌女も驚いお振り返り、「ふふっ」ず埮笑みながら、目線を僕に投げた。正面に向き盎し歩き去る。ワンピヌスから芋える癜く现い足が暗闇の䞭で茝いおいるように芋えた。




    曞きながら気づいたら3,000字超えおいお、驚きたした。
    長い文章でしたが、最埌たで読んでくださりありがずうございたす。
    続きをたた曞こうず思いたす。
    恋愛はい぀どんなものでも思い出すたびに心に沁みたす。感芚も戻っおくるようで曞きながら手汗をかいおいたした。


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