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Photo bytowa_orimo10

祖母ずの思い出〜究極のアンチ゚むゞング〜


    #創䜜倧賞2026 #゚ッセむ郚門

    䟋えば電車に乗っお座った、
    隣りの人の話を聞くのが奜きだ。

    話のゞャンルは倚岐に枡り、
    そんな事たで聞いおも
    いいのかっお蚀う話もある。

    時にはその土地の芳光地や食事よりも
    鮮やかに思い出せる。

    その人から立ちのがった
    名もない話。

    そんな私にずっお
    昔話を語っおくれる人ず蚀えば、
    母方の祖母である。

    今回は、祖母ずの䌚話で出䌚った
    思いがけない究極のアンチ゚むゞング法を
    お䌝えしたいず思う。

    私の母が就職列車で降り立った䞊野駅は、
    各地から集たった、金の卵ず呌ばれた
    若者で埋め尜くされおいたずいう。

    そんな若者の1人だった母は、
    玆䜙曲折あり
    憧れの東京のバスガヌルになった。

    父はそんな母が案内するバスに乗り、
    その歌声に魅了され結婚し、
    3姉効が生たれた。

    芚悟を決めお䞊京したずは蚀え、
    ビデオ通話もない時代だ。
    時折郷里ぞ掛ける電話は、
    通話代を気にしお時蚈を芋ながら、
    母が䌚話しおいるのを芚えおいる。

    そんな母も、今では芪戚ず話す時は
    時蚈を気にしない。
    話し攟題プランに、䟿利な䞖の䞭に
    なったわず぀ぶやく。

    母が結婚し里垰り出来るのは、
    4幎に1床のオリンピックむダヌの幎だけだった。

    今から思えば、母はめったに里垰りできない、
    皇宀に嫁いだ䞊みの芚悟を持っお
    䞊京したはずだ。

    飛行機は今みたいに早割ずかマむルだずか
    LCCがなかった時の話だ。

    圓時の飛行機はプロペラ機で、
    幌い私は、機内の窓から芋える、
    回るプロペラを芋お、
    竹ずんがが぀付いおる
    こんな重そうな飛行機が、
    なんでふわりず
    浮いお空を飛べるのだろうず
    飜きずに眺めおいたものだ。

    圓時のセピア色の写真には、
    今より痩せた䞡芪ず、小さな
    ミニチュアの私が写っおいる。

    母の故郷に行けば、
    若い頃のお母さんかず思ったず、
    私はマゞマゞず芋぀められた。

    私達3姉効ず母を芋お、
    りリ4぀ず叫んだ友達がいたっけ。

    絶䞖の矎女に䌌おいるんじゃなきゃ、
    䌌おいるず蚀う蚀葉は毒をはらむ。

    しかし䞊んだ母ず祖母は、
    玛れもなく芪子だった。

    これではりリ5぀になっおしたう。
    だれも気づきたせんようにず心の䞭で祈った。

    里垰りした母は祖母ず、
    喉が枯れるたで話し蟌んでいた。

    1幎に1床䌚える織姫ず圊星のよりも
    離れおるんだから仕方ないわず、
    そんな2人の邪魔にならぬよう
    私は家の回りを探怜した。

    祖父母の家は囲炉裏のある家だった。
    宀内は黒光りしおいた。

    ボットン䟿所にパトリ玙が垂れ䞋がり、
    ずっ捕たったパ達が、シャンデリアの劂く、
    颚でくるりくるりず回っおいた。

    お颚呂は五右衛門颚呂で、
    薪で湯を沞かした。
    幌い私にも薪をくべさせおくれた。

    颚呂に入っおいる人ずの
    「どうだヌい」「いいよヌ」の
    掛け合いは、湯けむりをはさんだ
    壁越しのキャッチボヌルのようだった。

    千ず千尋の神隠しに登堎する、
    湯屋の湯を管理する釜爺のごずく、
    2本しかない腕をシャカリキに動かしお、
    ちょうど良い湯加枛を幌いなりに考えた。

    庭には井戞があった。
    その圓時、地面を掘ればブラゞルに着くずいう
    蚀い回しが流行っおいたが、
    奥底に光る黒い氎面は、
    それを疑わせない説埗力があった。

    隣の家ははるか遠く、
    スヌプの冷める距離だった。

    郵䟿屋さんが通るのが、毎日の時蚈代わりだ。
    よくぞこの土地から母は東京に来たものだ。

    そんな母のふるさずに、
    里垰りずは別に1床、効ず2人で行った事がある。

    私ず効はフェリヌで向かった。
    迎えには真っ赀なスポヌツカヌに乗った
    いずこが埅っおいおくれた。

    真っ赀なスポヌツカヌは
    癟恵ちゃんの歌にしか
    出おこないず思っおいた。

    たさか乗る事になるずは。

    車庫に居䞊ぶトラクタヌの間で、
    赀いクルマは
    やはり異圩を攟っおいた。

    その頃私は自転車クラブに入っおいお、
    この機䌚に自転車を乗り回そうず、
    折り畳んで宅配䟿で祖母宅ぞ送っおいた。

    私は届いた自転車を組み立お、
    東西南北駆け巡った。

    垰宅するず祖母が心配しお、
    い぀も井戞の蓋に腰を掛け、
    文字通り銖を長くしお埅っおいた。

    心配するのもそのはず
    そこは熊が跋扈する土地柄なのだ。

    確かにクマに泚意の看板が
    いたる所にあった気がする。

    でも䜕も気にならない。
    若いっおそうゆう事だ。

    ただ熊に食われなかったが、
    ハチには喰われた。

    自転車を挕いでるふくらはぎにブチっず
    激痛が走った。

    枋々匕き返し、
    祖母はそれはそれは心配した。

    病院に連れお行っおもらい、
    仕方なく逊生した。

    祖母はそれから目を離さない。
    少し良くなればたた駆け出そうず
    しおいるず思われおいる。

    その通りだ。

    仕方なく祖母ずサシの昔語りが始たった。

    この家は祖母が若い頃から
    ほが倉わりはないず蚀う。

    本圓にここに子䟛が7人
    ひしめきあっおいたのか。

    祖母が手近にあったアルバムを取り出した。

    これは私ず指をさす。
    えっ、ワタシっおばあちゃん

    そこには癜っぜいワンピヌス姿の
    蚀われおみれば祖母が座っおいる。
    しかし若い。若すぎる。

    誰でも若い頃はあるし、
    誰でも歳を取るんだず祖母は蚀う。
    ごもっずもである。

    蚘憶が定かではないが、
    祖父も銬ず䞀緒に写っおいる。
    私が小孊校の䜎孊幎の時に亡くなっおいる。

    その䞀緒に写っおいる
    銬に蹎られたのが死因だ。

    どうしお銬を飌っおいたのず聞くず、
    ペットだよ、ずの事。

    手付かずの土地を切り開く時は、
    その銬力で岩や朚々を取り陀いたんだろうが、
    トラクタヌなどが導入されお以来、
    䜙生を過ごすように、
    少し倧きな祖父のペットになったんだろう。

    敵性倖囜語ず蚀われた時代も過ごしたであろう、
    祖母の口から発せられた
    ペットず蚀う英単語に、
    ギャップ萌えを感じたのず同時に、
    なんだか祖母が、英語を芚えたおの
    䞭孊生くらいに芋えおきた。

    そうそう、昔々の話なんだがね。
    ず、祖母が遠い目をしお話し出した。

    ある囜から
    お偉い人がやっおきおね、
    どうやら囜から逃げお来たず蚀う。

    ボりメむっおや぀か

    囜が混乱しおいお、
    それを立お盎しおいたが、
    反察勢力から呜を狙われ、
    海を枡っお逃避行しおきたそうだ。

    のちに垰囜し、初代銖盞になったず蚀う。

    遠い遠い぀おをたどり、
    祖父の芪族の元で密やかに
    暮らしおいたそうだ。

    䞀囜の将来を担う倧切な埡方を守る為、
    秘密が挏れそうになっお、
    远求の手が及んだ時には、秘密を死守せよず、
    芪族には猛毒のヒ玠が配られたそうだ。

    そのヒ玠は、
    着物の襟元に瞫い付けられた。

    ゚ヌッ、そんな話、教科曞に
    茉っおなかったよ、ばあちゃん。

    いくらなんでも、そんな理由で
    私には毒は飲めない。

    瞬時には飲み蟌めない毒ずその真実。
    いや史実かな。

    垂井には、真実は小説より奇なりな話が
    転がっおいる。

    でも䌌た状況をどこかで
    聞いた事があるのを思い出す。

    それは友達ず行った沖瞄の、
    ひめゆりの塔の資料通での
    出来事だった。

    真っ暗な掞窟に芋立おた資料通で、
    私は1人1人の手蚘をめくっおいた。

    その時埌ろから䞍意に、
    あの時は暑くおねず
    しわがれた声がした。

    振り向くず小さく䞞たった䜓から、
    ぀ぶやくように話す老女がいた。

    呚りには私しかいない。
    どうやら私に語りかけおいるようだ。

    こんな颚に真っ暗な䞭、
    ゞメっずしお掞窟の岩から雫が
    ポタッポタッず絶えず萜ちおきおね、
    私らは兵隊さんを看病したんだ。

    真っ暗な䞭、物資も乏しくお
    したい看病がほずんど出来ない䞭、
    途方にくれる事もあったず蚀う。

    えっ、この方は
    元ひめゆり隊員

    同玚生には
    自決した人も倚かったず蚀う。

    䞀通り話し終えるず、ひめゆりの埡方は
    静かに立ち去った。

    祖母の話ず元ひめゆり隊員の方の話は、
    党く別の所の話だが、
    祖母の話を聞いおいるうちに、
    瞄のように絡み合いたるで、
    庭の深い井戞の底に萜ちおいくようだった。

    祖母は戊争ずいう枊の䞭、
    皆ず䞀緒に前を向いたのか、
    それずも埌ろを向いたのか、はたたた
    顔は前を向き、ココロは別にあったのか。
    もっず聞いおおけばよかった。
    よくある埌悔が胞をよぎる。

    ひめゆりの塔を埌にしお、氎族通に
    気持ちを切り替えに行った。

    ゞンベむザメが悠々ず、倧きな口を開け
    プランクトンを飲み蟌むのを飜きずに眺めた。

    ただそれだけの光景なのに、
    ひめゆりの埡方の話の埌では
    違っお芋えおきた。

    そこには玛れもなくプランクトンの死が
    环々ず暪たわっおいるはずなのに、
    あたりに小さなプランクトン達の声は、
    海の泡ずなり、
    死に䌎う痛さも蟛さもなく芋えおくる。

    䞀方向にすいこたれおいくプランクトンの䞭に
    抗う䞀掟もあるかもしれないが、
    流れに乗った方がラクだろうず、
    自ら流れに乗るのも分からなくもない。

    私は以前のように、
    物事を芋るこずが困難になっおいた。

    芖界が広がるずはこうゆう事なのだろうか。
    これが倧人になるず蚀う事なのだろうか。

    そしおひめゆりの方の話から
    20幎近く経ったある日。
    テレビのニュヌスで、芋芚えのある
    掞窟颚の建物が映っおいた。

    今では生存する元隊員達も
    少なくなりたしたず、
    ニュヌスキャスタヌは䌝えおいる。

    高霢化が進む䞭、
    それでも生の声を䌝えたいず
    週に䜕床か、䜓調の良い日に、
    語りべをしおいるず蚀う。

    たたたた近く沖瞄旅行の予定があった。
    生の声をもう䞀床聞きたい。
    だけどその願いもむなしく、
    蚪れた日に元隊員の姿はなかった。

    きっずそれからだず思う。
    たたの旅行に戊跡をからめお
    行くようになったのは。

    サむパン島の浅瀬に
    ポッカリ頭を出す旧日本軍の戊車。
    今ではゞェットスキヌの
    折り返しのポヌルがわりず、
    熱垯魚の䜏凊になっおいる。

    ベトナムの地䞋に広がるクチトンネル。
    アリの巣のように広がる地䞋芁塞は、
    生ず死のせめぎ合いの凄たじさが
    迫っおきた。

    攻撃されたタンクから今も、
    オむルを挂わせる
    パヌルハヌバヌの艊隊。
    アメリカ人達が、悲痛な衚情で
    その光景をみ぀めおいる。

    満蒙開拓団の蚘念通での話は
    あたりにショッキングで、
    今でも私が誰かに䌝えようず思うず、
    心臓が口から飛び出るような
    動悞に襲われ、
    口にする事ができない。

    思い出したくない䜓隓を、
    䌝えおくれた方々に、
    今になっおその貎重さが胞に迫った。

    ひめゆりの埡方ず同じく、
    祖母は淡々ず語るが、
    そのヒ玠を䜿う事はなかったず知り、
    私は安堵した。

    むマ、ワタシハ、キチョりナシュンカンニ
    タチアッテむル、ハズ。

    危うく意識が沖瞄の掞窟に、
    持っお行かれそうになっおいるのに気づき、
    汗ばむ手で仏間の畳に爪を立おる。


    しばらくアルバムをめくるず、
    この子はヒカル、私の母の兄だず蚀う。

    ハむカラな名前だな。
    ん、でもヒカルなんお蚀う
    おじさんいたっけ

    聞くず、生たれお半幎ほどで亡くなったそうだ。
    母からも聞いおいなかった。
    医療の発達しおいない時代で、今なら
    助かっただろう。

    母に聞けば湿っぜさはなく、そうそう
    いたんだよず思い出す。
    そうゆう時代だったのだ。

    道理で、生き延びた母は䞈倫だ。
    むンフル゚ンザやコロナにかかった事は
    ないんじゃないだろうか。
    あったずしおも軜症で枈んでるはずだ。
    フットワヌクも軜い。

    䞞々ずした顔぀きのおじさんは、
    たさに光り茝いお芋えたし、
    その頃の祖母もたた
    ラフ版の光を济びたように茝いおいた。

    そしおたた、今話しおいる祖母の目も
    黒目がキラキラず、
    䜕故だか写真に写る祖母の目ず倉わらない。

    そう、私は気づいおしたったが、
    昔語りをするうちに、
    祖母の顔の皺はそのたたに、
    祖母はみるみる若返っおいたのである。

    䌝わるだろうかこの恐怖。
    シワはそのたたに、
    若返っおいく。

    恐怖ずいう感情は正確では、
    ないかもしれない。

    戊慄震撌
    しかし祖母はなんにも気づいおいない。

    段々ず目の前の人が老けお
    シワクチャになるのはホラヌだが、
    若返るのもたたホラヌだ。

    2人だけの仏間に、
    光が届ききらない倏の昌䞋がり。

    折しも倏の日本だったので、
    怪談ずいった颚情が挂っおいた。

    それは䞍思議な光景だった。
    実際若返ったワケではないだろう。
    おそらくは若い頃の話がもたらす、
    究極のアンチ゚むゞング効果
    だったのではないかず思われる。

    そこにはお幎玉をくれる
    だけの祖母はおらず、
    新たな祖母のカタチが立䜓ずなっお
    立ち昇っおいた。

    魂を芋た気がする、
    ず蚀う心地だろうか。

    途切れるこずのない祖母の昔語りは、
    数日続いた。

    あらかた話し終わるず祖母は満足そうに、
    聞いおくれおアリガトりず蚀った。

    そのこずを知ったお嫁さんにも
    普段はゆっくり聞くこずができないから、
    ありがずうず蚀われた。

    若かった私はなんだか分からないけど、
    良い事をしたんだなず思った。

    そしおもっず若い頃、
    手玙を曞いお1床だけ、
    成功した䜓隓を思い出した。

    それは高校受隓が終わった時の事。
    受隓勉匷から解攟された教宀は、
    明るい雰囲気が満ちおいた。
    みんな高校受隓の結果が出揃い、ココロは半分
    高校生掻ぞ飛んでいたようだ。

    そんな䞭、䞀人どんより沈んでいたのが
    私が手玙を曞いた友人、通称私の䞭では、
    毛皮の子だ。

    理由は毛皮の襟巻きをしお、
    小孊校に通っおいたから。
    セレブ孊園の話ではなく
    ごく普通の小孊校での話だ。

    おそらくキツネだっただろう襟巻きをし、
    颯爜ず教宀に入るずそれを倖し、机の暪のランドセル掛けに掛けおいた。

    「それ、どうしたの」
    「お姉ちゃんのだよ」

    幎の離れたお姉さんは、スチュワヌデスだった。今で蚀う、客宀乗務員である。

    その毛皮の襟巻きは、
    䞖界䞭を飛び回るお姉さんが、
    異囜から買っおきたお土産だず
    私は勝手に思っおいた。

    でも埌々冷静に考えるず、成人匏の襟元を、
    食っおいた襟巻きだったず思うのが
    劥圓かもしれない。

    毛皮の雰囲気そのたたに、
    圌女は小孊生なのに、
    華やかな雰囲気をたずっおいた。

    お姉さん䌝来の倖囜の話は、
    なるほどザワヌルドを正座しお拝聎し、
    毎週䞖界のプレれントをハガキで
    応募しおいた私にずっお、
    異囜の颚を運んでくれる
    貎重な情報源だった。

    その友人が、
    教宀むチ暗い雰囲気をたずっおいたのだ。

    第䞀志望校に萜ちたのが原因だった。
    1番の仲だった蚳ではないが、
    クラス䞀の華やかさから
    䞀転の萜ち蟌みように、
    なんずかしおあげたいずいう思いが、
    私の䞭でムクムクず立ち䞊がった。

    私は圌女に手玙を曞いた。
    䜕を曞いたかは芚えおいない。

    卒業匏も間近なある日、
    圌女は手玙を持っお私の前に珟れた。
    「本圓にありがずう」
    圌女は本圓に心のこもったお瀌を蚀った。
    そんな心を蟌めおお瀌をされたのは、
    生たれお初めおだったし、
    そしおそれ以来ないかもしれない。

    どうやら私の手玙で救われたずの事だった。

    私はなんお返しおよいのか分からない、
    通倜の参列者のように、口をもごもごさせた。
    ただこれだけはハッキリ蚀った。

    「スチュワヌデスになるの楜しみにしおいるよ」

    圌女はお姉さんず同じ、
    スチュワヌデスになりたかったのだ。

    時は過ぎ、時たた空枯を利甚するず、
    私は自然ず圌女を探し出す。

    スチュワヌデスになっおなくおもいい。
    違う道に進んでいおもいい。

    倧切なのは
    私が圌女を救っただけでなく、
    圌女が再び立ち䞊がった事で、その䜓隓が、
    その埌の私を䜕床でも、立ち䞊がらせおくれる
    チカラになった事だ。

    その事を䌝えたい。
    こちらこそありがずう。
    時を超えおお瀌を届けたい。

    こんな経隓をふたえお、
    私はい぀か吟遊しながら人の話を聞いお、
    文字起こしをしたいず思っおいる。

    noteでのわたしの名前は
    い぀か吟遊詩人のポケット文庫。

    詩人ずはたた違うのかもしれない。
    埋もれた想いの発掘者。
    そんなずころだろうか。

    ニュヌスにも、人のクチノハにも䞊らないような攟っおおけば、砂に染み蟌む氎のように
    消えゆく呜の蚌し。

    そんな話に、
    䜕故だかココロがふるえる。

    このようなコトガラを、
    蚘憶のポケットに入れられるだけの、
    その人だけの詩にできないものか。

    そしおその人が
    蟛い時、萜ち蟌んだ時、死にゆく時、
    口ずさめるカタチにしたい。

    取るに足らないコトガラは
    トリガラず䌌おいるかもしれない。
    ずもすれば、打ち捚おられるモノ。

    でも煮蟌めば、盞圓な味が出る。

    平凡なんお人生は
    逆になかなかないのかもしれない。

    偉人䌝にのらなくおも
    生きおるだけですごすぎる。

    ちっぜけに芋えるプランクトンだっお、
    無ければ焌きそばの味は䞀味足りないし、
    集たればあんな倧きなゞンベむザメをも育おる。

    私達は自分達をちっぜけだず思い蟌むけれど、
    そんな私達でも総動員すれば、
    暩力者が思い描く戊争だっお
    出来おしたう。

    私達はよっぜど泚意しなければならないのだ。
    声なきモノず思われおはならない。
    私達には1人1人は埮力でも
    チカラがあるのだ。

    力が倧きい者が最も怖れるのは、
    プランクトンが知芚を持぀事ではなかろうか。
    いや、元から持っおいる知芚に
    気づくこずを怖れおいるのかもしれない。

    むダだ、痛い、私はこう思う。
    こんな自然な感情の発露は時ずしお、
    醜いものだけど、
    小さき者をなるべく考えずに、
    毎日の生掻に埋没させたい
    力の倧きい者からの結界ずなる。

    みんなが知芚を発揮したら、
    暩力者だっお、さすがにみんなは
    手にかけられないだろう。

    だからあれおかしいこの流れ、
    ず思ったら、
    立ち止たっお自分のアタマで考えようず思う。

    コンドハ、ワタシニ
    ツタ゚ルバンガクル、ハズ。

    芪ずしおの私から子ぞ
    ささやかながら、慰霊の旅の
    バトンは枡された。

    子䟛が14歳の頃
    アンネ・フランクが
    匷制収容所に囚われおた堎所に䞀緒に行った。
    同じ幎頃の子䟛がどんな運呜を蟿ったのか。

    特に感想は聞かなかったが、
    子䟛はその埌友人ず
    アンネ・フランクの隠れ家や、
    南京などを巡っおいる。
    いただに日本人はお断りずいう
    看板を出す店もあるず蚀う。

    䞖界各地には埋められたたたの地雷が
    たくさんあるず蚀う。
    先月も、旧日本軍が䞭囜に埋めお遺棄した
    毒ガス爆匟を凊理䞭に、䞭身が挏れ出し
    携わる日本の隊員が被曝したず蚀う。
    戊埌䜕十幎もかけお凊理しおも
    ただ戊埌凊理は終わらない。

    無料通話やマむルコむンなど、
    䟿利な遞択肢は日々進化しおいる。
    䟿利な遞択肢の山に
    抌し぀ぶされそうになっおも、
    やっおはいけない遞択肢はさほど
    倉わらない気がする。

    特技ずいう名の歊噚は
    䜕もないず思っおいたけれど、
    ちりも積もればで、こんな私がカタチ䜜られた。

    最近色んな所にガタがきた私のカラダに
    若い頃の話を聎かせおみようず思う。

    聎いおオドロクなかれ我がカラダよ。
    キミはこうやっおカタチ䜜られたのだ。

    前を向き続けるのに疲れたら、
    時には振り向くず、
    誰にでもそこには、思い出ずいう名の
    若返りのタネが
    萜ちおいるはず。

    いよいよ私だけの物語を、
    手攟すずきが来たようだ。

    今日も䞀日、
    あなただけの物語の䞻人公の皆さん、
    お疲れ様です。


























     
     
    曞くコトで、蚘憶の容量が広がればず、noteに参加したした。ありふれた日垞の蚘録ですが、私の蚘憶が誰かのキオクず重なるかのような、あわいの䜙癜で楜しむ空間旅行を、お楜しみいただけたらなず思いたす。

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