
裏話・制作メモ
事件の罪状等
電子計算機使用詐欺罪(刑法第246条の2)
→ 通信機器を用いて虚偽の情報を発信し、金銭その他の利益を不正に取得。電波法違反(電波法第110条など)
→ 許可なく電波を傍受・送信し、国家の通信インフラに干渉。不正アクセス禁止法違反(同法第3条)
→ 公的通信ネットワークに対する不正侵入およびシステム撹乱。外患予備罪(未遂)(刑法第88条)
→ 敵性国家との共同による軍事的行動計画の立案が確認されたことによる適用。
【主犯格】
榊原靖邦
元・防衛省参事官(空自基地警備対策担当)。退官後は退役軍人の再就職支援を謳うNPOを率いるが、裏では「都市型戦闘を想定した戦術訓練プログラム」を密かに構築。
青野総馬をはじめとする元・特殊作戦群の人員に対し、旧軍的な戦術思想と敵対国家の脅威論を刷り込み、“民間防衛軍”構想を推進。
その実態は、国家の統制を離れた私兵組織であり、日本の安全保障に対する重大な脅威となった。
【協力者および動機】
青野総馬(元・航空自衛隊 百里基地警備隊長)
元来、国家と空への忠誠心が極めて強い人物。だが退官後、榊原から「戦場は情報の中にある。旧軍の覚悟こそ必要だ」といった歪んだ思想を吹き込まれ、疑似戦時下にあるという錯覚に陥る。
PTSDに近い心理状態も重なり、「模擬訓練」という名目で爆破を実行しようとするが、風間修と立花新による捜査と説得により「本当の正義」に目覚め、協力を決意。
最終的に榊原の拘束に至る決定的証言と、訓練プログラムの内部データを提供した。
【血痕の意味】
立花が最初に発見した血痕は、青野が模擬爆弾の設置中に負傷した際のもの。
この血痕が、風間修に「これは模擬訓練ではなく、現実の危機である」と気づかせる決定的な端緒となった。
【事件の意義】
この未遂事件は、風間修と立花新の的確な捜査、そして航空警務隊・公安部・警視庁捜査一課の連携により、国家的危機を未然に防いだ極めて重大な事例である。
警察庁長官・真木は、事件の全容と捜査報告を受けて「国内における思想的武装集団の危険性」について強く警鐘を鳴らし、内務統制と情報戦対策の再整備を指示した。
また、航空警務隊の現場統括として動いた徳永副隊長(東京地方警務隊)は、風間・立花との現場連携により、最終局面における逮捕劇を成功させた。
登場人物
風間修(かざま おさむ)
職業: 警視庁刑事部捜査一課の刑事、元刑事
役割: 物語の主人公。山本五十六の精神を宿し、部下や同僚を守るために戦う。現代における捜査活動において不正を暴く。彼の信念に基づく行動は、五十六から学んだ指導力と知略を反映。
立花新(たちばな あらた)
職業: 警視庁刑事部捜査一課の若手刑事
役割: 風間の部下で、誤解を受けて不正の疑いをかけられるが、風間の指導を受けて成長し、事件解決に貢献。
榊原靖邦(さかきばら やすくに)
職業: 元防衛省参事官(空自基地警備対策担当)、退役軍人団体の代表
役割: 事件の黒幕であり、青野を誤った思想に取り込んで私兵組織を形成。最終的には風間によって追い詰められる。
青野総馬(あおの そうま)
職業: 元航空自衛隊百里基地警備隊長
役割: 榊原に影響されて暴走した元軍人。事件の実行犯として爆破計画に関与するが、風間の捜査によって未遂に終わり、最終的に証言者となり協力。
真木(まき)
職業: 警察庁長官
役割: 事件の報告を受け、警察の内部統制と国家の安全保障に対して指示を出す。風間の捜査活動を監視し、最終的にはその成果を評価し感謝の意を示す。
徳永(とくなが)
職業: 東京地方警務隊副隊長
役割: 事件の現場において風間と立花の捜査活動に協力。航空警務隊との連携を取り、事件解決に向けた重要な役割を果たす。
神代恭介(かみしろ きょうすけ)
職業: 実行犯、元軍人(特殊部隊出身)
役割: 事件の実行犯であり、青野と共に爆破事件を実行しようとするが、風間と立花の捜査によって未遂に終わる。後に榊原との繋がりが暴かれ、拘束される。