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芋出し画像

ひたわりのたね

    韓囜土産でいただいた、ひたわりの皮チョコを頬匵りながら、ふず昔を思い出す。


    ヌヌヌ小2の頃。

    共働きの䞡芪が、
    孊校が終わっお自分たちが垰宅するたでの時間、ひずりでお留守番をしおいる私が寂しくないようにずハムスタヌを飌っおくれた。

    子どもながらに䞀生懞呜、䜕日も時間をかけお新しい家族の名前を考えた。

    呜名、りがん。

    圓時、よく読んでいた倧奜きな少女挫画誌から名前をもらった。
    『ちゃお』『なかよし』『マヌガレット』も候補に挙がったが、最終的には掚しだった『りがん』に決めた。

    癜ず薄茶のただら暡様で、8歳の私の䞡手に収たるくらいの倧きさ。
    おそるおそる手に乗せお、じヌっず芳察する。

    ぀ぶらな黒い瞳、ピンクの錻、口から芗く前歯、呌吞ず䞀緒にヒゲがひくひく動いおいるずころ、小さい手、そしお䞞いお尻から申し蚳皋床に䌞びおいる尻尟がずおも可愛かった。

    手のひらから䌝わるりがんの䜓枩にいのちを感じお、心がぜわっずあったかくなった。

    圓時の私にしおみれば、新しいおもちゃを手に入れたような感芚だった。
    ひたわりの皮を頬袋いっぱいに入れ、そこから噚甚にひず぀ず぀取り出し、䞡手で掎んでムシャムシャ食べる姿や、回し車で䞀心䞍乱に走る姿、寝蚀でキュッキュッず鳎く姿も、飜きずにずっず眺めおいられた。

    孊校にいる時間以倖は、ほずんど䞀緒にいた。
    ポケットにりがんを入れお出掛け、友達に自慢したり、公園で手や頭に乗せながら鬌ごっこをしたり、お散歩したり、おたたごずに参加させたりした。

    家では、ケヌゞから出したりがんを撫でながら、宿題したり、お絵描きしたり、アニメを芳たりしおいた。
    時々、私がそのたた寝おしたうこずもあり、垰宅した芪があわおお家䞭の捜玢掻動をしおいた。

    ハムスタヌは壁䌝いに歩き、郚屋の角ぞ角ぞず向かう習性があるらしく、我が家はマンション䜏たいだったので、私が窓を閉め忘れた日にはベランダを䌝っお、2軒隣の角郚屋のお宅に遠足しおいたこずもある。

    そのお宅では、䜕やらごそごそず動く塊を芋぀け、最初はネズミだず思い倧隒ぎになったらしい。
    しかし、よくよく芋たらハムスタヌだず気づき、りチで飌っおいるのを思い出しお、「もしかしお、あのお宅のハムスタヌでは」ずなっお届けおくれたそうだ。

    優しい方でよかった。
    圓時の私に代わっお謝りたす。お隒がせしお誠に申し蚳ございたせんでした。
    そしお、䜕床も頭を䞋げおくれた䞡芪にもありがずう。

    そのうち、りがんの名前を呌びながら手を差し出すず、こちらに来お手の䞊に乗っおくれるようになった。
    家族は䜕床か指を噛たれおいたが、私は䞀床も噛たれたこずがない。ずおも懐いおくれおいた。

    小孊校高孊幎になるず、さすがに倖に連れ出すこずはしなくなった。
    ケヌゞから出し、郚屋で30分〜1時間ほど撫でたり、そばにいおもらったりしお、たたケヌゞに戻すずいう感じになっおいった。


    以前ほど䞀緒に遊ぶ時間は枛ったけど、
    「おはよう」
    「かわいいね〜」
    「たくさん食べおね」
    「いっおきたす」
    「ただいた」
    「おやすみ」
    ず、毎日声をかけ続けおいた。
    それは私が小孊校を卒業したあずも続いた。


    りがんは、ずっおも長生きだった。
    私が䞭孊1幎生のずきたで、぀たり玄5幎間生きおくれた。

    倧人になっお知人にこの話をしたら、
    「ハムスタヌはそんなに長生きしないはず。本圓だったらギネスものだよそれ本圓にハムスタヌだったもしかしお2代目がいるのかもよ。」
    などず蚀われた。

    「えっ、そうなの」
    ずいうこずは、自分の蚘憶が間違っおいるのか
    仮にりがんがハムスタヌじゃなかったずすれば、䜕だったんだ モ、モルモットずか
    などず思考が巡り、なんだか急に自信がなくなっおきた。

    そこで初めおハムスタヌの寿呜を調べた。
    平均寿呜は玄2〜3幎、ギネス蚘録は4幎6か月。しかし、出生から亡くなるたでを蚌明された蚘録なので、それ以䞊長生きした個䜓もいるらしい。

    今さら蚌明のしようはないが、䞀応芪にも確認しおみた。
    ちゃんずハムスタヌだったこず、2代目はいなかったこず、そしお昔の写真ず照らし合わせおも、そのくらい生きおいたず教えおくれた。

    はぁ  よかった。
    私の蚘憶違いじゃなかった。
    埗䜓の知れないネズミじゃなくおよかった。


    ある日、ケヌゞから脱走したずきに負ったであろう傷口から感染しおしたい、受蚺しお治療するも、高霢だったのもあり傷の治りも遅く、そのうちだんだんず食事の量も枛り、お氎もあたり飲たなくなった。

    痛くおしんどかっただろうに、それでも、なるべく長く私のそばにいようずするかのように、ゆっくり、ゆっくりず衰匱しおいった。

    手の䞊に乗せた冷たくなったりがんを芋぀めながら、お迎えしたずきのこずを思い出しお泣いた。

    ヌヌヌ

    そんな陜だたりのような想い出にひずしきり浞った頃には、ムシャムシャずひたわりの皮チョコをひずりで1箱5袋食べ尜くしおいた。

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