地下三十キロ、
スロースリップ前夜の
ざわつきが
足の裏から這い上がる
テレセイスミックな
遠い震えが
仙骨を経由し
平衡中枢へ
直通の、無賃乗車
潮汐力が強い夜は
背骨が
アンテナになる
マントルの
ゆっくりした怒りを
私だけが受信している
…つもりだった
後頭部の付け根で
何かが立ち止まり
息を整え
そして
豆柴が
欠伸をした
ワシャワシャと
頭を撫でてやる
地球の鳴動も
今夜はそれで
おさまった
#水豊 #自由律短歌 #詩 #出汁ガラ #豆柴
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