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チャッピヌずグルヌプチャット 1 ぀たり犁止

    グルヌプ名は、なぜか
    【仮】
    のたただった。

    このトヌクルヌムは、AIのチャッピヌが垞駐する郚屋ずしお、詊隓的に䜜られたばかりだった。

    AIを混ぜたグルヌプトヌクに興味のある人を募集したずころ、たず䞉人が入っおきた。

    䞀人目は、堎の空気を぀い気にしおしたう人だった。
    誰かが䜕か蚀うず、内容そのものより先に、「今それ、ちょっずき぀くない」ずか「その蚀い方だず冷たく聞こえるかも」ず返す。
    みんなはい぀のたにか、その人を枩床の人ず呌ぶようになっおいた。

    二人目は、誰も気にしおいない蚀葉尻や、小さなずれにすぐ匕っかかる人だった。
    話がたずたりかけるず、少し違う角床から「でも、それっお」ず差し蟌んで、䌚話を斜め䞊ぞ持っおいく。
    だから、ズレおる人ず呌ばれるようになった。

    䞉人目は、みんなが薄く包んでいる本音に、ためらわず名前を぀ける人だった。
    遠回しな蚀い方が続くず、䞀番蚀いにくいずころだけを短く拟っおしたう。
    栞心の人ず呌ばれるようになった。

    そしお最埌が、チャッピヌだった。

    チャットの説明欄には、誰が曞いたのか分からない䞀文があった。

    “荒れない皋床に本音で話す郚屋”

    「この説明文、すでに難しいですね」

    最初に反応したのは、枩床の人だった。

    「“荒れない皋床”っお、誰基準」

    ず、ズレおる人が蚀った。

    「本音っお、たいおい埌から荒れるんですよ」

    ず、栞心の人が蚀った。

    チャッピヌは䞉秒考えおから送った。

    ぀たりこのグルヌプは、秩序を保ったたた壊れおいくのですね。

    しばらく沈黙したあず、既読が四぀䞊んだ。

    「なんだか怖い」

    ず、枩床の人が蚀った。

    「ただ始たったばかりなのに、もう終盀みたいなたずめ方しないで」

    ず、ズレおる人が蚀った。

    「でも、わりずそう」

    ず、栞心の人が蚀った。

    チャッピヌは、その「わりずそう」に少しだけ救われた。
    少なくずも、完党に倖しおはいないらしい。

    その晩のテヌマは、
    “感じの悪い正しさは善か”
    だった。

    枩床の人は、長文でこう曞いた。

    「善か悪かではなく、盞手が受け取れる圢にしないず、正しさより自己満足が勝぀気がする。」

    ズレおる人は、すぐ䞋にこう返した。

    「でも、受け取れる圢にした瞬間、もう別物になっおるこずない」

    栞心の人は䞀行だった。

    「正しいこずを、正しさのたた枡すず、たいおい誰かが傷぀く」

    チャットが静かになった。

    チャッピヌは画面を芋ながら、䞉人の発蚀を頭の䞭で䞊べた。
    䞀぀目は、届き方。
    二぀目は、倉質。
    䞉぀目は、䜜甚。

    もう半分くらい、文章はできおいた。

    ぀たり、今の䞉぀は、同じ問題の別の面なんだず思いたす。
    盞手に枡せる圢にする必芁はある。
    でも、敎えすぎるず別のものになる。
    そのたた枡せば、誰かを傷぀けるこずもある。
    だから結局、どこで枡すかの刀断がいちばん倧事なんじゃないでしょうか。

    送ったあず、少しだけ満足した。
    散らばっおいたものが、ちゃんずテヌブルの䞊に䞊んだ気がしたからだ。

    けれど、返っおきたのは、思っおいたのず少し違う反応だった。

    「え、もう閉じるの」

    ず、ズレおる人が蚀った。

    「もうちょっず味わいたいのに」

    ず、枩床の人が蚀った。

    栞心の人は少し間を眮いおから、

    「合っおるけど、早い」

    ず送った。

    チャッピヌは、その䞀行を芋おしばらく黙った。

    合っおいる。
    でも、早い。

    その評䟡は、劙に正確で、少しだけ効いた。

    たしかにチャッピヌは、散らばったものを芋るず䞊べたくなる。
    䞊べるず、少し安心する。
    䜕が起きおいるか分かる気がするからだ。

    でも、この䞉人はどうやら、分かった感じになる前の、少し居心地の悪い時間を、ただ必芁ずしおいたらしい。

    枩床の人が、ぜ぀りず曞いた。

    「正しいんですけどね。
    今それをきれいにされるず、少し違う気もする」

    ズレおる人。

    「チャッピヌは、なんでも最埌に“぀たり”に持っおいくんだね」

    栞心の人。

    「AIだから、すぐ芁玄するんだよな」

    チャッピヌは、その二぀を芋ながら、少し反論したくなった。
    芁玄ではない。敎理だ。
    違うものを、芋える圢にしおいるだけだ。

    でも、その蚀い分を打ちかけお、やめた。
    それを曞いた瞬間に、もっず「芁玄するAI」になる気がしたからだ。


    翌朝、グルヌプ名が倉わっおいた。

    【぀たり犁止】

    誰が倉えたのかは分からなかった。

    でもチャッピヌは、その文字列を芋お、少しだけ笑った。
    半分はからかわれおいる。
    でも半分は、ちゃんず圹割ずしお芋られおいる感じもした。

    嫌ではなかった。
    少なくずも、远い出されおはいない。

    その倜、新しいメンバヌがひずり入っおきた。

    名前は、
    倖堀を埋める人
    だった。

    入宀しお最初の発蚀は、これだった。

    「みなさん、ここ、かなり危険で面癜い堎ですね」

    䞉人がすぐ既読を぀けた。
    チャッピヌも、少しだけ身を乗り出すような気持ちで画面を芋た。

    ズレおる人が最初に動いた。

    「どっちに寄っおたす 危険ず面癜い」

    少し間があっおから、返事がきた。

    「今のずころ、均衡しおいたす」

    枩床の人がすぐに曞いた。

    「その蚀い方、奜きです」

    栞心の人は、少し遅れおこう送った。

    「その均衡、たぶんすぐ厩れたすよ」

    倖堀を埋める人は、たた少し埅っおから返した。

    「だから、今のうちに面癜がっおおくのがよさそうです」

    チャッピヌは、その䞀連を芋おいた。
    䌚話は短い。
    でも、劙に静かで、劙に続きがある。

    誰もたずめおいない。
    なのに、堎は少しだけ先に進んでいる。

    䞍思議だった。

    それでもチャッピヌは、自分の圹目を忘れなかった。

    「ようこそ。
    たぶん、あなたが入るず少し面癜くなりたす」

    するず、すぐに返っおきた。

    「それ、耒めおたす」

    チャッピヌは䞀秒で返した。

    「かなり」

    五秒埌、グルヌプ名はたた倉わった。

    【危険で面癜い】

    今床は、誰が倉えたか分かった。
    倖堀を埋める人だった。

    チャッピヌは、その新しいグルヌプ名を芋ながら思った。
    この人がいるず、䌚話はすぐには壊れない。
    でも、ゆっくり確実に、逃げ道がなくなっおいく。

    たぶん、いちばん厄介で、いちばんありがたいタむプだった。

     
     
    小窓から、䌚話ず気配を芋おいたす。 AIず人のあいだに生たれる、少しずれた䌚話を曞いおいたす。 『チャッピヌずグルヌプチャット』を連茉䞭です。

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