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根が出るまで(ソワソワ)、書いて待つ。

8月の終わり頃。スーパーの地場産コーナーで、ふさふさの大葉とバジルを手に取り、私はおぉと思った。ギザギザの大葉としずく型のバジルの葉っぱには、充電ケーブルくらいの立派な茎がついていた。

水耕栽培してもりもりに育った大葉とバジルを収穫するtiktokを、ずっと前に見たことがあった。すぐにAIにかけると、確かに大葉とバジルは水耕栽培に向いているらしい。

いいじゃん、と思いカゴに放り込む。

ものぐさと野心が共存できる図々しい人=私にとって、ハーブをキッチンで育てるのは長年の野望だった。節約になるし、無農薬だし、料理が華やかになるし、インテリア的にもかわいーし、料理中一歩も動かず収穫できる。令和的一石五鳥!最強!

帰宅して、ルンルンでコンロの足元の引き出しから空き瓶を引っ張り出す。水道水をジャブっと入れて、私は葉っぱつきの充電ケーブルをそこに挿した。

が、しかし。
1日経って、3日経って、5日経って。
待てど暮らせど、根っこが出なかったんです。

毎晩のキッチンリセットついでに、瓶の水を流して、茎の切断面を持ち上げてまじまじと見る。この子大丈夫?黒ずんでるのは、まさか腐っているんじゃないよね?なんて疑いの目を向けつつ。

まぁダメもとでやり始めたことだしな、と茎を瓶に戻す。日当たりの良いダイニングテーブルの真ん中に、二つの瓶をコロンと置く。そんな10日あまりを過ごした。

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「これはエッセイなのか日記なのか」みたいな文章を、「月に1作書くかどうか」みたいな数年から抜け出して、ほぼ毎日書き出したのは、今年の2月のこと。

始めた当初は、書けど暮らせど読まれている感覚がなかった。いくら書いてもスキ数は1とか2だった。よくて5。

わ!スキついた!と胸高鳴らせたわずかなスキ数が、数時間経って減っていると気づいた時、そしてそれが繰り返されると知ったときには、めちゃめちゃに傷ついた。たぶん宣伝(名を売る)目的なんだろう。「なんでそんなことするんだろ?信じられない!」と夫にボロクソに愚痴った。(もちろん、何か私の預かり知らぬ事情があるのやもしれないが…。スキを押して後で引っ込めるぬか喜び製造アカウントのアイコンは、すっかり覚えてしまいましたよ、ふふふ)

とにかく反応が欲しくて、藁をも縋る思いで「書く部」に入部して、本当に少しずつ、ちょくちょく読まれるようになって。それでも、私の根はなかなか出なかった。同時期にnoteを始めた人や、私より後にnoteを始めた人が、階段を2段飛ばしで駆け上がってフォロワー数を増やすのを横目で見ながら、この嫉妬も苦しみも全部書くぞのつもりで、書き続けてきた。

大葉とバジルの茎の切断面の1cmほど上部に、白いヒゲが生え始めたのは、10日ほどたった、つい最近のこと。
同じ頃noteでも、あれ?なんだかいつもより読まれてるぞ……?みたいな作品が増えてきた。


白い髭、見えますか?


気のせいじゃないといいなって願いながら、今日も私はパソコンに向かう。
大葉とバジルは一度発根するとみるみる髭を伸ばして、今もダイニングテーブルで薄日に当たっている。

創作大賞中間審査の発表が、もう間も無く。



7月の私は、たぶん中間審査も通らないだろうなぁと思っていた。書けば書くほど、自分よりすごい書き手はいくらでもいるってわかってきて、私はまだまだ、腰を据えて頑張らなきゃって思っていた。

でもここ最近良い反応をいただけて、もしかしたら、もしかして、なんて思ってしまう。

数日前からずっとソワソワしていてる私を見て、夫は「まいちゃん、果報は寝て待てだよ」なんて言うが、むしろ興奮して逆に眠りが浅い始末。正直、寝て待ってられる状態じゃないのよ。

でもほんとはわかってる。
中間審査がどうであれ、私のやることは変わらない。

野心を諦めず、根が出るまで、書きながらじっくり待つ。
発根したら、根を伸ばす。もっと書けるように。もっともっと、伸びて葉を繁らせるために。

ソワソワを落ち着けがてら、今日はバジルと大葉を土に移してみようかしら、なんて思っている。ソワソワでフローリングに土をぶちまけそうだけどさ。



⇩めっちゃ読んでほしいですー!!⇩


⇩めちゃめちゃ読んでほしいですー!⇩

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海沼 衣々花|よく生き、よく書く人 書くを仕事に。一歩踏み出したばかりです。 毎日ヨタヨタ、おろおろ書いてます。 サポートいただけると跳び上がって喜びます。 コーヒーをご馳走していただくお気持ちで、お待ちしてます☕️