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未練配達員 俺編

    永野 彗

    その男は大きめの封筒を俺に渡すと
    「よろしくお願いします!!」と急に元気になって帰って行った。
    触った瞬間から嫌な気配がする。開けたくない。けど開けないまま置いといたら仕事が手につかなくなりそう。窓の近くまで行き5月の日差しに透かしてみた。ちょっとだけ字が見えた。振ってみた。紙と一緒に固形のものも入ってるぽい。これを開けたらどうでも良さそうなトラブルに巻き込まれて開けたことを後悔するんだ。もうひとりのおれが背後から手を伸ばし、封筒をかかげ左手のハサミで封を切った。机の上にざらっと傾ける。一瞬だった。
    ‥だからなんでこんなものを届けにわざわざ来るんだ。頭を抱える。後ろのおれはハサミを持ったまま、ふんっと鼻を鳴らし、やってやったの顔をした。
    「これは全部お前の願望だ。」壁にもたれて筋肉質な腕を組んだおれが表情を変えずに投げてくる。部屋にはもう1人いた。そのオレは「裏に絵を描いていい?」と言う。捲ると真っ白だ。
    筋肉質が呆れ顔で帰って行った。

     
     
     
    現在ショートショートの魅力にハマっています。気象病、台風、満月。頭痛。 自然豊かな場所に移住希望。 X、小説家になろう、持ってます。 なろうの「小波」です。「名前を知りたい。」の作者です。

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