
ふるさとイギリス:ねこが選ぶ絵本
ねこ撰
ハナは、このまちで うまれた。
ぼくは、このまちを しらない。
でも、なんだか なつかしい。
― ルーク

ねこキュレーターのルークが選んだのは、安野光雅さんの『イギリスの村』。
左のページに絵、右のページに文章。
絵を見ながら、言葉を読みながら、旅をするような絵の本です。
わたしは、イギリスで生まれました。
チェシャー州の、小さなマーケットタウン。
その後スコットランドのエジンバラにも暮らし、家族とともに、イギリスの東西南北を、何度も旅しました。
安野さんは巻末に、地図に、黄色いペンで書き込まれた、旅の足跡を残しておられます。
そのページを開いたとき、静かに息をのみました。
黄色い線が、わたし自身の記憶と、いくつも重なっていたのです。
エジンバラのページに、こんなエピソードがありました。
泊まったホテルのすぐ前に、ウィンザー&ニュートンの専門店があった。
シルバーボックスと呼ばれる絵の具が、まるで宝石のようだった、と。
読んで、すぐわかりました。きっと、あの絵の具のことだ、と。
メタルボックスに美しく収まった絵具。今も売られていると思います。
いつか、その絵の具を手に、風景を描きながら旅をしてみたい。
夢のようなことかもしれませんけれど、わたしも夢は持っていたい。
きょうのルークは、保多織のビッグ蝶ネクタイをしています。
この布を初めて手にしたとき、スコットランドのツイードを思い出しました。
遠い郷愁。それが、エルエルポウズをはじめるひとつのきっかけになりました。
江戸時代から続く保多織。今は高松に織元は、ただ一軒。
こんなにやわらかく、こんなに美しい布が、この国に生まれたことを、こころから誇りに思います。
ルークは、わたしの生まれた国の絵本を選びました。
もしかしたら、ねこのルークにも何かわかってもらえたかもしれない。
そう思うだけで、わたしのこころも安らぎます。
📗 イギリスの村/安野光雅(朝日新聞出版)
このシリーズは、イギリスだけではなく、フランス、スペイン、アメリカ…全部で10冊あります。またいつか紹介させていただきますね。
📚 書影ならびに紹介について出版社様に確認済みです。
ねこ撰とは
ルークとレイアが選び、ハナが紹介するキュレーションシリーズです。絵本、工芸、美術、地域のもの。ルークとレイアが佇むばしょに、愛があふれる、よいものがありますように。
エルエルポウズについて
エルエルポウズは、保多織・西陣織・播州織など、日本の伝統布を使ったペットアクセサリーを制作しております。世界10カ国以上にお届けしています。
ルークとレイアが身につけているアイテムも、オンラインショップにて販売しております。
愛猫や愛犬のいる暮らしに、伝統布をすこし…
ねことハナのキュレーションで、あなたの暮らしにお届けします。
ぜひ、のぞいてみてください。
🛍 エルエルポウズ L&L Paws Japan
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