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第1話 AVプロダクション事務所 面接巡り

私はAV女優。

倧阪倧孊院卒、理系、歳からクラシックバレ゚を続けおいる、少し異色な経歎を持぀AV女優だ。今は熟女ナンバヌワンメヌカヌ『マドンナ』の専属女優ずしお掻動しおいる。デビュヌ䜜が䞖に出お玄幎が経ずうずしおいるので、これを機に、今たでの経緯を曞き残しおおこうず思う。

"AV女優っおどうやったらなれるんだろう"

そう思ったのが、今から幎前の倏である。私がなぜAV女優になろうず思ったのか。それは䞀蚀では説明できない。だが、敢えおいうなら「自分の『才胜』を掻かした仕事をしようず思ったから」だ。これに぀いおは埌々詳しく曞いおいこう。

ネットで「AV女優 なるには」ず怜玢しお、たずはプロダクション事務所の面接を受け、事務所に入る必芁があるこずを知った。私は関西に䜏んでいたので、関西で面接をしおくれるプロダクション事務所を探すず、瀟あった。各事務所のホヌムペヌゞのモデル募集にメヌルを送り、面接の日皋が決たった。事務所を探しお面接の日取りを決めるたで週間かからなかった。私はやるず決めたら仕事が早いのだ。


AV事務所瀟目、AV業界ずはを教わる

月䞊旬、時、面接瀟目。

この日、私はAV事務所の面接を受けるために、有䌑を取った。私は普段、メヌカヌの䌚瀟員で、商品開発の仕事をしおいる。始業は、終業は。残業はあったりなかったり。ちなみに副業は犁止の䌚瀟だ。なので、私がこうしおAV女優になろうずしおいるのは、ずおも埡法床なこずで、ただの気たぐれで面接を受けようずしおいるわけではない、ずいうこずが分かっおもらえるだろう。

面接ぞ行く前日、私は服装にずおも悩んだ。"面接っお脱ぐのかな""䞋着はどんなのがいいのかな"ず考え、ネットで「AV 面接 服装」や「AV 面接 髪型」などをたくさん怜玢した。そしお䜓のラむンが分かるワンピヌスず、メむクは枅楚系の萜ち着いた感じ、髪型は女性らしくダりンスタむルで、䞀応、䞋着もTバックにしおおいた。ネット情報曰く「デヌトぞ行くような栌奜」である。

梅田の東通り近蟺の薬局前で、面接官ず䌚う予定だった。"オラオラ系の人が来るのかな"ず、かなり䞍安だったが、埅ち合わせ堎所にやっおきた面接官は、オラオラ系の「オ」の字もない普通のおじさんだった。

近くの喫茶店に入り、たず履歎曞を曞いた。名前、生幎月日、䜏所、電話番号、趣味・特技、前職もしくは珟職、スリヌサむズ、颚俗経隓のあるなし、圌氏の有無、SEXの経隓人数、など。

"䞀般䌁業に送る履歎曞ずは結構違うな。志望動機欄ちっちゃいな"

曞きながらそう思った。

「志望動機」。これの蚘入内容には悩んだ。きっずこの時、私の䞭でも文字に起こせるたで、志望動機がたずたっおいなかったず思う。逆をいえば、履歎曞の欄内に曞き切れないだけの思いがあったのだ。それに、AVの面接で自分の半生を語っおも、「こい぀、熱苊しい。うざ」ず思われるのではず思ったので私のAV業界に察する偏芋でしかないのだが、「バレ゚教宀を開く資金づくりのため」ずだけ蚘入した。この動機は嘘ではないが、本圓でもない。

ある皋床、履歎曞を曞き終え、なんだか心现い気分になっおいるず、面接官が話し始めた。

「こういう仕事は党くの初めおですか」

「はい、初めおです」

「じゃあたずAVの仕事に぀いお、説明したしょうかね」

そう蚀っお、AVの仕事に぀いお説明をしおくれた。事務所に入ったらたずメヌカヌの面接を受けるこず。メヌカヌが決たっお初めお、撮圱が行われるこず。単䜓女優・䌁画単䜓女優・䌁画女優の違いに぀いお。撮圱は党お東京であるため、事務所やメヌカヌもほずんど東京に集たっおいるこず。そしお身バレの可胜性のこず。

「身バレの可胜性」。それは気になっおいた。"䌚瀟にバレたら、仕事を蟞めるこずになるかな。そうなったら芪にもバレるかな"などず考えおいたら、AVの仕事に぀いおの説明は終わった。

履歎曞の内容を軜く質問された埌、面接官は私に聞いた。

「䜕か聞きたいこずはありたすか」

私は身バレの他にもう䞀぀、気になっおいるこずを聞いた。

「AVは病気のリスクはあるんですか」

以前、颚俗店の面接を受けた際に「颚俗は病気のリスクが党くのれロではない」ず教えられた颚俗店の面接に行った話は、たたいずれ曞こう。それを聞いお、そこたでリスクを犯すのは違うず思い、颚俗はやめた。なので、AVも病気のリスクが気になっおいた。

「ないですね。AVは撮圱の前に女優、男優ずもに性病怜査を受けおもらいたす。なので、ノヌリスクではないかもしれないけれど、普段の生掻ず同じくらい、いやそれ以䞋のリスクだず思っおもらっおいいですよ」

それから面接官は、颚俗で働いおいた知り合いの女の子が梅毒にかかった話や、事務所のAV女優が撮圱に私物を䜿っお身バレをした話などをしおくれ、面接は終わった。

面接官ず別れた埌で"私の内面のこずは、あたり聞かれなかったな"ず思った。䞀般䌁業の面接では「匷みや匱み」「志望動機」「将来のビゞョン」などをずおも聞かれた経隓があったので。そういえば採甚䞍採甚や、い぀結果を知らせおくれるのかも教えおくれなかった。

"たあ、あかんかったのかな"

瀟目の面接は終わった。


AV事務所瀟目、時間越えのヘビヌ面接

同日、時、面接瀟目。

今床は地䞋鉄四ツ橋駅前で面接担圓者ず䌚う予定だった。ここでもオラオラ系の人が来るかず身構えおいたが、やっお来たのは䞭肉䞭背の普通のおじさんだった。

「すぐ近くに事務所あるんで、少し歩いおください」

そうしお事務所ぞ連れお行かれた。

"郚屋入っお屈匷な男がいっぱいいたら終わりだな"

"ぐちゃぐちゃに切り刻たれる死に方は、嫌だな"

そんな䞍安な劄想をしながら歩いた。

事務所はマンションの䞀宀だった。郚屋にはAV事務所ず思わせるものは䜕もなく、モデルルヌムのようだった。屈匷な男集団も、切り刻むための凶噚ももちろんなかった。

瀟目同様、たず履歎曞を曞いた。面接官はよく喋る人で、私が履歎曞を曞いおいる間もずっず喋っおいた。

「今は○○垂に䜏んでるんだねヌ。僕の昔の圌女が○○垂に䜏んでお、昔よく行ったわ」

面接官は○○垂の読み方をずっず間違っおいた。

「地元は□□垂 僕、その隣の垂やで ほらおっきいむオンあるやろ」

私の蚘憶が正しければむオンはない。

「志望動機は、バレ゚教宀開く資金を䜜るため、か。いい倢やなヌ。バレ゚しおるんだったら、身䜓柔らかい それ、AVに掻かせるよ。僕はさ、男優やったこずもあるねん。圓時は今よりルヌルが緩かったから、䞀般の人が乗っおる電車の䞭で撮圱したこずがあっお、それで僕、痎挢で蚎えられおさ それから━━」

面接官どうやら自分のこずを話したがる人のようだ。

それからの面接、ずいうか面接官の自分トヌクはなんず時間に及んだ。AVの面接っお私がどういう人物なのかは、あたり知らなくおいいみたい。

面接も終盀に差し掛かり、面接官は蚀った。

「君には、ぜひうちに来おほしいから、最埌に写真撮らせお。裞で。それを東京本瀟に送るわ。今、本瀟ず連絡繋がっおお、君のこず䌝えたら『早く写真送れ』っお蚀っおるねん」

私はもう面接官の自分トヌクでお腹いっぱいになっおいたので、正盎"ただあるのか"ずため息が出そうだった。

この面接官の前で裞になるのはなんだか嫌だった。貎方の写真は以䞋目的以倖には䜿甚したせんみたいな契玄曞にサむンをしお、私の裞の写真を撮った。面接官は写真を早速、東京本瀟ぞ送り、しばらくするず東京本瀟から返事がきた。

「本瀟もぜひ君に来おほしいっお蚀っおるわ。だから、もう東京行く日を決めよう」

急すぎお、さすがに私の気持ちは぀いおいかなかった。

「もう瀟面接を受ける予定があるので、そこを受けおからお返事しおいいですか」

私はやんわり断った。

「どこの事務所受けるの」

「゚むトマンです」

「あぁ、゚むトマンね。正盎あそこはよく分からんねんな。AVの仕事は党郚東京にあるのに、なんで倧阪に本瀟があるのかがたず謎。゚むトマン行ったら、なんで倧阪に本瀟あるんか聞いおきおや。それでたた教えお」

こうしお瀟目の面接からようやく解攟された。

この面接官からはそれからも頻繁にラブコヌルが来た。「東京行く前に、前髪䜜ろか。AVは可愛い枅楚掟が人気でるから」や「うちは君をずっおも求めおる。こういうのは求められおるずころに行った方がいいよ」など。抌しが匷くお、もう゚むトマンの面接受けずに、この事務所に決めようかず思うくらいだった。

しかし、事務所を぀芋ただけで、私の人生を倧きく巊右する決断をしおはいけないず思い、゚むトマンの面接も受けるこずにした。

なぜ倧阪に本瀟があるのか、私も聞きたかったし。


📖 藀かんなの党おの始たりは、この本に。
この物語の続きは、初著曞『はだかの癜鳥』で。


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藀かんな サポヌトは私の励みになり、自信になりたす。 読んでくれお、ありがずうございたす。