
【始め方!】社会人が集まって本気で高校世界史を勉強してみた【工夫】
前noteが好評だったので、より具体的な記事を書きました!
「フォロワー世界史勉強会」レポ、第二弾です。
前回は開催理念に寄った記事だったので、今回は、主催の準備や当日の進め方のことを説明します。
勉強って、学生時代、誰しも大変でしたよね。
この会のように、進路バラバラの社会人が集まると、もっと大変なんじゃ……? と思われる方もいるかもしれません。
でも、私はすごく、気軽に、楽しく開催しています。
今回の記事では、「よし、開催してみるぞ」と決心した段階から、毎週の勉強会まで、主に主催がやることをゼロから解説します。
真似してどこかで勉強会をしていただければ、何よりです。
1. 簡単! 主催が準備すること
前回noteが伸びた際、周囲の方から
「自分には主催はできない」
というリアクションを何件かいただきました。
主催とは、たくさんの人と関わる立場です。
そのうえ勉強であるとくれば、「やりたい!」と思う人ばかりではないでしょう。
なんらかの会をやろうとして、作業の多さに挫折したことがある人もいるかもしれません。
ただ、見てる感じ、私がやっているよりも難しいことを想像している人もいるな?
と思えたので、私からは、意外と手軽に準備してるし、そのほうが来る側も気楽なはずだよ〜! というのを紹介しておきます。
主催が考えることは、以下4つだけです。
① カリキュラムを決める
→私の場合、山川『詳説世界史研究』を使うぞと決めていたので、目次を見て、カレンダーに割り振って終了。
② Discordに勉強会チャンネルを作って人を呼ぶ
→30分でできる。
② 開催を告知する(毎週)
→毎週5分でできる。
③ 参考書をGoogleドキュメントに要約する(毎週)
→強いて言うとこれが大変。ここで適性が出るかも。毎週2時間〜5時間程度かな。
それぞれご説明します。
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① カリキュラムを作る
勉強をするために、何より大事なことは、無理がなく、ワクワクできる学習計画を立てること。
ここから紹介を始めましょう。
あなたにとって無理のない学習ペースって、どれくらいですか?
たとえば英語学習だとすると、レベルによって、「一日英単語一個が限界だよ」という人もいれば、「洋書を20ページずつ読むくらいかな」という人もいるでしょう。
主催が無理せずに、ずっと続けられなければ会は成り立ちません。
なので、あなたが「これならいけるな」と確信できる量で計画を立てましょう。
ちなみに、私は高校時代世界史が好きすぎて、受験前は朝から晩まで勉強していいことに大興奮していたので、今回もお休み週なしの強行スケジュールで問題ないと判断しました。
真似しないでください。
ワクワクする参考書を選ぶことも大切です。
主催が楽しそうなら、自然と人がついてきます。
私は、一般書店でも大人の学び直し用に売られている本の中から選びました。
以前から山川出版社の名前を聞くものの、自分の教科書は山川じゃなかったな……という記憶があったため、一度、読んでみたくて。
結果、弊勉強会は『詳説世界史研究』一週間に一単元ずつ(章の下にある1,2,3…の節を一つずつ)のペースで進んでいます。
カリキュラムを決めたら、それをドキュメントにまとめます。
章題を見て興味を持つ人がいるかもしれないので、せっかくなら、告知画像になるものを一つ作っておきましょう。
完成形はこんな感じになりました。
スマホの無料画像制作アプリ(ibisPaint)で作っているので、縦横の列があんまり揃っていませんが、大目に見てください。

② Discordに勉強会チャンネルを作って人を呼ぶ
さて、カリキュラムが決まったら開催告知ができますね。
でもその前に、たくさん人が来てもごたつかないよう、会場セッティングをしておきましょう。
Discordとはなんぞや?というところから。
私は、普段、ゲームをしたり、遠方の友達と通話したりするために、チャット通話アプリDiscordを利用しています。
友達と個別に通話したり、他の人のサーバーに参加したりできる他、自分のサーバーも無料で作成できます。
オンライン上に、招待制の自由な遊び場を作れるような感じです。
主催と周りにとって、慣れたツールがいちばんなので、LINEやZoomでやってもいいと思います。
とはいえ、Discordならかなり多機能なので、以下は一旦、Discordで開催する人向け。
私はサーバー内に、勉強会開催にあたり、3つのチャンネルを作りました。
A.ステージチャンネル「#勉強会場」
B.テキストチャット「#世界史勉強会_お知らせ」
C.テキストチャット「#世界史勉強会_おしゃべり」
A.ステージチャンネルとは、権限を付与した人しか話せないボイスチャットです。
ここで毎週、時間になったら勉強会を始めます。
権限と言うとなんだか難しそうですが、実際は右クリックでメニューが出てくるくらいお手軽なので、公式FAQをどうぞ。
B.テキストチャット「#世界史勉強会_お知らせ」は、主に毎週の開催告知用です。
Discordに慣れている人は、書き込み権限を主催だけにしておいてもいいでしょう(私はそうしています。全員に履歴の閲覧権限を付けるのを忘れずに)。
来そこねた人が進捗を確認できるチャンネルでもあります。
C. テキストチャット「#世界史勉強会_おしゃべり」は、毎週の勉強会で分からなかったこと、掘り下げたいこと、単に面白かったことなどを気軽に書くチャンネルです。
個人的に作るかどうか悩んだのですが、結果として本当にあってよかったチャンネルです。3.で詳しく話します。
主催だけでなく、参加者がお互いに質問に答えて交流することを想定しています。
この各チャンネルを作成し、権限の設定をチェックし、どこかにチャンネルの使い方を書いておいたら、準備①は完了です。
Discord登録からチャンネル作成まで、多分、こういう操作が苦手じゃなければ、30分以内にできると思います。
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では、ここで、勉強会に参加するメンバーを募集しましょう!
初回はSNS上なり友達グループなり、誘いたい人に告知を見せてみます。
主催の心の平穏のために地味に大事なのは、確実に来てくれる人を、先に一人二人見つけておくことです。
ウキウキで準備しても、誰も来なかったら悲しいじゃないですか。
苦い失敗経験にしないために、構想段階で、誰かに「今こんなの考えてるんだ♪」と話してみましょう。
その時点で企画に突っ込みがあれば、直すこともできます。
「いいね!」と言ってくれた人がいたら、ぜひ直で参加してくれるよう誘いましょう。
勉強なんてもの、無理強いすると誰も幸せにならないので、あくまで本当に楽しそうに聞いてくれる人だけを。
楽しみにしている仲間がもう一人いる、と分かっていたら、孤独な準備も頑張れます。
募集画像は、前回noteにも貼りましたね。サラッとご覧ください。


私はカリキュラムと同じく無課金のibisPaintで作っています。読めれば良いとする。
「世界史をやろう」「日時と場所はココ」「誰でもOK」
極論、これが目立てば、あとはなんでも大丈夫だと思います。
(↑私は全部文字が小さくていまいち目立っていないので、今さら変えないが、改善の余地はアリ)
③ 開催を告知する(毎週)
さて、参加してくれる人が集まってきました!
一人ひとりサーバーに追加し、世界史勉強会関連チャンネルを見られるようにしてあげましょう。
みんな、一応はカリキュラムを見て参加を決めたはずですが、主催以外には、細かく把握しろと言っても無理な話です。
前日になったら、勉強会参加者向けに、「明日はこれをやるよ!」の開催告知をします。
私はこんな感じ!

「気軽に来ていいよ」
「楽しみにしててね」
こうしたオーラを出すことで、なるべくたくさんの人が集まってくれるといいな、と念じながら打っています。
④ 教科書をGoogleドキュメントに要約する(毎週)
みんなへのお知らせは終了。
では、当日までの最終準備です!
勉強会の本題であり、主催が最も頑張らないといけないところ、それは勉強。
いちおう、持ち回り・当番制で開催する人もいると思うのですが……
会の質を担保するなら、少なくとも主催は、参考書を毎回読んでいたほうがいいと思います。
やっていきましょう。webで共有できる勉強ノートを作るのがおすすめです。
まず、使用する参考書を開きます。
次に、お好みのノートツールを開きます。
そして、ツールに箇条書きで、参考書の要約を書いていきます。
私は、準備が手軽で参加感のある、議事録形式でノートを作るのをお勧めします。
ツールで言うと、たとえばGoogleドキュメント。
urlを共有すれば、リアルタイムで打っている内容がみんなに見えるところが好きです。
こんなふうに。

黒字は主催のまとめ、青字は参加者の発言です。
赤字は主催が間違えていた事実の訂正箇所。
つまり、事前に用意しているのは、黒字の部分だけです。
リアルタイムで、Discordから参加者のチャットを拾って貼り付け、間違っていると指摘をもらったら、赤字で訂正しながら進んでいきます。
(バリアフリーを意識するなら、色のかわりに下線や斜体を活用してもいいでしょう。)
にぎやかなノートができていくのは、とても楽しいです。
当日のその様子を想像しながら、事前の要約を頑張ります。
主催の好み次第とはいえ、安定して勉強を続けるなら、あまり一つの内容に深入りしすぎないことも大事です。
長々話していると、参加者の負担になり、いずれは飽きてくるからです。
事前準備では、参考書で太字になっているキーワード以外は、思い切ってカットするくらいの気概で行きます。
当日、参加者たちがウキウキで補足をしてくれれば、青字がいっぱいの楽しいノートになるはずです。
とはいえ、自分自身が特に関心あるトピックを、参考書より深く話したい人も、もちろんいますよね。
主催するような情熱があればなおさらです。
と、いうことで、深入りするための場は、2.で触れるプチ講演として、別で用意しました。
2. 当日のタイムスケジュール
10:00〜11:00 勉強会本編
こうして、勉強会の当日を迎えます!
私の場合は土曜日、午前10時。勉強会にかける時間は1時間です。主催が一方的に喋って、聞き手の負担にならない時間は、最大でこの程度だと思います。
事前に出欠希望を取って、人数を突き合わせたりは特にしません。
当日人がいれば、それでよし。
最悪誰も来なくても、私が粛々と1時間待機しながら参考書を読み、その日は終わりにするだけのことです。
「予定が合えば、次回は来てね!」と前向きに言っていれば、主催の情熱に引き寄せられて、多分そのうち誰か来ます。
準備段階でも念を押しましたが、深入りせずに喋るのは意外と難しいです。
あれもこれも、知っていることを付け足したくなってしまいますが、1時間で話し切ることのほうがよっぽど大事。
リアクションを拾う時間の余裕を見つつ、サクサクと要約を読み上げていきます。
私の場合は、要約を自分用にざっくりと3ブロックくらいにまとめて、「20分でこのブロックの中身を話し切ればいいんだな」と把握すると楽です。
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11:00〜12:00 プチ講演
ここで、先ほども触れたプチ講演についても説明しておきましょう!
1時間で本題の勉強を終え、場が温まったところで、特別喋りたい参加者に登壇してもらいます。
登壇者のミッションは、好きなトピックで、好きな資料を作って、自分の情熱をぶつけることです。
特別な登壇資格は設けていません。学歴も職歴も特に問わず、タイトル以外は主催も知らずに、当日までお任せしています。
勉強会を、双方向のインタラクティブな学びの場として機能させるために作ったシステムです。
世界史に紐付けさえすればなんでもオッケー。
ゲームの布教でも、日々の疑問の調べ学習でも、自著論文の自慢でも。
そう言われると、あなたにも講演できること、一つはあるような気がしてきませんか?
そう思ってワクワクし出したら、勉強を楽しむモチベーションになりますよね?
3. 当日以降のフリートーク
そんなこんなで、土曜のお昼ごろになりました。
ステージチャンネルに集まる時間は、ここでお開きです。
でも、講演がとっても面白かったりして、まだ熱が冷めやらない人もいますよね。
そういう人には、感想を「#世界史勉強会_おしゃべり」に書き込んでもらいます。
主催が手本を見せて、気軽に今日の感想を書くといいかもしれません。
仲いい人がいれば、みんなが発言しやすい空気を一緒に作ってもらいましょう。
参考に、今まで飛び交ったチャットはこんな感じ。
先史の回
「山川出版は『人種の差に科学的根拠はない』って書いてるけど、じゃあ肌の色の違いって何なの?」
→「Googleに聞いてみる限りこうらしい」
→「うちの先生はこう言ってた」
古代ギリシャの回
「推しキャラのモデルが古代ギリシャの哲学者なので、副読資料としてギリシャ哲学史をまとめてきました」
→「アツい」「宣伝がガチでワロタ」
古代インドの回
「煉瓦を使う文明と、使わない文明の差は何なんですかね?」
→「気候や土の質では?」「建築を命じる側の政治体制では?」「石とか木が手に入るかなのでは?」
このやり取りを読むのが、いつもめちゃくちゃ楽しいです。
私一人で勉強するより、人を呼んでよかった、と、最も強く思う瞬間です。
色んな人の知識を借りられるのはもちろん、自分ではそもそも疑問にすら思わない疑問が出てくる瞬間にも、かなり感動します。
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こんな形で、弊「フォロワー世界史勉強会」の紹介は終了です!
具体的にと言いながら、結局「楽しむこと」「前向きでいること」といった精神論が中心の記事になってしまった気もします。
でも、私は思うんです。
ものごとを知って、一つ一つ考えるって、それだけでまず、楽しいはずですよね?
だから人間は、こんなに科学や思想を発展させていたわけです。
人と喜びを分かち合えたら、その楽しみは何倍にもなります。
自分にはなかった視点が飛び出し、自分では辿り着けなかった知識が振ってくる。
勉強会は、人と関わることの喜びも教えてくれる場所です。
これらを思い描いてワクワクできる、ということそのものが、何より大事な「勉強の価値」なのではないでしょうか。
この難しい世界に生きる私たちにとって、こうした勉強会の場が、一つの希望になればいいな、と願っています。
これを、本紹介記事の締めとしますね。
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P.S. 世界史勉強会からフォローしてくださった方へ。
相互フォローが条件のため、すぐにご参加の許可を出せなくて、ごめんなさいね!
今はまだ、私が信頼に足ると感じた方にのみフォローを返し、その輪の中に参加を限っています。
でも、その輪も少しずつ広がっていくといいな、と思っています!
なんらかの形で、勉強は続けていきたいと考えています。
いつかどこかであなたも。