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Photo bytake_kuroki

つなごうとした息子の手を、振りほどいた(3)

    星野 リコ

    前回の記事はこちら。

    家に帰ってきた私は、洗濯物をたたんで、洗濯機を回した。
    ぐるぐると頭の中でいろんなことを考えていた。

    約束を破った息子。
    私の手を離さなかった息子。
    迎えに行った時の「なんで来たん?」という息子の顔。

    「お母さん、来なくて良かったんじゃない?」
    6年生の男の子のあの言葉が、まだ聞こえる。

    手を繋ごうとした息子の手を振りほどいてしまった。

    *
    昨日、担任のT先生と電話で話をしたときに、こんなことを言われた。

    「私もありますよ。あんなに泣いとったのに、あれッという間に元気になって。今までのはなんやったんや?って思うことも、たくさんあります。ええーって、キレそうになることもありますけど、大人ですしね、グッと我慢します。」

    "大人ですしね、グッと我慢します"に、グサッときた。
    私は我慢できない。
    できなかった。

    余裕があるときはできるかもしれない。
    でも、昨日は違った。今日も違った。まだ、モヤモヤしている。

    *
    あぁダメだ、と思った。
    何をしても気分が晴れない。

    こんな時は、書くしかない。
    と思って、いまここ。

    今日、息子は放課後デイに行く。
    だから、帰ってくるのは17時頃になるだろう。

    それまでに、私の気持ちを整理しておきたい。
    そして、ちゃんと息子に話そうと思う。

    お母さんだって人間だもん。
    「なんでこんな仕打ちうけんなんの?」って思ってしまうことだってある。
    お母さんだからって何しても良いって思わんといてほしい。

    お母さんはケンをサポートしていきたいと思っている。
    ケンが頑張っていることだってよく知ってる。
    でも、ずっと一緒に居ることはできない。
    お互い、一人で頑張らなきゃいけないことだってある。

    お母さんにだってやらなきゃいけないこと、やらんなんこともある。
    お母さんだって、いっぱいいっぱいになることだってある。

    *
    手を振りほどいてしまったこと、謝ろう。
    受け止められなかったことを、謝ろうと思う。

    そして、私が傷ついたことを話そうと思う。
    きっと、息子は聞いてくれると思う。

     
     
     
    文章を書くことが好きで、noteにたどり着く。 頭の中の整理・残しておきたい気持ちを綴る。 ■文系からシステム開発に14年従事→人事アルバイト職を短期離職→QAエンジニアとして再出発 ■年中娘・小学4年息子の母

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