藁の歌
真似がひとつ消えゆいて
私ひとつは剥奪の的
真似がひとつを手招いて
私ひとつは手を握る
故に難事の弓 知らず
的の真中は藁の人。
−−−−−−−−−−−−−−−−−
人は皆、誰かの言葉を覚えて育つようだ。
故に模倣は罪ではなく、文化のようである。
けれど時折、
聲を失くした者だけが「個性」と名指される。
藁の人は便利である。
誰でも刺せる。
誰でも正義になれる。
誰でも救った気になれる。
嗚呼、実に美しい継承である。
真似がひとつ消えゆいて
私ひとつは剥奪の的
真似がひとつを手招いて
私ひとつは手を握る
故に難事の弓 知らず
的の真中は藁の人。
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人は皆、誰かの言葉を覚えて育つようだ。
故に模倣は罪ではなく、文化のようである。
けれど時折、
聲を失くした者だけが「個性」と名指される。
藁の人は便利である。
誰でも刺せる。
誰でも正義になれる。
誰でも救った気になれる。
嗚呼、実に美しい継承である。