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梅雨占い その2

    永野 彗


    違う自分になってみたいなあ。
    そんな気持ちで占いの館を覗きに行った。大抵、ああうんそうそう何でわかるの?って感じで気持ちを引き出してくる。『繊細ですね』『そうでしょうか』『星にはそう出ていますね』
    今日は見たことない自分になってみたい。だから、すぐに感動しない様に学習してきたつもり。私はいつでも見つけて欲しい。占い師の使う言葉は日常生活ではもらえない、井戸に落ちて上を見た時にゆっくり降りてくる命綱に似てる。梅雨だから6月終わるから今年も半分終わってしまったらしいから。ここらでひとつ新しい私が見たくなって。
    それって当たってたの?休憩のブースで待ってた友達に聞かれた。どっちでもよかったの。56歳の私にまだ未知が残っているのか?とても演じきれない様な役が当てられた。お任せで頼んだ髪型にぎょっとする様な。ちょっとだけ吐き気がくる様な。私は当たらなかった占いに気分新たに空を見る。

    目を覚ますとベッドにいた。私はいつも通り身支度をして占いの館へ向かう。
    幼稚園に通う前みたいなすごく楽しい気分だった。

     
     
     
    現在ショートショートの魅力にハマっています。気象病、台風、満月。頭痛。 自然豊かな場所に移住希望。 X、小説家になろう、持ってます。 なろうの「小波」です。「名前を知りたい。」の作者です。

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