
雨の日にはバナナケーキを
2019年あたりから、バナナケーキを焼くようになった。それも、雨の日に。
バナナ自体、特別に好きというわけではなくて、
どちらかというと苦手なほう。
それに、ちょっと恥ずかしい思い出もある。
熟して黒くなったものは、
食べることができない。
ある時、何気にYouTubeを見ていたら、
バナナケーキをつくるシーンが流れていて、
簡単にすぐに作れて、とても美味しそうに見えた。
黒いポツポツが出て
熟しているバナナを使ったほうが、
芳醇で美味しいケーキになるらしい。
これが本当なら、バナナを救えるし、バナナが生かせるではないか。

黒いポツポツのことを、
シュガースポットというのは知っていた。
20代の頃、
いくつかアルバイトを掛け持ちしていた中で、
スーパーでバナナを販売する仕事をしたことがある。
Dole🍌と書かれたトレーナーを着て、短めなスカートを履かされ、輪切りにしたバナナを試食してもらいバナナを勧める。
完全にスルーな人、試食してくれる人、
美味しいね〜と言いながらバナナをカゴに入れる人。人のリアクションというのは様々だ。
アルバイトの日は、
ちょうど県外に住む親友が彼氏を連れて帰ってくるというので、楽しみにしていたんだけど。
まさかサプライズで、
私がバナナを売っているスーパーにお客に紛れてくるとは思ってもいなくて笑。
次の日に、家へ遊びにきた二人は、私が作ったチキンカレーを食べながら、
昨日のスーパーでのアルバイト姿をネタに、いつまでも爆笑していたのだった。
ここで、私のこだわりのカレーについても話したくなるけれど、バナナに戻さないといけない。

確かに、熟したバナナというのは少しブランデーっぽい香りがする。
バナナが甘いので、砂糖も少なめにできて嬉しい。
私は、食感があった方が好きなので、クルミを刻んで入れたり、紅茶の茶葉やシナモンなども少し追加するのが好きだ。

生地を型に流し入れてオーブンで焼いていると、
甘くていい香りがしてくる。
オーブンの庫内灯をつけては、今どのくらい膨らんでいるかをいちいち見てしまう。

茶色い焼き上がり
焼き上がったバナナケーキがこんなにも存在感があるなんて。型から外すと、ずっしりと重く詰まっている感じ。
すぐ食べるよりも、一晩以上寝かせる方が美味しいので、ここはぐっと我慢をして冷蔵庫へ。

美しい✨
こんがりと焼けた外側も美味しいんだよね。

美味しくて感動✨
助けたいだなんて、上から目線でごめんなさい。
むしろ、熟していないと出せない味。
ふんわりと包み込まれるような、
恥ずかしい思い出もフッと笑えるような。
熟して初めて生まれる甘さがあるように、
人にも、時間が経ってからわかることがあるのかもしれない。
頭痛持ちの私には、
雨の日のバナナケーキは、とても沁みるのでした。
頑張りすぎなあなたへ☕️