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世界を旅する私のクリエイティブ。タイの衝動、韓国の完結、そして百貨店の戦場へ

    「ものをもっと書きたい、表現したい!」

    その強い衝動が私の心に湧き上がったのは、少し前のタイ滞在中のことだった。あの澄んだ空気の中で生まれたSF&スピリチュアル小説『水晶の共鳴』は、いま形を変えて、思いがけない大きな波を連れてきてくれている。

    実は先日、この『水晶の共鳴』が韓国での公式連載を無事に完結させた。海の向こうの読者の方々から、本当に温かい、胸が熱くなるような感想が次々と届き始めたのだ。自分の表現が国境を越えて誰かの心に届く奇跡を、今まさに噛み締めている。

    そして本日、舞台は日本へ。 来月開催される百貨店の公募展に向けて、大切な作品を1つの梱包にまとめ、宅配便で送り出した。

    実は、今回の発送に至るまで、私の心の中にはちょっとした「葛藤」があった。作品の「お値段」についてだ。

    最初、私は自分の作品に3〜4万円という価格をつけようと考えていた。アートに値段をつける瞬間というのは、何度経験しても少し胸がざわつくものだし、つい控えめになってしまう。

    けれど、作品を預けた額装屋のプロの目は、全く違うところを見ていた。

    「ナムチャイさん、デパートでの展示なんだから、もっと堂々としていていいんだよ。何より、この額自体だって3万円はする立派なものなんだから!」

    そうなのだ。今回の作品を包む額縁は、先生が私の作品のために、わざわざ手作業で仕立ててくださった世界に一つだけの特別なもの。

    額装屋さんは熱を込めてこう続けてくれた。 「10万円にしたっていいくらいだよ。3〜4万円なんて言ったら、すぐ売れちゃうよ!」

    プロのその言葉に、私はハッとさせられた。価格をつけるということは、作品の価値を謙遜することではなく、関わってくれた人の技術や、作品そのものの「格」に対して責任を持つということなのだ。

    アドバイスに深く納得し、背中を押された私は、自分の自負を込めて当初の倍以上の価格という堂々とした価格を書類に書き入れた。箱の中には、私の名刺をそっと添えて。

    来月の会場には、40名以上の個性豊かな作家さんたちが集まるという。きっとそれぞれが、唯一無二の世界観をぶつけ合う華やかな戦場になるはずだ。

    そんな中に、先生の手作りの額縁という最高の相棒をまとった私の作品が並ぶ。想像するだけで、誇らしい気持ちが込み上げてくる。

    もちろん、百貨店に来るお客様との出会いは一期一会だ。 もし売れなくて、そのまま私の元へ戻ってきたとしても、それはそれでいい思い出。また先生の立派な額と一緒に、我が家にお帰りなさいと迎えてあげればいい。「また次があるさ」と、今の私は不思議なほど軽やかに構えている。

    タイでの衝動、韓国での連載、そして日本の百貨店へ。 世界を旅するように広がっていく私のクリエイティブ。大仕事を終えた心地よい疲れの中で、今はただ、この表現の輪が連れてきてくれる次の新しい景色を、ワクワクしながら待っている。


     
     
    詩人・俳人・翻訳家・画家。15カ国語以上に訳された詩と多数の受賞歴あり。2025.5月からタイでボランティア活動。

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