【コミックエッセイ】vsキャンサー⑦【新人ラノベ作家のvs乳がん闘病記】
「とりあえずとっちゃおう編」として同人誌化したものの最終章です。
入院から退院までをダイジェストでお送りします。
今年中に「病理検査と抗がん剤編」を漫画にしたいなと思います。
入院はあさイチで行ったわけですが、その後も検査があったんです。








さあいよいよ手術~退院です。漫画はほぼダイジェストですが、詳細に語られたい人います?
そんなにいませんよね? とりあえず、下記もダイジェストです。気になる人はどうぞ!
ついにやってきた入院当日。
あさイチ(8時半開院)で入院手続きをしてくれとのことなので、早朝に高速バスにて移動しました。
眠い目を擦りながら、大荷物抱えてバスに乗りましたが、周りの通勤通学のお客さんたちごめんなさい。
大荷物の内訳は
・約一週間分ほどの下着類
・うち履き(スリッパ・サンダルだめ、踵を覆うタイプの靴でとのこと)
・入院の手引き
・筆記用具
・ペットボトル用のストロー
・ダイソーで買ったプラの折りたたみ書見台
・iPad
・A3サイズノート
・充電器
・洗面セット、入浴セット
このくらいでしょうか。
病衣や各種タオル、コップ、ティッシュ、水差し、歯ブラシなどは病院であっせんしているケアセットを申し込みました。
日額250円くらい?
実は入院当日になるまで、入院期間がどのくらいになるか不明だったんですよ。
腋窩リンパ節への転移が無くて郭清(手術でごそっと取っちゃうこと)がないなら4日。
腋窩リンパ節へ転移していて郭清がある場合は6日。
こう言われていたので、最悪一週間はいられるようにと準備をしました。
で、自宅から車で一時間以上かかる病院だったので、洗濯とか頼んだりするの面倒だし前開きのパジャマとか持ってなかったしで、あとくされのないようにケアセットを使うことにしたんです。これが長期間の入院だったら、自前のものを持って行った方がいいでしょうね。
しかし荷物減るだろうしいいよねーと思ったら、下着類と靴とノートで意外と鞄がパンパンになっちゃいました。
入院手続きを終えて病棟にいくと、まだ病室の準備ができていなかったのでしばし待ち時間。
その間に次に行われるセンチネルリンパ節シンチの説明を受けます。
これはがん細胞付近にある、「見張り役」となっているリンパ節の場所を特定するための検査です。
がん細胞付近に放射性の薬剤をぶっこみ、そこら辺のリンパ節のうち真っ先に薬剤が到達するリンパ節がセンチネルリンパ節となります。
で、手術中にこいつを速攻で採り、転移があるかどうかを調べるのだそう。
昔は転移がある可能性があれば、予防措置的にいっぱいある腋窩リンパ節をごっそり郭清しちゃってたそうなんですが、入院期間も長くなるしリンパ浮腫も起こしやすくなるしでいいことなし。
センチネルリンパ節に結構な転移があれば腋窩リンパ節ごっそり郭清、少ない、あるいは転移がなければ腋窩リンパ節を温存する処置になったということです。(予後に深刻な差がないとのこと)
このセンチネルリンパ節シンチ、噂によると乳輪近くに注射するためめえええええええええっちゃ痛いと聞きます。
実際に先生が来て、打つよ、痛いよ、と脅されました。
が
ちっとも痛くないの。
ちょうど神経の分布している間隙をついて注射されたのかもしれない…
その後1時間ほどしてからCTを撮って、夕方やってきた旦那氏とともに手術の説明を受けました。
この時、入院期間を改めて聞いたら、リンパ郭清がなければ術日含めて4日で退院と聞きびっくり。
旦那が帰った後は両腕挙上して床から何センチまで伸ばせるかチェックと、両腕の手首、肘下、肘上の太さを計測。
これらは術後のリハ目標と、浮腫のチェックのために必要とのことでした。
挙上の高さは201cm。術後、入院中は一生懸命のばしても180cmくらいまでしか上がんなかったよ。
(リンパ節郭清をしていないので浮腫はなかった)
そして夜。
手術はあさイチ(9時)からの枠だとのことで、夕食は普通食。
で、その時に渡されたのが経口補水液と栄養補助飲料でした。
翌日は一日絶食になるので、夜間にこの保水液と栄養飲料を飲み干せとのお達し。
ゆっくり小分けにして飲んでね、と言われたけれどこれがまずいまずい。
熟睡できることなく、ちょいちょい起きてはこれらを飲んでました。
朝になりいよいよ手術着にお着替えすると、否が応でも気分は高まります。
手術室フロアはあさイチ枠の方々が何人も並んでて、みんなどっかにがんがあって切るのねぇ…となんとなしに感慨深くなりながら入場待機列に並びます。
扉が開くと廊下をはさんでずらっと手術室が並び、皆さん一人ずつそこへ歩いて通されていきました。私は一番奥の部屋。行くと、「the 手術室」。
中に入るとクラシックの何かが流れてたのを覚えていますが、まずテンション上がったのはあの術野を照らすライト!
影ができないようにいっぱいデンキついてるやつ、かっこよかったー。
うわー、このベッドあったかーい、うわー、酸素マスクとかあるー、うわー、シンクとかあるー、うわー、看護師さん優しー。
とか思ってるうちに「眠くなるオクスリ入れますねー」の段になり、更にワクワクが高まります。
よっしゃ、何秒で暗転するかな。
オペ時間はおおよそ1時間ちょいみたいなこといってたけどどんなかな。
それにしても背中あったかいな。
あ、気管挿管とか痛かったらいやだな。
音楽、もっとノリのいい奴かけてみんなノリノリで手術してくんないかな。
あ、水飲みたーー……(この間、10秒未満)
「おわりましたよー」
という声とともになんか口から引っこ抜かれたなと思ったら、既にすべてが終わっていました。
暗転したという意識もなく、ただ泥のように眠くてだるかったです。
仰向けにされたままなんか勝手に着替えさせられてるみたいだなーというところでまた今度は「寝よ」と思って目を閉じたら、次起きたら病室でした。
うとうとうつらうつらとしながら、何度か半覚醒し、その都度各所へメールやLINEを飛ばしました。
手術を終えた傷跡にはメロンキャップみたいなあみあみが貼り付けられ、痛くもかゆくもないどころか感覚がなかったし、尿カテはついてるし、点滴にもつながれてるし、傷の下から出る廃液ドレーンチューブも付いてるしで、身動きはほとんど取れませんでした。
でも夕方前には腕の上げ下げをしたり、膝から下をよいしょよいしょと動かしたりしてたな。
お腹は減っていたけど絶食とのことで、ひたすら水を飲んで過ごしてました。
翌日は朝のうちに尿カテを抜いてもらい、そこから歩行も開始でした。
待ちに待った朝ごはんは全粥だったけど、なぜかおかずは普通食。
全身麻酔後は消化器官の動きも悪いからと聞いていたけど、おかずが普通食なのはどうして? 誰かご存知の方ー?
で、結局センチネルリンパ節の検査では3つ取った内の1つに微細な転移があったとのこと。
腋窩リンパ節は温存となったため、4日後には退院です。
そこからはほぼ、病棟内を歩き回る元気な患者になりました。(だって暇だったんだもん)
ここで役に立ったのがダイソーの折りたたみ書見台。
持ち込んだiPadは病院内の有料WiFiに接続し、アマプラで映画見たりデュオリンゴでチェスやりまくったり、ついった眺めたりWEB小説や漫画読んだりゲームしたりしてました。
書見台はベッドテーブルにおくのも楽だったし、寝転んで枕元に置いても仕えたし、片付けるときは畳めるし軽いしちょうど収まりが良かったです。
そして迎えた退院日。
迎えに来てくれた旦那氏に「お昼ごはん何がいい?」と聞かれた私は、病院食を思い出します。
手のひらの半分くらいのおさかな、手のひらの半分くらいのスパニッシュオムレツ、お肉感のすくないカレー。
そして何故か毎食ついてくる、茹でたブロッコリー…
自他ともに認める肉食獣は考えます。
なんて健康的で素晴らしい食事だったのだろうと。
これを続けていれば、血圧も下がりダイエットにもなるだろう。今までなんと自堕落な食生活を続けていたことか。これを機に、野菜中心の食生活にすれば心身ともに健康を取り戻せるかもしれない。
たった四日間ではあるものの、ヘルシーな病院食に浸っていた私は答えました。
「ファミチキ。二個」
と。
たった四日で嗜好なんぞ変わらないのです。
むしろジャンクを絶たれた反動が大きかった四日間だったのでした。
これにて vsキャンサー 「とりあえずとっちゃおう編」は終わりです。
次回以降、「病理検査と抗がん剤編」をお楽しみにー。
お読みいただきありがとうございます。
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