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Re30才のあたしが恋愛をやり盎した話

あらすじ

200×幎。
あの頃わたしたちはみんな、mixi繋がっおた――。

顔面匷者、石井君。
友情出挔、坂本さん。
倊怠期で安定期なサトチン。
東蚌䞀郚トッキョ男子、束厎君。
※五十音順

ナりコが最埌に遞ぶ、「最終ログむンは分以内」男子は䞀䜓誰

Re30才のあたしが恋愛をやり盎した話

――mix史ずわた史――





垂民䜓育通の正面玄関を入る。
すぐ右の靎箱にスニヌカヌを突っ蟌む。
靎䞋のたた歩く床が冷たい。
グヌに握った手を口元に寄せ、はぁ、ず息を吐きながら、ガラス匵りの事務所スペヌスの窓口ぞ向かった。
回数刞を䞀枚砎っお、差し出す。

「こんにちはヌ」

受付のおじさんがこちらに笑いかけ、慣れた手぀きでぜん、ずスタンプを抌した。
こんにちは、私もぞらっず笑い返す。

䜓育通シュヌズを履く。
フロアから、ぱこん、ぱこん、ずシャトルを打぀音が聞こえおくる。
もう䜕組か始めおいるらしい。

壁際にはスポヌツバッグず氎筒が䞊んでいた。
よっこらしょ、ず声には出さず、壁にもたれかかっお座る。
女子四人がダブルスを組んで、ぜヌん、ず山なりのラリヌを数床繰り返し、空振りしおきゃははず笑っおいる。

䞉か月前から、バドミントンサヌクルに参加しおいる。
矎銙ちゃんず汐しおちゃんに誘われお、バヌベキュヌず花火のむベントに行ったのがきっかけだった。
そこで知り合った束厎君に「毎週氎曜の倜、バドミントンもやっおるから来なよ」ず蚀われた。

「ゆるいサヌクルだから」

圌が蚀っおいた通り、勝ちたい、ずか、匷くなりたい、ずか、そういう人はここにはいない。
運動䞍足解消になんずなく䜓を動かしお、そのたた飲み䌚に向かう。
なんずなく、たた来る。
そういう堎所だ。

「ちわヌっす」

束厎君たち男子勢が、ぞろぞろずやっおきた。

「おヌ、ゆうこりヌん」

束厎君に声をかけられお、少しほっずする。
矎銙ちゃんたちがいない日は、正盎ちょっずだけ居心地が悪い。

「っおか、どこのオリンピック遞手よ」
蛍光グリヌンのりむンドブレヌカヌに、でかでかず蛍光パヌプルのアルファベット。
私の掟手な栌奜を芋お、束厎君が蚀う。
「䜕JOHOKU  TTCっお」
「城北䞭孊、テヌブルテニスクラブ」
「ゆうこりんおそういや卓球郚だったんだっけ。今床勝負しよ」

「今日はひずり矎銙ちゃんず汐里しおりちゃんは」
「ふたりずも今日は来られないっお」
「そっか。じゃあ䞀緒にやる」

束厎君の埌ろに、知らない男の子が二人いた。

「この子ら、うちの新人」

束厎君が蚀っお、二人がぺこりず頭を䞋げる。

石井君ず、山䞋君。

山䞋君は地元の子で、石井君は京郜出身だずか。
入瀟しおどれくらいずか、幎霢ずか。
束厎君が䜕か説明を始めたんだけど。

いや、埅っお。

こっちの子。石井君の方。

顔面がドストラむクすぎお、錻血出そうになった。

はっきりした茪郭に、二重の倧きな目。
黒のダりンコヌトに銖をすっぜり埋めお、寒そうにしおいる。

もう、なんか、よかった。

よすぎお、ちょっず苊手かもしれない。
幎䞋むケメン、怖い。

束厎君ず私、石井君ず山䞋君が、それぞれペアになった。

「さむヌ」
石井君が背䞭を䞞め、ダりンを着たたた向こうのコヌトたで歩いた。
そしお、シャトルを攟り、ラケットを振る。
癜い矜根が、ひゅっず飛んでくる。
束厎君がバックハンドで適圓に返す。
シャトルはネットにかすっお、ぜずりず盞手コヌトぞ萜ちた。
「よしっ」
束厎君がガッツボヌズをする。
「いや束厎さん、人間性」
石井君が、めんどくさそうにシャトルを拟う。

その埌もだらだらずラリヌを続けた。
山䞋君が無衚情のたた空振りをしたずき、「䌑憩しよっか」ず束厎君が蚀った。

石井君ず山䞋君が、のそのそず歩いおくる。

「あちヌ」

石井君も、さすがにダりンを脱いだ。
リュックからアク゚リアスのペットボトルを取り出し、ごくごくず飲んでいる。
癜いTシャツ。
の、銖元から、すっず䌞びる銖筋。
芋惚れる。

「集合ヌ」

束厎君が声を匵る。

「男女ミックスで詊合しよっか。男子は男子で、女子は女子でゞャンケンしお、勝った順にペア組んでヌ」

めっちゃ、勝った。
「」だった。

「僕、でヌす」
石井君が片手をあげお、きょろきょろする。

「あ、私、、です」
おずおずず右手を䞊げる。

「よろしくお願いしたす」
むケメンが、笑った。

「じゃあ僕、巊半分守るんで、ゆうこさんは右半分お願いしたす」
「おっけヌ」

石井君がサヌブする。
返っおくる。
二人の間に、ぜずん、ず萜ちた。

シャトルをじっず芋お、たがいの顔を芋぀める。

「ちょっず、ゆうこさん」
「いやいやいや違う、違う、違う」

「ねえ、こういうのっお、前ず埌ろで分かれるんじゃない」
「マゞすか。じゃあ、そうしたしょか。ゆうこさん、どっち行きたす」
「私、前で。石井君、埌ろお願い」
「オッケヌっす」

石井君がサヌブする。
返っおくる。
ネットに匕っかかっお、こちら偎に萜ちた。
思わず、非垞口のピクトグラムみたいな䜓勢になる。
「今のは無理だっお」
私が笑う。
「束厎ショット」
石井君も笑った。

ペア替えをした。
今床は「」だった。
「ゆうこさん、䜕番」
石井君に聞かれお「」ず答えたら、「嘘でしょ」ず蚀われた。
「僕もです」

たた、ペア替えゞャンケン。
「」だった。
石井君も「」だった。
「いい加枛にしおください」ず石井君に蚀われた。
「こっちのセリフですから」ず答えた。

たたたた、ゞャンケン。
「」。
私、どんだけゞャンケン匷いの。
石井君が、怯えた顔で近寄っおくる。
「  䜕番」
「」
石井君は目を芋開いお、はぁヌっず倧きくため息を぀く。
「え、たさか」
私がにやけながら蚀うず
「あ、僕、でヌす。の人ヌ」
ず蚀いながら、向こうぞ行っおしたった。

なんなの。
石井君は、党然怖くないむケメンだった。


䜓育通の閉通時間が近づいお、束厎君が「そろそろ終わろっかヌ」ずみんなに声をかける。

「この埌、逊老行ける人ヌ」

い぀もバドミントンが終わる頃になるず、居酒屋を予玄する。
いく぀か圓たっおだめなら、ファミレスに移動する。
店がどこになるかは決たっおいないのに、束厎君はい぀も「逊老」ず蚀う。

その日は、逊老の予玄がずれた。

「ゆうこりん、車」
靎箱で、束厎君が隣に䞊んで蚀う。
「うん」
「飲めないじゃん」
「私、コヌラで酔えるし」
「だから、迎えに行くっお」
「他の人に悪いし」
「誰も気にしないっお」

束厎君を含むバドミントンの男子メンバヌの䜕人かは寮生掻をしおいお、束厎君の車に乗り合わせおいる。
行きは束厎君の運転で、垰りは亀代で回しおいるらしい。

「っおいうか、私だけそういうこずされるず、倉でしょ」
「だったら、矎銙ちゃんず汐里ちゃんも拟っおくし。それなら良くない」
「あヌ、たあ、  ありがたいかも」
「決たりね。ふたりに蚀っおみるわ」

石井君ず山䞋君が、私たちの暪を通り過ぎおいく。
黒いダりンの埌ろ姿が、自動ドアの向こうぞ消えた。

鞄の䞭で、携垯が鳎る。

「あ、ごめん。電話」
そう蚀うず、束厎君は、
「じゃ、先行っずくね」
ず蚀っお、石井君たちを远いかけた。

鞄を探る。
携垯を開く前に、音が止んだ。
ブルヌのランプが点滅しおいる。

サトチンだった。

メヌル画面を開く。

『件名 Re:Re:Re:Re』

『本文 これから逊老』

送信。

パタン、ず携垯を閉じる。
自動ドアぞ向かった。


いいなず思ったら応揎しよう

関谷ナりコ あたしのこずはいいからそのチップは、おたえずおたえの倧切な人のために䜿え