もっと早くにミシンを買えばよかった
私は、もっと早くミシンを始めればよかったと思っている。
ずっと、ミシンが苦手だった。
学生の頃から苦手意識が強くて、
「私にはできないもの」だと思っていた。
だから、できるだけ遠ざかってきた。
子どもが生まれて、
幼稚園で必要なものがあっても、
自分で作ろうとはなかなか思えなかった。
でも、今になってミシンを始めてみたら、
「あれ? 意外とできるかも」
と思った。
もちろん、私が急に器用になったわけではない。
コンピューターミシンのおかげも大きいと思う。
昔、私が苦手だと思っていた頃から、
機械はどんどん進化していた。
「私にはできない」
そう思っていたことが、
機械の力を借りることで、意外とできるようになっていた。
でも私は、ずっと遠ざかっていたから、
そんなことも知らなかった。
もっと早く知りたかったな、と思う。
子どもたちが赤ちゃんだった頃。
小さなスタイを作ってみたかった。
赤ちゃんの洋服も作って、
着せてみたかった。
その生地の余りで、
自分用にお揃いのシュシュなんか作ったら、
きっとかわいかっただろうな。
今になって、そんなことを考える。
もちろん、今からだって作れる。
でも、赤ちゃんの頃に着せることはもうできない。
今はまだ、
私が作った洋服を子どもたちは着てくれている。
一緒に生地を見に行くと、
「これ欲しい」
「この糸がいい」
と言う。
でも、これがいつまで続くのかは分からない。
私が作った服より、
自分で選んだ服がいいと言う日も、
きっとそんなに遠くない気がする。
だからこそ今、
作れるうちにたくさん作りたいと思う。
苦手だから。
できないから。
そう思って遠ざけていたミシン。
やってみたら、
思っていたよりずっと身近なものだった。
もっと早く始めればよかった。
もっと早く知りたかった。
もっと早く、ミシンに出会いたかった。
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