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ひとりでは決まらない性癖

    いつもの帰り道の電話でのこと、
    わんわにふいに聞かれました。

    「れい様はこれからもS女としていくんですか?」

    そう、そこ。
    私は今飼い主をしているけどサディストやましてやドミナントになった訳でもなく、
    かといってマゾなのかと言われたらもう痛み耐性など皆無だし、
    なんならにゃん叩かれた時に「痛いよ!」と言ってしまった。

    そもそもその前から被虐欲求は消えていたのだけど。
    (どれもこれもわんわが支えてくれているおかげです)


    もしももしも万が一私がひとりとなった時、私はなにになるのでしょう。
    前々から思っていました、マゾにはもう戻れまい。
    飼い主はわんわがいてこそだし、
    ドミナントやサディストなんてもっての外…


    考えても考えても想像がつかないの、とわんわに言うと
    「そうですよね、相手あってこその役割ですもんね。
       もしも僕とにゃんさんが主従を結ぶとしたら
       きっと僕がドミナントになるのかな、
       などと思います」

    わんわもちゃんとわかってる。

    性癖は1人では決まらない事。
    関係性あっての役割である事。
    嗜好といえど我を通して叶えるものではないですもんね。

    後半は余談ですが、そんな事思ってたのね。

    思い出しました、わんわと私が一緒にいましょうとなった始めの頃、
    役割を色々と変えて関係性を見つめていた時がありました。
    わんわがトップとなっていた時があったのですが、
    なかなかのドミネーションでした。

    そうだ、貴方に脳天貫かれたわ。と言うと恥ずかしそうに笑っていました。
    ドミナントのセンスあるよねと言ったら
    やめてください〜って飼い犬のままの姿で困っていました。
    なんと可愛い。

    私がこの先どうなるかはもう知りません。
    わんわがいてくれる限り私は私でいられましょう。

    私たちは性癖のために一緒にいる以上に生きるために一緒にいる。そのために私たちは一生懸命なのでした。

     
     

    lilac

     
     
    lilacの中身れいと申します BDSMの世界の隅にひっそりと居を構えています 隠れ家のような場所を作ってみました どうぞよろしくお願いします

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