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​『宇宙の秘密人類の厩壊』 — 第2ç« 

    前回の蚘事序章および第1章をただお読みでない方は、以䞋のリンクからご芧いただけたす。物語の根底にある哲孊的・科孊的な基瀎抂念は、第1章にお詳述されおいたす。

    🔗 第1章を読む: https://note.com/levantdonmez/n/nf58cf5ca0962

    ​今や、我々は新たな局面に盎面しおいた。17の地䞋芁塞シェルタヌを盞互接続するためのトンネル掘削工事が進む䞭、ここから160キロ離れた沿岞郚に䜍眮する「第2芁塞」からの信号が突劂ずしお途絶したのだ。海面は分厚い氷の局に芆われおいるため朜氎艊は䜿えず、空路での移動も䞍可胜だった。この䞍気味な沈黙の理由を解明し、道䞭で生存者を発芋できるかもしれないずいう埮かな垌望を胞に、陞路での調査隊ずしお7名の志願者が招集された。

    ​すべおの準備が敎い、我々は圌らを芋送るためにゲヌト前に集たった。その堎の重苊しい静寂を砎るのは、極地仕様の特殊防護服が擊れ合う衣擊れの音だけだった。

    ​人混みの䞭に゚むデンの姿を芋぀け、私はすぐに圌のもずぞ駆け寄った。

    「゚むデン 君も行くのか」

    ​圌は私の方を向いた。

    「ああ、アリ゜ン。実は効があの芁塞に配属されおいたんだ。信号が消えお以来、連絡が取れない。䜕ずしおでも圌女を芋぀け出し、ここに連れ戻す぀もりだ。俺たちのために祈っおいおくれ」

    ​「頌むから、十分に気を぀けおくれ」私の声は震えおいた。「もっず早く知っおいれば  。䜕か必芁なものはないか」

    ​「必芁な装備はすべお持った。可胜な限り迅速に戻る぀もりだ。だが、道䞭や向こうの芁塞で䜕が埅ち受けおいるかは分からない。どれくらい掛かるか確玄できないのがもどかしいな。  じゃあな、アリ゜ン」

    ​「ああ、達者でな、友よ。道䞭の無事を祈る」

    ​チヌムは封印されたゲヌトぞず向かった。鋌鉄の扉が開かれる盎前、サリ倧統領が圌らに歩み寄り、䞀人ひずりず固い握手を亀わし、抱擁した。

    ​そしお、その巚倧な鉄の扉が、耳を぀んざくような軋みを䞊げお開き始めた。

    ​開いた隙間から、猛烈な冷気ず颚、そしお塵が我々の顔を打った。倖は挆黒の闇だった。ゲヌトの前ずその呚蟺には、すでに半メヌトルを超える凍お぀いた塵ず灰の局が堆積しおいた。爆発によっお拡散した氎蒞気も凍結し、地衚党䜓が粗い氷の局で封印シヌルされおいた。

    ​隊員たちはゎヌグルずフヌドを装着し、その暗闇ぞず向き盎った。リヌダヌである゚むデンが、県前に広がる氷の局ぞ慎重に最初の䞀歩を螏み出す。氷面は軋むこずさえなかった。圌は振り返り、続くよう郚䞋たちに合図を送った。

    ​チヌムは闇の䞭を䞀列になっお進み始めた。私はその埌ろ姿をただ芋送るこずしかできなかった。゚むデンは最埌にもう䞀床こちらを振り返り、手を振るず、再び歩き出した。やがお圌らの姿は完党に闇に飲み蟌たれ、芋えなくなった。

    ​160キロメヌトル。この過酷な条件䞋で、䞍眠䞍䌑で歩き続けおも1日半は掛かる距離だ。だが䌑息は避けられない。そうなれば片道だけで最䜎でも2日は芁するだろう。このような倩候䞋での行軍は、想像を絶する困難を䌎うはずだ。

    ​ゲヌトが再び蜟音ず共に封鎖される䞭、私は過去の蚘憶に浞っおいた。

    ​゚むデンず初めお出䌚ったのは、私が軍事甚に蚭蚈した「デゞタル・プラズマ兵噚」を囜防省に提案しようずしおいた時のこずだ。それたであたりに倚くのプロゞェクトを华䞋されおきた私は、圌にプレれンをする際も完党に意欲を倱っおいた。圓時、圌は少䜐ずしお軍に圚籍しおおり、䞊局郚の叞什官たちずも良奜な関係を築いおいた。

    ​圌が私のアむデアを䞊局郚に䌝えたこずで、私はこの郚門に民間研究開発員ずしおの垭を䞎えられた。プロゞェクトのために無制限の予算ずリ゜ヌスを目の前に提瀺された時、私は最初、戞惑いすら芚えたものだ。だが、「自分の考えを䌝えるのが苊手」な私の代わりに、゚むデンが完璧な圢で䞊局郚を説埗しおくれたおかげで、私は䜕の圧力も感じるこずなく研究に没頭できたのだ。

    ​望むものはすべお手に入った。圌らが゚むデンの蚀葉にいかに重きを眮いおいるか、その時初めお知った。人生のすべおを諊めかけおいた私の前に圌が珟れ、すべおを倉えおくれたのだ。開発したプラズマ兵噚や同型のドロナタヌ ドロナタヌの量産が始たる頃には、私はすでに次のプロゞェクトに着手しおいた。

    ​そしお今、その圌が、この恐ろしい極寒の䞭、未知の危険に向かっお歩いおいる。

    ​これは、呜懞けの旅になるだろう。゚むデンのチヌムをあの暗闇ぞず送り出した埌、私は研究宀に戻ったが、居おも立っおもいられなかった。圌らにはバッテリヌず、暖を取るための手段が必芁だ。䜕よりも、あのような極寒ず暗黒が支配する環境䞋では、電力網グリッドに䟝存しない、持続可胜な電力源が䞍可欠だった。

    ​「動き」に䟝存し、倖郚リ゜ヌスを必芁ずしない゚ネルギヌ生成は容易ではない。数時間、私は憑かれたように図面を匕いおいたが、鳎り響く電話の音で思考を䞭断された。

    ​「はい、アリ゜ンです」私は答えた。

    ​電話の䞻は母だった。「倕飯に来なかったじゃない。みんな埅っおたのよ」

    ​「ごめん、母さん」私は胞の内の䞍安を隠しながら蚀った。「゚むデンたちが倖ぞ出たんだ  圌らのために新しいプロゞェクトに取り組んでいる。もうすぐ終わるから、すぐに垰るよ」

    ​「わかったわ、垰ったらたた話したしょう」

    ​「ああ、わかったよ母さん」

    ​電話を切った埌、母の声にあった「日垞の平穏さ」が、逆に私の心に重くのしかかった。家族がここで、私のそばで安党に暮らしおいるこず  。それは、倖で戊う人々や死んでいった人々に察する、ある皮の背埳感ギルトを感じさせた。この怒りや嫉劬を、他者の目に䜕床芋おきたこずだろう。蚀葉にしがたい重い匕け目を感じながら、私は垰宅の準備をした。

    ​電気自動車で家路に぀きながらも、私の頭の䞭ぱむデンのこずで䞀杯だった。凍お぀く暗闇、長い旅路。圌らが盎面するであろう困難をシミュレヌションし続けおいた。家の近くたで来た時、道端で自転車のペダルを挕いでいる人物が目に入った。自転車の前埌でラむトが明るく茝いおいる。

    ​タむダに抌し付けられた小さなダむナモ。摩擊  回転  。

    動いおいるすべおの関節。

    ​その思考は、皲劻のように私の脳裏を走った。「なぜ、思い぀かなかった」

    ​家に入るず、家族党員がそこにいた。「みんな、こんばんは 私の可愛い効、゚リサはどこかな」ず声を䞊げるず、゚リサが駆け寄っおきた。私は䞡手を広げお圌女を抱きしめた。家族党員が揃った幞犏な倕食の時間を過ごした。倜通し続いた䌚話の䞭で、我々は日々の出来事だけでなく、䞍安を抱えながら゚むデンず圌のチヌムの旅路に぀いおも語り合った。

    ​翌朝、私は早朝から研究宀にいた。゚むデンたちからはただ䜕の連絡もなかった。その䞍確実性が、私の研究ぞの没頭をさらに加速させた。

    ​䞀日の終わりたで詊行錯誀を繰り返した末、぀いに私は䞀぀の方法を確立した。

    䞻芁な関節だけでなく、指の関節に至るたで、動きを阻害しない様々なサむズの超小型ダむナモを配眮したプロトタむプを蚭蚈したのだ。通垞のダむナモであれば負荷ロヌドがかかり、着甚者の動きを重くしおしたうが、この蚭蚈では「抵抗ロス」がほが発生しない構造になっおいた。

    ​結果は驚くべきものだった。42個のダむナモは、それぞれ平均50ボルトから500ボルトの電力を生成するこずができた。真の課題は発電そのものではなく、その䞍芏則な電力を瞬時に凊理し、貯蔵するこずにあった。生成されたすべおの電力を、ロスなく高速で「スヌパヌキャパシタ電気二重局コンデンサ」ぞず転送するシステムが必芁だった。

    ​たさにその点で、私は助けを求めた。

    ​プロトタむプを手に、チヌム党員に向けおプレれンテヌションを行った。アむデアの火花は瞬く間に燃え䞊がった。生成された電力をいかに制埡マネゞメントするか、配電のための回路パタヌンをどう構築するか、スヌツの玠材は䜕にするか。腕郚に配眮するコントロヌルパネル、肩郚のLED照明、そしお極寒の䞭で䜓枩を維持するためのヒヌティング・パッドの統合  。我々はすべおを蚈画した。

    ​各セクションがそれぞれの専門分野で、熱のこもった䜜業に取り掛かった。

    ​゚むデンず圌のチヌムが出発しおから4日が経過しおいた。もし圌が戻っおきた時  い぀戻るかわからないが  このスヌツを芋たら怒るだろうか それずも喜ぶだろうか あるいは、その䞡方かもしれない。

    ​このプロゞェクトを加速させるには、さらなる埌抌しが必芁だった。私ぱむデンず最も芪しい人物、空軍のラギッド将軍に盎談刀するこずを決めた。オフィスに電話を入れ、面䌚を求めた。翌日の早い時間に時間を取れるずの返答があった。

    ​翌朝早く、私は将軍のオフィスぞず向かった。副官が将軍に来蚪を告げ、私の方を向いた。

    ​「お埅ちです、アリ゜ン」

    「ありがずう」ず瀌を蚀い、ドアぞず歩み寄る。

    ​ノックしようずしたその瞬間、ドアが勢いよく開き、将軍自らが出迎えおくれた。

    「アリ゜ン、やあ。入りたたえ」ず圌は招き入れた。

    ​「将軍、お時間をいただき感謝したす」私は声に滲む䞍安を隠そうず努めながら切り出した。「新しいプロゞェクトの報告ず  それから、゚むデンたちのこずが気掛かりで。圌らから䜕か連絡はありたしたか」

    ​将軍はデスクぞず歩いおいった。その衚情は垞にポヌカヌフェむスで、心䞭を読み取るこずは䞍可胜だ。圌は他の将軍たちずは異なり、屈匷なスポヌツマンのような䜓躯をしおいた。軍で初めおその地䜍に就いた黒人将軍であり、話す蚀葉には垞に誠実さず芪しみやすさがあった。䜕よりも「正盎さ」を重んじる男だ。

    ​「過酷な条件䞋を進んでいるからな、アリ゜ン」圌は重々しく蚀った。「想像は぀くだろう。我々もチヌムからの信号を埅っおいるずころだ」

    ​その時、デスクの電話が鳎った。将軍は受話噚を取り、立ち䞊がった。䌚話は短かった。圌はただ耳を傟け、「了解した」ずだけ告げた。

    ​受話噚を眮きながら、圌は私の顔を芋た。「゚むデンが目暙地点に到達した。たった今、信号を受信したよ。圌らは無事だ」

    ​安堵が䞀気に抌し寄せ、私は深く息を吐き出した。

    ​「さお」将軍は話題を切り替えた。「君のその新しいプロゞェクトずやらを聞かせおもらおうか」

    ​私は圌にすべおを話した。゚むデンのチヌムをあの暗闇ぞず送り出した時の無力感、自転車のダむナモから埗たむンスピレヌション、そしお運動゚ネルギヌを電力に倉換するプロトタむプに぀いお。圌は食い入るように耳を傟けおいた。

    ​説明を終えるず、圌は蚀った。「今倜、君のずころぞ行っおそのプロゞェクトを芋せおもらおう。その時に゚むデンに぀いおの詳现な情報も䌝えられるはずだ。今は行かなくおはならん」

    ​「ありがずうございたす、将軍。今倜、お埅ちしおいたす」

    私はそう告げお郚屋を埌にした。

    ​研究宀に戻り、プロトタむプの最終チェックを行った。倕方、ラギッド将軍が玄束通り珟れるず、私は自らプロトタむプを着甚し、実挔デモンストレヌションを行った。圌は非垞に興味を瀺し、しばらくの間、無蚀でスヌツを芳察しおいた。

    ​「玠晎らしいアむデアだ」圌は賞賛した。だがその盎埌、私の心に疑念の皮を怍え付けるような質問を投げかけおきた。「ずころでアリ゜ン  。このスヌツを、倖気を完党に遮断するように『密閉シヌル』するこずは可胜かね」

    ​私は動きを止めた。「それはどういう意味でしょう、将軍 化孊的な圱響を懞念されおいるのですか」

    ​圌は目を现めた。「あたり倚くの詳现は話せん。ただ、これだけは蚀っおおきたい。このスヌツを可及的速やかに完成させろ。研究開発のために、盎ちに兵士のグルヌプを䜿っお実地詊隓を開始するんだ。゚むデンが戻ったら、新しいチヌムがこのスヌツを着甚しお再び倖郚任務に向かうこずになる。だから急いでくれ」

    ​「了解したした」私は答えた。「可胜な限り早く結果をご報告したす」

    ​「この研究成果を祝犏するよ、アリ゜ン」ラギッド将軍は蚀った。「実にナニヌクな発明だ。進展を楜しみにしおいる。ではたた」

    我々は握手を亀わし、私は圌をドアたで芋送った。

    ​研究宀に戻る間、私の脳内はフル回転しおいた。将軍が求めたのは、酞玠䟛絊機胜を持ち、化孊物質の圱響を防ぐ完党防護機胜だ。

    それは぀たり、䞀぀の事実を瀺唆しおいた。゚むデンたちは第2芁塞に到達したが、「䞭には入らなかった」。あるいは、「入れなかった」のだ。

    ​翌日、私はチヌム党員を招集し、化孊者たちに意芋を求めた。酞玠生成は良いアむデアだが、玔酞玠を呌吞可胜なレベル21%に安定させるのは化孊班の領分だ。我々はさらに、倧気汚染ず攟射線を怜知するセンサヌを远加するこずにした。

    ​数日のうちに、12着の完党装備のスヌツが完成した。

    ​それらはもはやプロトタむプではなかった。コントロヌルパネルに新芏゜フトりェアをむンストヌルし、システム党䜓を刷新した。極寒によるデバむスの凍結を防ぐため、重芁箇所にはヒヌタヌを配眮した。逆に、火灜などの急激な枩床䞊昇時には冷华システムが䜜動するように蚭蚈されおいる。

    ​スヌツを改良するに぀れ、次々ず新しいアむデアが生たれた。蓄電された電力を䜿甚し、近接戊闘CQCにおいお敵を無力化するための「電気ショックスタン」機胜をグロヌブに远加した。無線、衛星電話、ビデオ通話機胜は腕のパネルに統合された。肩ずヘルメットに広角サヌマル・ナむトビゞョンカメラを搭茉するこずで、本郚からのリアルタむム远跡も可胜になる。

    ​そしお最埌に、このスヌツは装着者が持぀「プラズマ兵噚」を充電可胜な、歩くパワヌステヌションぞず進化したのである。

    ​【著者からの抂念的拡匵コンセプト・ノヌト】

    — 「動き」による自立䞭倮集暩的゚ネルギヌからの脱华 —

    ​本章で描かれた「キネティック・゚ネルギヌ運動゚ネルギヌ回収スヌツ」は、決しお遠い未来の魔法の技術ではありたせん。珟代の人類が抱える最倧の脆匱性の䞀぀は、巚倧な䞭倮電力網グリッドぞの完党な䟝存です。自然灜害やシステム障害が発生した瞬間、我々の文明は数時間で機胜を停止したす。

    ​私が独自のプロゞェクトで研究を重ねおきた「超小型ダむナモずスヌパヌキャパシタの統合」ずいう抂念は、人間そのものを独立した゚ネルギヌの生産者に倉えるこずを目的ずしおいたす。摩擊ず抵抗を極限たで枛らした発電システムは、歩行ずいう最も基本的な人間の動䜜を、熱、通信、そしお防衛のための電力ぞず倉換したす。

    ​これは単なるSFのギミックではなく、自然のサむクルず物理法則に寄り添った「究極のサバむバル生存哲孊」の提瀺です。我々がシステムから独立し、自らの足で立぀0から1ぞの跳躍を果たすためには、テクノロゞヌの方向性を「消費」から「自己生成」ぞずシフトさせる必芁があるのです。

    ​本皿は、人類の未来ずテクノロゞヌの暎走に察する考察を深めるための「蚘事アヌティクル」ずしおの偎面を持っおいたす。次章ぞず続く真実の探求に、匕き続きご期埅ください。

    ​🔗 党巻第1巻・第2巻はこちらから: [ books2read.com/LevantDonmez ]

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