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藁の歌

    真似がひとつ消えゆいて
    私ひとつは剥奪の的

    真似がひとつを手招いて
    私ひとつは手を握る
    故に難事の弓 知らず

    的の真中は藁の人。

    −−−−−−−−−−−−−−−−−

    人は皆、誰かの言葉を覚えて育つようだ。
    故に模倣は罪ではなく、文化のようである。

    けれど時折、
    聲を失くした者だけが「個性」と名指される。

    藁の人は便利である。

    誰でも刺せる。
    誰でも正義になれる。
    誰でも救った気になれる。

    嗚呼、実に美しい継承である。




    #創作大賞2026 #オールカテゴリ部門

     
     

    maghi

     
     
    20。17を生きた私へ。

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