刈り払い機が似合う男こそ、私の思う最強のイケメン説 #イケメングランプリ宵空カップ
「イケメングランプリ」というものに参加することになった。
……困った。
私の思うイケメンは、ただ顔がいい男ではない。
もちろん、顔がいいに越したことはない。 でも、それだけではないのだ。
私が思うイケメンとは、 小さな約束を裏切らない男だ。
「明日やる」と言ったら、本当に明日やる。 「今度連れていく」と言ったら、ちゃんと連れていく。 「大丈夫」と言ったら、相手が本当に大丈夫かどうかまで考える。
そして何より、 自分が愛する人を、一番大切にできる男。
恋人でも、妻でもいい。 その人を大切にしながら、家族の役に立つことに喜びを感じる。
料理でもいい。 洗濯でもいい。 子どもの送り迎えでもいい。 壊れたものを直すことでもいい。 庭の草を刈ることでもいい。
……。
そう。 庭の草を刈ることでもいい。
というわけで。 私の思うイケメンをAIに生成してもらった。
休日の朝。 まだ少し涼しい時間。 家の周りには、いつの間にか伸びてしまった草。
彼はそこに立っている。
白いTシャツ。 作業ズボン。 手袋。 長靴。 保護メガネ。 そして―― 刈り払い機。
めちゃくちゃ似合っている。
たぶん本人は、自分がイケメンだなんて思っていない。
ただ、 「このままだと道路に草が出ちゃうな」 と思ったから刈っているだけだ。
家の周りを刈る。 ついでに、家の前の道路脇も刈る。
誰かに頼まれたわけではない。 褒められたいわけでもない。 ただ、綺麗になったほうが気持ちいい。 それだけ。
ところで、実際に刈り払い機を使ったことがある人なら分かると思うのだが、エンジンの爆音と保護具で、作業中は周りの声なんて一切聞こえない。
だから家族は、わざわざ外に出てきてトントンと肩を叩きにくる。 「お昼ご飯できたよー」と。
でも、刈り払い機は小石や土が勢いよく飛ぶ。 作業している本人はともかく、生身で近づいてくる家族に万が一にも怪我をさせてはいけない。
肩を叩かれてハッと気づいた彼は、すぐに刃の回転を止め、エンジンのアクセルを緩める。
そして、ちょっと申し訳なさそうに、こう言うのだ。
「あ、ごめん! 昼飯できた? 全然気づかなくて……」
保護メガネを少しずらしながら、彼は続ける。
「あのさ、刈り払い機って結構石が飛んで危ないから、次からは近くまで来ないで、遠くから大きく手を振って教えてくれる? そしたらすぐ気づいて止めるからさ」
自分が怪我をすることより、大切な家族に痛い思いをさせることのほうが嫌なのだ。
大切な家族に危険が及ばないよう注意を払いつつも、 「危ないだろ!」と叱るのではなく、 「気づけなくてごめんね」「遠くから手を振って」と優しく伝える。
そして、
「ありがとね。あとここだけ片付けたらすぐ入るよ」
と言って、約束通り『あとここだけ』をサッと終わらせ、手を洗って食卓につく。
たぶん私は、こういう人をイケメンと呼びたい。
高級車に乗っているからイケメン。
高級時計をしているからイケメン。
スーツが似合うからイケメン。
もちろん、それも格好いい。
でも私が憧れるのは、 家族との小さな約束を守り続ける男。 安全と優しさを当たり前のように両立できる男。 愛する人を大切にして、その人が暮らす場所まで大切にする男。
そして休日になると、 「ちょっと草刈ってくるわ」 と言って、刈り払い機を持って外に出る男。
そんな男です。
今回の「イケメングランプリ 宵空カップ」には、この男で参戦します。
顔がイケメンなのかは、私には分かりません。 でも―― 刈り払い機が似合い、配慮ができる男は、絶対的に格好いい。
……異論は認めます。
でも、「イケメンだね!」と言っていただけると嬉しいです。 「キレてる!」でも構いません。
ただし彼の場合、筋肉がキレているのか、草がキレているのか、あるいは刈り刃の切れ味がキレているのかは分かりません。
全部かもしれません。
我が家の平和と、道路脇の景観を守るために。 今日も彼には、安全第一で刈ってもらいましょう。
ブォォォォォォン……(エンジンの始動音)
ぜひコメント欄で、彼の刈り払い機っぷりと配慮の深さに「キレてる!」「気遣いがデカいよ!」と掛け声をかけてあげてください!笑
◇
最後に。 自分の「好き」や「憧れ」を思いっきり語れる、こんなに楽しくて温かい企画を立ち上げてくださった主催の宵空さん、本当にありがとうございます! おかげさまで、自分の中の「最強のイケメン」を形にすることができました🏆✨
