
国家情報長官が明かした真実とは何だったのか?
Fauci Funded Wuhan Lab Research That Sparked COVID
上記のタイトルは、米国のODNI(Office of the
Director of National Intelligence:国家情報長官室)の公式ホームページ(https://www.dni.gov/index.php/newsroom/reports-publications/reports-publications-2026/4165-fauci-funded-wuhan-lab-research-that-sparked-covid)に記載されたものだ。訳せば、「アンソニー・ファウチは、新型コロナウイルスを引き起こした武漢研究所の研究に資金提供をしていた」となる。
そして、そのトップページには、以下のような説明が記される。
トゥルシー・ギャバード国家情報長官(DNI)は、ファウチ氏が情報コミュニティ(IC)内の政治化したキャリア幹部らと結託し、自身の行動、ウイルスの研究所流出説、そして計り知れない損害と数え切れないほどの命を奪った危険な研究への米国の資金提供を指示した役割についての真実を隠蔽(いんぺい)していた実態を暴露する、これまで見たことのない通信記録や文書を公開している。これらの文書は、COVID-19に関する情報機関の評価に影響を与え、操作したファウチ氏の直接的な役割、そして2024年に議会で宣誓証言した際、ウイルス研究に関する情報当局者との議論の認識や関与を否定した同氏の嘘を暴くものである。
本日公開された資料は、トランプ大統領の「最大限の透明性」という指示を支持し、ギャバード長官が1年にわたって実施してきた機密解除レビューの成果である。
やはり彼が資金提供していたのか
アンソニー・ファウチ博士といえば、米国立感染症研究所の所長として、また、ホワイトハウスのコロナウィルスタスクフォースの主要メンバーとしてコロナ禍において活躍した人物で、露出度も高かった。ウィキペディアによれば「1984年からアメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID) 所長。アメリカ合衆国の政権7代に渡って大統領に医療分野の助言をし、大統領エイズ救済緊急計画(英語版)の策定において中心的役割を果たした。2020年1月からは、アメリカ合衆国における新型コロナウイルス・パンデミックに対処するホワイトハウス・コロナウイルス・タスクフォースの主要メンバーの一人として活躍している。
とあり、
「ニューヨーク・タイムズ紙はファウチを「感染症に関する米国の第一人者」と呼んだ。」と記載されている。一方で、早い段階から、武漢研究所に資金提供をしている団体の責任者である事を追求されてもいた。
2022年8月には、「次の段階(キャリア)を追求したい」として政府職から退く考えを表明し、同年12月31日付けで国立アレルギー感染症研究所所長と米主席医療顧問を辞任したとの事。
「嘘」の「暴き」の内容とは
INDEX:2026年6月18日付 COVID-19関連文書リリース
この資料群は、COVID-19の起源に関する情報機関の評価、科学的研究、および政治的・行政的な対応を記録した文書のリストだ。主な構成要素は以下の通り。
起源に関する評価と分析:
2020年5月のLLNL(ローレンス・リバモア国立研究所)による、武漢ウイルス研究所(WIV)におけるウイルス改変条件の存在に関する報告書。
SARS-CoV-2の起源に関する科学論文(近位起源説や自然起源説を支持するもの)や、機能獲得研究に関連する議論が含まれている。
情報機関と政府間のやり取り:
COVID-19の起源調査に関する情報機関のブリーフィング(HPSCIなど)の記録や、分析の同期に関するメールが含まれている。
ファウチ氏と情報コミュニティ(IC)や関係当局者との関与、影響力行使に関する問い合わせや議論、メディアの追及に関する一連のメール記録がある。
内部告発と政治的論争:
議会への証言に関する懸念や、告発者(Whistleblower)の問題、NIH(米国立衛生研究所)による機能獲得研究の報告に関連する文書が含まれている。
COVID-19の起源が「研究所流出」であるか否かに関する、議会報告書やメディアからの照会に対する内部のやり取りが多数記録されている。
初期の対応と背景:
パンデミック初期(2020年2月頃)の専門家会議のアジェンダや、SARS-CoV-2以外のコロナウイルスに関連する研究、中国の生物安全レベル4(BSL-4)研究所に関する古い外交ケーブルなどが含まれている。
この資料集は、COVID-19の起源をめぐり、科学的分析と情報機関の評価、そしてそれがどのように政治的な説明責任を問う過程(議会、メディア、内部告発)で扱われてきたかを示す記録群となっている。
Part 1:Zプログラムによる分析ハイライトおよび関連資料
この報告書は、2020年5月27日にローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)のZプログラムが作成したもので、COVID-19の起源に関する分析をまとめたもの。
主な要点
分析の結論: 2019年の中盤から後半にかけて、武漢ウイルス研究所(WIV)には、ヒトに適応したコロナウイルスを改変し、偶発的に放出するために必要な「すべての条件」が揃っていたと評価している。そのため、研究所流出仮説と自然発生仮説に「等しい重み」を置いている。
流出に必要な4つの条件: 偶発的な流出が起こるためには、以下の条件が必要であると指摘している。
COVID-19ウイルスと遺伝的に高い類似性を持つ前駆ウイルスの存在。
逆遺伝学システムを用いたコロナウイルスの改変。
ヒトACE2受容体を用いて、ウイルスがヒト細胞に侵入し病気を引き起こせるかを確認する試験。
偶発的な事故、過失、あるいは不適切なバイオセーフティ管理。
根拠: この評価は、WIVの研究者による科学論文、LLNLのウイルス学の専門知識、およびCIAのフィールド分析情報に基づいているとしている。
分析の枠組み: Batコロナウイルスから始まり、細胞および動物(ACE2マウス)への感染実験、ウイルスの機能評価を経て、「機能獲得(Gain of Function)」に至るプロセスを検証する枠組みが図示されている。
本資料は、COVID-19発生当時(2020年5月時点)の米国の情報機関による、ウイルス流出の可能性に関する技術的・科学的な評価の初期記録となっている。
Part 2:主に2020年から2026年にかけての電子メール等の記録
この資料群は、COVID-19の起源調査をめぐる情報機関(IC)内部、およびNIAID(米国立アレルギー・感染症研究所)のアンソニー・ファウチ博士とのやり取りや、議会への対応を記録したもの。
主な要点
起源に関する情報機関内の議論:
2020年から2026年にかけて、COVID-19の起源(自然発生説か、研究所流出事故か、あるいは意図的な操作か)について、情報機関内部で継続的な分析と議論が行われていたことが記録されている。
特に、武漢ウイルス研究所(WIV)における機能獲得(Gain of Function)研究や、ACE2受容体への結合性、ウイルス配列の「奇妙な特徴」について専門家間で意見が交わされている。
ファウチ博士との関与:
2021年6月、情報機関はファウチ博士とCOVID-19の起源についてブリーフィングを実施している。この中でファウチ博士は、武漢の市場の清掃が調査を困難にしたことや、中間宿主の特定には時間がかかる可能性があることを示唆する一方で、ICに対し、自然発生説を支持する科学者への接触を推奨している。
議会との対立:
COVID-19の起源調査に関して、議会(特に下院の小委員会や情報委員会)と情報機関の間で激しいやり取りが行われている。情報機関側が、外部協力者の名前を秘密保持(情報源保護)の観点から公開を拒否したことで、議会側から強い不信感や批判を受けている様子がうかがえる。
政治的・メディア的な圧力:
スティーブ・バノン氏に関連するグループによる起源説の提起や、メディアによる「研究所流出説」をめぐる報道など、外部の圧力が情報機関の分析や議会証言に影響を与えている状況が示されている。
内部告発と論争:
ファウチ博士が議会で「機能獲得研究には資金を提供していない」と証言したことに対し、情報機関内で内部告発や文書調査が検討・実施されるなど、法的・政治的な懸念が示されている。
本資料は、COVID-19の起源という科学的テーマが、いかにして情報・政治・科学の交差点で複雑な摩擦を引き起こしてきたかを示す記録と言える。
Part 3:主に2021年の電子メールやニュースまとめ
この資料群は、主に2021年春から夏にかけての情報機関(IC)内外の動向と、COVID-19の起源および研究所流出説をめぐる対応を記録したもの。
主な要点
ピーター・ダザック氏に関する議論:
2016年のニューヨーク医学アカデミーにおけるピーター・ダザック氏の講演動画が情報機関内で共有され、中国の同僚がコロナウイルスのスパイクタンパク質を改変し、病原性を高めていたという発言が注目されている。
COVID-19起源調査への指示:
2021年5月26日、バイデン大統領が情報機関に対し、COVID-19の起源調査を強化し、90日以内に報告するよう指示したことがODNIのニュースサマリーで報告されている。
この指示は、武漢ウイルス研究所(WIV)の研究者が2019年11月に体調不良で入院していたという新たな詳細情報を受けたもの。
起源説をめぐる情報機関のスタンス:
情報機関は、自然発生説と研究所流出説の両方の可能性を考慮しており、確信を持てる結論には至っていない状況が示されている。
科学コミュニティとメディアの動き:
Facebookが「COVID-19が人工的に作られた」という投稿の削除ポリシーを変更するなど、起源説に対する言論環境の変化が見られる。
一方で、自然起源説を支持する研究者や、科学界のコンセンサスを引用したNIHディレクターのブログなどが紹介される一方で、研究所流出説を唱える個人やグループに対するメディアの厳しい目が記録されている。
この資料群は、パンデミック発生から1年強が経過した段階で、起源調査に対する政治的・世論的な圧力が強まり、米国の情報コミュニティやホワイトハウスがそれに対応を迫られていた過程を反映している。
Part 4:エコヘルス・アライアンス(ピーター・ダザック博士)によるNIH(米国国立衛生研究所)の助成金プロジェクト「Understanding the Risk of Bat Coronavirus Emergence(コウモリ由来コロナウイルスの出現リスクの理解)」に関する報告書(Interim RPPR)および関連するプロジェクト概要
1. プロジェクトの目的と概要
目的: コウモリ由来の動物由来感染症(人獣共通感染症)がヒトへ伝播するリスクを理解するため、中国の農村部でのヒトと野生動物の接触調査や、コウモリのコロナウイルス(CoV)の遺伝学・受容体結合特性の分析を行うことを目的としている。
主要な目標:
高リスクなヒトと野生動物の接触地点におけるCoV伝播ダイナミクスの評価。
CoVの進化と宿主範囲の予測、および数理モデルによる出現リスクの評価。
実験によるCoVの種間伝播予測の検証(逆遺伝学、シュードウイルス、ヒト化マウスモデルなど)。
2. 主な成果と活動
監視活動: 雲南省、広西チワン族自治区、広東省でヒトの調査とコウモリのサンプリングを行い、SARS関連コロナウイルス(SARSr-CoV)やHKU10などの血清学的証拠を特定した。
リスクの特定: 地域コミュニティにおける家畜や野生動物との接触(屠殺、飼育、飲食など)が、ウイルスの種間伝播リスクを高めている可能性を指摘している。
科学的研究の進展:
SADS-CoV(豚の急性下痢症候群コロナウイルス)の特定と、それがコウモリ由来であることの解明(2018年にNature誌で発表)。
WIV1など、ヒト細胞への感染能を持つ可能性のあるSARSr-CoVの実験的評価(機能獲得実験を含む可能性を示唆する記述あり)。
国際協力と公衆衛生: 中国の研究機関(武漢ウイルス研究所など)と協力してウイルス収集やウイルスデータベースの構築を行っており、WHOがSARS関連コロナウイルスをパンデミックの可能性が高い優先病原体リストに掲載する際、本プロジェクトの成果が活用されたと報告されている。
3. プロジェクトの意義と位置づけ
このプロジェクトは、将来のパンデミックを防ぐための監視、ワクチンや治療法の開発、およびリスク評価の基盤として位置づけられていました。報告書では、中国南部がSARS様コロナウイルスの多様性の「ホットスポット」であり、継続的な監視が必要であると強調されている。
なお、この資料には2014年から2019年、および2019年以降の継続的な助成に関する情報が含まれており、プロジェクトが数年間にわたって継続的に資金提供を受けていたことが示されている。
開示資料の総合評価
今回の公開資料において、ファウチ博士がNIAID所長として、エコヘルス・アライアンスを通じて武漢ウイルス研究所(WIV)への資金提供を承認・監督する立場にあったことは、客観的事実として確立されている。
助成金の存在: エコヘルス・アライアンスによる研究プロジェクト「Understanding the Risk of Bat Coronavirus Emergence(コウモリ由来コロナウイルスの出現リスクの理解)」に対し、NIH/NIAIDから継続的な資金提供が行われていたことが確認できる 。
資金提供の目的: この助成金は、コウモリ由来のコロナウイルスがヒトへ伝播するリスクを監視・予測し、将来のパンデミックを防ぐための基礎研究(ウイルス収集、遺伝学的分析、機能獲得実験の評価など)を目的としていた 。
つまり、開示資料に基づけば、彼が資金提供元の「責任者としての関与していた」というのは、動かぬ証拠と共に事実となった。
だがしかし、それがパンデミックの発生において法的・道義的にどのような「過失」を意味するのか?という点については、現在も政治的・科学的な論争の渦中にあると言える。
パンデミックは人災だったのか?
提示された一連の機密解除文書、およびこれまでのパンデミックの科学的・政治的なプロセスを客観的に分析すると、今回のパンデミックを「人災」と呼ぶべきか否かについては、何をもって「人災」と定義するかによって、科学的・客観的な評価が二分される。
1. 「人災」と評価・肯定できる客観的根拠
資料に記録された事実に基づくと、ウイルスの発生から拡大、その後の情報処理に至るまで、人間の関与や判断が事態を悪化させた、あるいは引き起こしたという「人災」の側面を強く支持するデータが存在する。
危険性の高い研究の継続と助成: 米国の公的資金(NIH/NIAID)がエコヘルス・アライアンスを通じて武漢ウイルス研究所(WIV)に提供され、ヒトへの感染力を高める「機能獲得研究(Gain of Function)」やヒト化マウスを用いた病原性試験が、パンデミック以前から日常的に行われていたことが確認されている。自然界の脅威を予測するという大義名分があったにせよ、結果として「極めて危険なウイルスプール」を人工的に、あるいは実験室内に作り出していたという点において、人間の計画的な行動が背景にあった事は否めない。
安全管理(バイオセーフティ)の脆弱性: ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)のZプログラムによる初期(2020年5月)の分析では、WIVには「ヒトに適応したコロナウイルスを改変し、偶発的に放出するためのすべての条件」が揃っていたと結論づけている。また、2017〜2018年の米国外交官によるWIV訪問時にも、専門スタッフの不足や安全管理基準の不備が指摘されており、こうした技術環境の脆弱性を放置したまま研究が続けられていたことは管理上の過失(人災)と言える。
初期対応の遅れと情報の不透明性(隠蔽): 中国当局が初期の段階で「ヒト・ヒト感染はない」と虚偽の説明を行い、ウイルスのゲノム配列の公開を遅らせたこと、さらに武漢の華南海鮮市場を早期に徹底洗浄(清掃)して疫学的な初期サンプルを実質的に破壊したことは、公衆衛生上の「重大なエラー」としてファウチ博士らからも指摘されている。また、米国内の科学・パブリックヘルス界のトップ層が、初期から流出の可能性を認識しつつも、公にはそれを「陰謀論」として退けるような言論操作(『ランセット』や『ネイチャーメディシン』への論文掲載など)に加担していた経緯は、科学的な検証プロセスを歪めたという意味での人災と言うべきもの。
2. 「自然災害」の範疇であり「人災」とは断定できないとする客観的根拠
一方で、これを純粋な「人災」と断定するには、科学的なエビデンスの限界や自然界のメカニズムという抗い難い側面も考慮しなければならない。
決定的証拠(スモーキング・ガン)の欠如: 開示されたどの情報機関の内部メールや報告書を読んでも、「WIVから特定のウイルスが、この日に、この職員の過失によって流出した」という直接的・確定的な証拠は存在しない。DOE(エネルギー省)やFBIが「研究所由来」に傾いた際も、それはあくまで状況証拠や特定のデータ駆動型の推計に基づくものであり、科学的に100%の因果関係が立証されていない以上、人為的な事故と断定することは不可能と言える。
自然界における圧倒的な変異リスク: エコヘルス・アライアンスの広範なサンプリングデータが示している通り、南中国や東南アジアの野生コウモリの体内には、数千〜数万もの多様なコロナウイルスが「自然に」循環している。人間に牙をむく変異(ACE2受容体への適応やフリン切断部位の獲得)は、高密度の野生動物プールや家畜市場の交じり合いの中で、人間の手が一切加わらなくても「自然選択」によって発生し得るものであり、過去のSARSやMERS、エボラ出血熱と同様に、不可抗力な「自然の猛威(天災)」であるという解釈は常に科学的に有効だ。
それでも、ボヤで済んだかもしれないものを、破滅的大火災に発展させたのはヒトである
今回のパンデミックの一連の流れを冷徹に分析すると、これは単一の「天災(ウイルスの自然発生)」あるいは「人災(実験室からの流出)」という二元論で片付けられるものではない。仮にウイルスの起源が自然界の zoonotic spillover(動物からヒトへの直接伝播)であったとしても、あるいは研究所の事故であったとしても、以下の構造が成り立つ。
「自然界に存在する圧倒的なリスク(天災の種)」に対し、人間が「危険な研究の管理不足」「初期の保身的な情報隠蔽」「科学の政治利用(人災の連鎖)」によって油を注ぎ、本来ならば地域的なボヤで済んだかもしれない事態を、地球規模の破滅的な大火災へと拡大させた。
したがって、科学的・客観的な視点に立つならば、「発生の起源そのものには自然災害の要素(不可抗力性)が常に含まれるが、それが未曾有の世界的パンデミックへと発展し、泥沼化したプロセスの大半は『人災』の側面によって構成されている」と結論づけるのが最も妥当な解釈となる。
そしてヒトビトは、このパンデミックを巡る責任の所在の追求や総括を、未だに行っていないのである。