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人生で一番輝かしい夜は、2019年のフジロック

    フジロックに行きたい!
    ってずっと言ってるけど、私のフジロックは2019年で終わっている。
    でも未練がましく、ずっと2019年のTシャツを着て歩いている。
    気持ちが上がるの。
    フジロック行ってるみたいで。


    2019年のフジロックは、とんでもない台風に見舞われた時だった。

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    タイムテーブルはこんな感じ。私は中日の27日に。

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    銀杏BOYZの時はこんな感じでまだ穏やかだったけど、どんどん雨が強くなって、屋内ステージに移動。

    楽しみにしていたフェス飯もびしょびしょに。焼いた鮎が濡れている。
    急いで口に入れねば…


    途中、フィールドオブヘブンのキセルを見に行こうとしたら、橋が流されたことを聞く。

    雨足がどんどん強くなってくる。
    修行みたいになってきた。

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    バスを待つ人々 苦行

    ろくに会場内で楽しまずに、私たちはバスで温泉に向かった。


    温泉にして大正解。
    早々に離脱した組が少なかったから、温泉が空いている。
    もう貸し切りみたいな感じで、露天風呂や内風呂を楽しんだ。

    そして浴衣に着替え、個室で旅館のフルコースを。
    お酒も最高に美味しい✨
    そして、雨の修行の後の極楽という演出もまたいい。


    玄関を見ると、フジロックからの帰宅組が続々と。
    皆、戦いの後の戦士みたいになっている。びっしょびしょのどろっどろである。
    はよ、温泉入って疲れをとるがいい。


    温泉の大きなロビーには、舞台があって、カラオケ大会が催されていた。

    私たち夫婦は迷わず、椎名林檎と椎名桔平の『玉ねぎのハッピーソング』を熱唱した。

    温泉のお客さんは、100%フジロックの人である。
    歌っているうちに、みんながどんどん集まってきて、ノリノリに踊ってくれたのが、最高に楽しかった。


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    温泉でフジロックの二次会である。
    みんな音楽が好きな仲間が集まっている。そんな高揚感がたまらない。
    人生の最も輝かしい夜に、このフジロックの夜をあげたい。
    楽しかった…最高に…


    その台風の夜は、現場の会場は大変だったようだ。
    テントは流され、プリンスホテルのロビーに避難して…
    でもそんな危険に遭うかもしれないスリルも含めて、フジロックは面白い。


    人生には、「最高の日」と「忘れられない日」がある。

    2019年のフジロックは、決して最高のコンディションではなかった。

    雨は容赦なく降り、橋は流され、予定はどんどん崩れていった。

    それなのに、私の人生で最も輝いていた夜として、真っ先に思い出す。
    温泉で歌って、知らない人たちが踊って、お酒を飲んで、「今日は大変だったね」と笑い合う。

    音楽は、ステージの上だけにあるものじゃない。

    同じ場所で、同じ時間を過ごした人たちの心まで鳴らしてくれるものなんだ。

    だから今でも2019年のTシャツを着る。

    未練じゃない。

    あの夜の続きを、まだどこかで信じているからだ。

    また、フジロックへ行きたい。



     
     
    体調の波に揺れながら、 クリエイターをしたり休んだり。 慢性疲労症候群の記録と、 生活のかけらをここに。 行ったことのないリバプールから。

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